2009.07.10
劇団四季のミュージカル「李香蘭」を見てきました。
第二次世界大戦の終結に伴い中華民国政府により漢奸裁判にかけられた、李香蘭こと山口淑子の半生を描いた物語です。戦争から64年の月日が流れ、私たちは平和な現代を過ごしていますが、決して忘れてはいけない事実を伝えてくれているミュージカルです。時代に翻弄され憎しみ、合い殺し合い、大切な人を失い、その悲しく切ない演技と歌に、カーテンコールではいつまでも拍手が止むことがありませんでした。
個人的に嬉しかった事は、私の大好きなウィキッドのエルファバ役の濱田めぐみさんが川島芳子を演じていたこと。残念なことに最近四季を好きになったばかりな私はウィキッドのエルファバ役では濱田さんを観ることができなかったので、念願の濱田さんの生歌を聴くことができてとても嬉しかったです。そして本当に素晴らしい歌に感激しました。
ミュージカルってエンターテイメントで楽しく華やかなものばかりだと思っていましたが、劇団四季では「昭和歴史三部作」として戦争の悲惨さ、愚かさを我々が後世に語り継ぐ公演を続けているところがまた素晴らしいですね。
「異国の丘」「南十字星」も観にいきたいな。
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2009.06.10
アカギさんからまたステンドグラスのランプをプレゼントしてもらった。今回のもまたすっごく素敵><
傘のある一般的なの形のものではなくて、なんと教会の形をしているの!! 驚異的に可愛すぎます。

今回のステンドはガラスに加工がしてあるらしくて、近くで見ると色々な色がマーブル状に混ざっていてとてもキレイ。

屋根の上部にも十字架がついているんだけど、入り口の壁も十字架のデザインになっているの。また前面のガラスには側面のとは違った加工がしてあり、塔にはちゃんと鐘までついていてすごい凝っている。

各部屋にステンドランプが飾れて、家の中が美術館になったみたい。めちゃめちゃ癒されます。
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2009.06.01
劇団四季ミュージカル「ウィキッド」を観てきました。
「ウィキッド」は2009年9月に東京公演は千秋楽が決定し、10月からは大阪へ行ってしまいます。
「キャッツ」「ライオンキング」「アンデルセン」などなど、劇団四季のミュージカルはいくつか観ましたけれど、私は「ウィキッド」が一番好きなので、東京公演が終わってしまうのはとっても残念><
「ウィキッド」に心惹かれる理由は、歌やダンスの素晴らしさはもちろんのこと、女の子が魅力を感じる要素をたくさん含んでいるミュージカルだからだと思います。「オズの国」や「魔法」というファンタジーの世界、ケンカをし合いながらも深い絆で結ばれている「友情」があり、そして熱く悲しい「恋愛」もあり。歌の意味も聴けば聴くほどに深い意味が感じられ、何度観ても感動を味わえる作品です。
2回目の鑑賞では新しい発見もありグリンダの印象がすごく変わりました。最初は周りからのどれだけ人気を集め、いかに愛されるかということばかりを気にしている「自分が一番大事」だと思っている女の子だと思っていたのですが、それは表面的な彼女の一部分であって、芯は深い優しさに溢れた女性なんだと今回気づきました。
「その話は貴方にとっては秘密かもしれないけれど、事実ではないわね。」というグリンダの思いやり溢れる言葉は衝撃を受けるほど感動したし、エルファバに随分と酷い言葉をぶつけられることがあっても(私だったら許せないと思うくらいの)許してるし。
まだウィキッドを観ていない方。「オズの魔法使い」では語られていない「もうひとつのオズの魔法使い」を、隠された真実を知りたくありませんか? 今ならまだ間に合います。是非この感動を心と体で体感してください☆
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2009.05.31
最近、若い女子の間で「仏像ブーム」が巻き起こっているらしい。
偶然にも数ヶ月前から私も仏像に興味を持ち始めたので
「あたしが火付け役か!?」と勝手に思っている。
ただブームに踊らされている一員なのだけど。

何故若い女の子の間で仏像が流行りだしたのかというと
仏像を見ていると「癒される」からなんだって。
「マッサージ」だったり「アロマ」だったり「動物・植物」だったり…
数々の癒し系のものがあるけれど、その延長線に仏像があったのかー。
ウンウン、働く女は癒されたいのよね。
仏像に興味のない人には、その良さがさっぱり理解できないらしく
「どうして仏像なんか見たいの?」と聞かれる。
「包まれたいの。」と答えて変な顔されてます。
けど、本当に包まれるんだってば。
さて、今日も包まれてこようっと。
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2009.05.08
劇団四季ミュージカル「アンデルセン」を再び観にいってきました。
2回目の方が歌もシーンも分かっているので落ち着いて見られました。やっぱりバレエは美しくて、特に人魚姫が水の泡となるシーンはキレイ過ぎて鳥肌が立ちました!!
バレエはとっても素敵だったけど、全体的に子供っぽく可愛らしい歌が多くちょっと物足りなさを感じる部分も無きにしも非ず。しかし童話の世界なので当然かもしれません。そう考えると同じ童話を題材にしていても「ウィキッド」はストーリーも歌も内容が深いし、歌も真に迫る迫力がありすごいんだなぁと改めて感心します。
しかし少々子供っぽいとはいえ、「グァッグァッ」とアヒルの声を真似ながら歌う「みにくいアヒルの子」の歌や、生徒の算数の計算とハモりながら歌う「しゃくとり虫」の歌、マダム・ドーロやアンデルセンの歌う「誰より深く愛してる」の歌なんかもしっかり記憶に焼きついているし、おとぎ話と童話の世界を楽しみながら観劇できました♪
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2009.05.01
東京公演千秋楽を迎え、先日私にとって最後の公演を涙・涙で観てきたところですが、早速横浜公演が決定したそうです。また観られるのは嬉しいけど、別れを惜しんで泣いた私の涙を返して(笑)
ミュージカル「キャッツ」 横浜公演決定
今年の11月から開港150年のイベントで賑わう横浜で再び幕を開けるのだそうです。専用のキャッツシアターを新しく建設し、ロングラン公演に臨むということ。「千秋楽だなんて言っておいて!」と怒りながらも、必死にチケット買っちゃうんだろうな。商売上手め~!
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2009.04.27
興福寺創建1300年記念 「国宝 阿修羅展」に行ってきました。

今まで特に仏像には興味なかったのですが、阿修羅展をきっかけに仏像の魅力にとりつかれています♪
メインの阿修羅像をはじめ、興福寺の大仏が勢揃いのこの展覧会は連日大盛況。八部衆がすべて揃って見られるのは4月20日までとのことだったので、多少並んでもこの機会を逃すわけにはいきません!私も1時間並んで見てきましたよ。

待つこと1時間!
阿修羅様はもちろんのこと、その他の仏像もどれも貴重で素晴らしいものばかりで圧倒されっぱなし。人の多さにも圧倒されっぱなしでしたけど><
阿修羅像は360度ぐるりと鑑賞できるのですが、満員電車かバーゲン会場かと思うほどのギュウギュウぶりでした。我れ先にと必死な観衆と、静かに祈る神々しい阿修羅像は全く対照的で、同じ空間にいるようでまるで別世界の存在なのだと感じさせます。
写真ではよく見ていたけれど、実物は美しいだけでなく神聖さと威厳を放っています。どの角度から見ても完璧な美しさで本当に光り放ち輝いているようでした。
阿修羅様も所属している「八部衆」、お釈迦様のお弟子さん集団の「十代弟子」を合わせた脱活乾漆像14対、「四天王」と「薬王菩薩」「薬上菩薩」と、お釈迦様こそ来場してはいませんでしたが、興福寺がもぬけの殻になってしまうのではないでしょうか!?

それぞれの仏像にそれぞれの意味があり、心が洗われるような素晴らしい展覧会でした。
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2009.04.25
いよいよ千秋楽を迎えたキャッツ。
やっとのことでチケットが取れたので見納めに行って参りました☆

何度観ても飽きることなく感動できるってすごいですね。
役者さんたちが1回1回の公演を丁寧に演じているのが伝わってくるし、歌もダンスも熱く胸にしみ込んで来る。次の曲が流れ始めると胸がときめく反面、その前のワンシーンが終わってしまったことが切なくて泣きそうな気持ちになっちゃった。
グリザベラは前回観にいったときと同様早水小夜子さん。魂の叫びを表現しているかのような最後のメモリーは本当に感動的でした。猫たちの名前もようやく覚えられて、どこにどの猫がいるのかもやっと見分けられるようになってきたところだったのに、千秋楽だなんて残念でなりません。
カーテンコールは千秋楽バージョンになっていて、ラム・タム・タガーは何度も会場を沸かせてくれてました♪ 一人で行ったのに、馬鹿みたいに盛り上がってしまった(笑
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2009.04.15
イタリアに旅行に行かれた知人から素敵なお土産をいただきました☆
フィレンツェの国立美術館・博物館のコレクションを集めた本をシリーズで9冊も(。?∀?。)
しかもオールカラー印刷で、有名なコレクションばかり掲載されています。

でもこういったコレクション集は日本でも出版されていますよね。
この本のすごいところは…
なんと手のひらサイズ!!

超〜〜〜〜かわいい♪
こんなに小さくても、ケースも付いていて中身も本格的なのですから感動モノです。
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2009.04.11
劇団四季の「アンデルセン」を観てきました。
150編を超える童話を残したハンス・クリスチャン・アンデルセンの物語で、ハンスの代表作の童話を劇中劇として織り込んだミュージカルです。多くのバレエシーンがあり、「人魚姫」は溶ろけてしまいそうな美しさでした。バレエが見たくて来たので大満足でした><
以下の内容はミュージカルのストーリーには含まれませんので、ネタバレの内容ではありません。ハンス・クリスチャン・アンデルセンについて簡単に紹介をしようと思います。
ハンスはバレエやオペラ歌手を目指していた時期もあったそうですが、結局それらの夢は花開くことなく挫折してしまったり、またひどく貧しい生い立ちだったそうで、きっとハンスは様々なコンプレックスを抱えていたり、劣等感もあったのかなと思います。彼の作った童話は自分へのエールだったり、慰めだったり、自身のを投影しているのだそうです。
「マッチ売りの少女」など主人公が死んでしまう物語は貧困層への嘆きが込められているそうですし(極貧だった自分の母親がモデルらしいです)、「みにくいアヒルの子」にはオペラ歌手や役者を目指しながら、なかなか芽が出なかったハンス自身を描いているのだそうです。
ハンスは多くの恋をしたそうですが、全て失恋に終わり生涯独身だったそうです。「人魚姫」はそんな自分の切ない気持ちを綴った物語で、このミュージカルでもそのようなストーリーに使われています。
好みはあると思いますが、バレエが好きな人なら楽しめる内容だと思います。愛する王子を殺すことができず水の泡となってしまう人魚姫のクライマックスシーンは必見です☆
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2009.04.01
金沢は様々な文化や歴史が色濃く残っていて本当素敵な町。そしてそういった文化を大切に保存して残し伝えていこうとする姿勢もまた素敵ですね。最後の文化施設めぐりではまた4つの施設を紹介します。
「金沢能楽美術館」
加賀藩の時代、能は武士のたしなみとされ、5代藩主綱紀のときに、宝生流という流派を取り入れたことから、加賀宝生として栄えていきました。

金沢能楽美術館は加賀宝生に伝わる貴重な能面や能装束を収蔵展示する施設で、1階の導入展示室では実際の能舞台と同じ大きさの空間を映像を楽しみながら能の演じ手となって能舞台を探検できるという変わったしくみになっています。
2階のメイン展示室には煌びやかな能装束などが展示されていて見事でした。ビデオで能舞台を鑑賞することも。数年前に見た薪能の幽玄な舞台を思い出しました。危うく寝ちゃうところでしたけど(^^;
「中村記念美術館」
茶の湯文化が色濃く残る金沢にぴったりの茶道美術の名品を展示した美術館です。中村酒造株式会社先々代社長 故、中村栄俊が永年収集した茶道具と金沢の伝統工芸の名品を展示しています。

美術館の奥は日本庭園になっていて、庭園を眺めながらお抹茶をいただくことができます。しかも驚きの100円です。ガイドブックに出ているようなカフェでお茶をすると800円から1000円はかかるのでここは穴場かも。

庭園の置くにはお茶室が、美術館の向かいには昭和初期の重厚な建物の旧中村邸もあります。
「安江金箔工芸館」
金箔のほぼ100%を生産しているといわれる金沢。金沢は金箔つくりに適したほどよい湿度や蒔絵などの金箔を使用した文化が昔からあることなどもあり、昔から金箔作りの町でした。金沢という名前も金を洗った沢があることからその名が付けられたそうです。
金の種類や作製工程、金を伸ばすための紙についてなど詳しい解説が終わると、金箔職人さんの実演を見させてくれます。鼻息で飛んでしまうほどの薄い金箔は素手で触ることはできないそうで、竹の道具を使い器用に裁断していく技は見事でした。

こちらでは金箔入りのお茶を出してくれるのです。中村記念美術館の100円の抹茶にも驚いたけど、こちらはさらにびっくり。なんと無料!館の方もとても親切で、私がひとり旅だと知るとガイドブックをくれたり優しくしてくれました。いい旅の思い出になりました。

学べる・楽しめる・寛げるの3拍子そろった施設。穴場だと思うしぜひまた訪れたいスポットです。
「前田土佐守家資料館」
武家屋敷跡の街中にあるこの施設は、加賀藩主前田家の分脈にあたる前田土佐守家が収蔵していた前田家ゆかりの古文書・書画・武具などを展示しています。古文書を見ても…あんまりよくわからないのですけど、「利家とまつ」のおまつの方の実筆の書状が展示されているのにはびっくりしました。

またもうひとつのメイン展示は利政所用と伝えられる黒漆黒糸威二枚胴具足(甲冑)。うさぎを象った兜がかわいらしかったです。加賀百万石の繁栄と加賀藩上級武士の生活文化を学べる施設でした。
そんなこんなで、盛りだくさんのひとり旅でした。のんびりと静かに好きなものを観て触れて、その土地の美味しいものを食べ、温泉でのんびり…。最初はちょっと勇気がいったけれど、一人だと旅先での出会いもあり、優しくしてくれる人もいて人の温かさも感じられました。ひとり旅最高だ☆
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2009.03.31
金沢にゆかりのある文学作品を展示した施設をめぐりました。金沢には大正から昭和にかけて活躍した「泉鏡花」「室生犀星」「徳田秋聲」金沢三文豪と呼ばれる作家を紹介した記念館があるんですよ。
「泉鏡花記念館」
明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家、泉鏡花の記念館です。

記念館は鏡花の生家跡に作られています。遺品や自筆原稿、鏡花作品の演劇、映画等の資料の他にも、「龍漂譚」のコーナーでは、主人公の少年が迷い込んだ世界をイメージした小径や、朗読と共に照明の当たる角度によって場面設定を変えるジオラマなど変わった仕掛けもあり面白かったです。他の施設も同じですが、作品以外にも生い立ちや性格などが紹介されているので、作品の背景なども分かり興味深かったです。
「室生犀星記念館」
こちらも金沢の三文豪の一人、金沢市生まれの詩人小説家、室生犀星の生涯を紹介した記念館です。

「ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの」の詩句の通り、犀星はこの川の風情や景色を非常に愛していたそうで、こ記念館は幼少時代を過ごした犀川の近くに静かに建っています。館内は入り口を入ると吹き抜けのロビーには犀星の代表作の表紙を使ったオブジェが2階まで延びていて、古い小説なのにとてもモダンで洒落た作りになっています。
「徳田秋聲記念館」
3人目の金沢三文豪は徳田秋聲です。

こちらは秋聲が生まれ育った場所、ひがし茶屋街のすぐ近くの浅野川にかかる梅ノ橋のたもとにあります。こちらではクイズラリーを行っていて、秋聲の生い立ちや作品などに関するクイズに答えるとポストカードが貰えます♪ このクイズ、なかなか難しく20問近くもあるの。普通なら流し見してしまいそうな細かなところも一番真剣に解説を読んだかもしれません。なかなか考えられたシステムだ!
和紙人形と映像で作品を紹介している和紙人形シアターがこちらでのみどころかな!
「金沢文芸館」
金沢三文豪とは別に、金沢の文芸を紹介した施設です。

銀行を改築したという建物はとてもレトロでモダンな雰囲気で素敵です。1階には銀行の受付カウンターと大きな金庫があり、今は展示室として使われています。2階は金沢にゆかりのある五木寛之氏の作品展示室、3階は金沢ゆかりの作家の著作や金沢を舞台に描かれた作品が並べられていて、図書館のように本を読めるようになっています。本好きならば一日過ごしても楽しそうなスポットでした。
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2009.03.30
金沢は歴史の深い町で、お城や武家屋敷の他にも町のあちらこちらに文化施設が点在しています。歴史や文化に触れるために文化施設を回ってみました。
2日間で合計12箇所!観光もしながらこの数の施設を観て回ったのは我ながらすごいと思ったけれど、どの施設もこじんまりとしていて1箇所30分程で観られるのと、近いエリアに密集して建っていて移動に時間がかからないので、そんな無理な計画でもなかったのです。
たくさん観て回ったので、3つのカテゴリーに分けて紹介し用と思います。今日は【展示が面白かった施設】を4つ紹介します。
「石川県立歴史博物館」
その名称の通り歴史的美術品やを展示しています。縄文式土器から近代科学技術まで、12箇所の中では一番展示数も多く、金沢の歴史を広〜く紹介しています。展示室が倉庫が3棟分なので、展示の規模もデカイ。町やの模型なども原寸大(?)であります。体験コーナーでは戦国武士の鎧を着られたりするのだ! 私も戦国武士になりたい〜〜〜とものすごい着てみたかったけど、ひとり旅で鎧着てたらあまりに怪し過ぎるので泣く泣く断念しました。

展示の内容も面白かったけれど、陸軍の兵器庫を改装したレンガ造りの建物はとてもロマンチックで、まるで異国にいるかのような気分になりました♪
「金沢蓄音器館」
様々な蓄音器がズラリと展示されていて、レトロな雰囲気で時代がタイムスリップしたかのよう。見どころは蓄音器の実演や解説を行っているところ。蓄音器の音色なんて映画のワンシーンくらいでしか聴いたことがなかったけど、スピーカーで聞く音とは全く違い、その深く柔らかい音は衝撃を受けるほど素敵でした♪ 蓄音器だとスピーカーのすぐ近くで聞いてもやかましい感じはせず、とても心地よい音色なのですね。金属製・木製・紙製それぞれの音の違いなども実演で紹介してくれます。1階には休憩スペースがありお茶ができるのもいいの。普通の喫茶店よりもずっと素敵な雰囲気ですよ。

「寺島蔵人邸跡」
旧加賀藩450石の藩士・寺島蔵人の旧邸です。見学者は私一人だけというのに、わざわざおばちゃんが出てきて解説してくれました。

枯山水の庭園には満天星(ドウダンツツジ)が立派な枝を広げていて見事でした。開花する季節と紅葉の季節はさらに美しいそうです。庭園には歩いて出ることもできます。
鴬張りの廊下があり歩くとキュッキュッと美しい音が響きます。お茶室ではお抹茶をいただくこともできるっていうのもいい。
「金沢市老舗記念館」
藩政時代からの金沢の薬種商「中屋薬舗」の旧店舗を、武家屋敷跡の街中に移築したものだそうで、木造の風格ある立派な建物です。

1階は中屋薬舗の店の間が復元されていて、薬屋さんならではの小さな引き出しがたくさんついた薬だんすなどが観られます。2階は金沢の老舗に伝わる蒔絵の食器や生活道具の展示があります。見学料はなんと100円と安い!行く価値あり過ぎます。
次回は「金沢文学施設をめぐる」です〜。
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2009.03.17
やっぱり欲しくて買ってしまいました。劇団四季「キャッツ」と「ウィッキッド」のCD!

ちょっと音量大きめで聞けば、もうキャッツの世界、オズの世界、あのステージの中にいるみたいです。CDでは生の臨場感は味わえないのではないかと思い買おうか悩んだけど、買って間違いなかった。何を悩んでいたのか、もっと早く買えばよかった。
劇団四季は観るとハマるという噂は聞いてたけど、これほどまでに夢中になれるとは予想外でした。頻繁に劇場に行けないときは、このCDで妄想できそうです〜。
「キャッツ」のグリザベラは志村美幸さんという方が歌っていて、とても美しく澄んだ歌声です。今まで聞いたグリザベラの中で一番しっくり来る感じです。「ウィキッド」は観にいったあのままの歌声!と思ったら同じ方でした。エルファバの歌う「闇に生きる」が迫力満点で一番好きです。
今度は「アンデルセン」を観にいく予定です♪ 「オペラ座の怪人」や「美女と野獣」も観てみたいなぁ〜。
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2009.03.14
念願の劇団四季「ウィキッド」観てきました。
言葉では言い尽くせないほどの素晴らしさでした><
「もう一つのオズの魔法使い」という設定ですが、子供が観る“童話”とは全く違い、かなり奥深いお話でストーリーもしっかりとしていました。迫力があり過ぎて子供が見たら泣くんじゃないかと思うくらい(^^;
運命に翻弄されるエルファバとグリンダ。何とかならないものかと可哀相になってしまう。オリジナルの「オズの魔法使い」とも上手く話が噛み合っていて、本当によくストーリーができているので最後の最後まで釘付けでした。
エルファバ、グリンダの歌の上手さには驚くばかりで、シアターの音響もよかったのかもしれないけれど、2時間半以上声量も情熱も少しも途絶えることなくものすっごい迫力で圧倒されっぱなし。特にエルファバの歌声が深く印象に残りました。もう一度観にいきたい衝動に駆られていてもたってもいられません。
「キャッツ」や「ライオンキング」のCDを買おうかどうか悩みながら未だに買っていなかったのですが、「ウィキッド」は悩まず買いです、買います、今すぐに!! 次回のチケットもあと2回分予約しちゃった♪ へへ。
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2009.03.08
劇団四季「キャッツ」がついに千秋楽になりますが、5月3日までの追加公演が決まったのです!四季会員は一般よりも先に先行予約ができるので、最後のチャンスとばかりに張り切って予約しました。
・・・が、予約開始日、考えることはみな同じで、開始時間と同時にアクセスが殺到し、1時間後にやっとつながったときには時既に遅しで、S回転席など残っているわけもなく…。一番前でなくともS回転席で観たかったなぁ。
でも幸運なことにC席の予約が取れたので、見納めに行ってきます~♪ 超楽しみっ><
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2009.02.26
劇団四季の「55Steps」が千秋楽を迎えるので、再度見納めに行ってきました。2度目ということもあって、感激は薄れるかなと思っていたのですがとんでもない。逆に2度目の方がその素晴らしさを感じられた気がします。内容が分かっている分、「あ、あの歌だ、あのダンスだ!」と期待が膨らむ感じでしたし、前回は見逃していた細かいところもじっくりと観ることができました♪

第一幕は「アプローズ」「マンマ・ミーア!」「ノートルダムの鐘」「ライオンキング」などの曲目を、第二幕は昭和三部作「李香蘭」「南十字星」「異国の丘」などとアンドリューロイドウエバーの名作集「キャッツ」「ジーザス・クライスト・スーパースター 」「エビータ」など、おなかいっぱい楽しめます。

ひとつの曲が終わると、息をつくまもなく次の曲が始まり、全く飽きさせない。めくるめくミュージカルの世界に心の底からうっとりでした。「オペラ座の怪人」のバレエの美しさには目が釘付けでしたし、「南十字星」のバリ舞踊は独特な妖艶さがありました☆
最初はものすごく大勢のダンサーがいるように感じていましたが、意外と人数が少ないのに驚きました。限られたキャストであるにもかかわらず民族舞踊・タップダンス・バレエ、バトンと、何でもこなしちゃうんだからすごい。ヴォーカルも女性3人、男性3人だけで歌いこなしているのですね。

前回は休憩時間に観客を招いてのショートコント(!?)のようなものがあったのですが今回はなし。毎回やるものじゃないのですね。前回は特別だったのかな~と思うと得した気分です。
帰りにはプログラムも買ってきました。千秋楽となりましたが、この感動をしっかりと心に焼き付けておきたいです。
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2009.02.19
劇団四季「キャッツ」もいよいよ4月に千秋楽になってしまいます。前売りチケットは全て完売ですが、奇跡的に手に入ったのでまた観てきました。

2回目だけど、最初から最後まで飽きることなく釘付けになりました。今回はC席ということもあって、前回の回転席に比べたら見劣りしましたが、他の劇場のC席と比べると全然ステージに近いし、離れている分ステージ全体が見渡せて、前回見落としていたものや客席まで歩き回る猫たちの様子が一望できてある意味新鮮でした。
最初に見たときとキャスティングも大幅に違っていたので、特にグリザベラは全く違う印象でした。だからこそ何度見ても新たな発見や感動があるのでしょうね。
こんなに素晴らしい舞台がもう終わってしまうなんて許せない気持ちですが、私が観たことがなかっただけでもう25年間も続いてきたものなんですよね…。いつまでも続けていて欲しいのにな。
舞台を観た経験のない私には、ミュージカルを観に行くなんて、ものすごく特別の出来事だったけど、日常の中の趣味の1つの選択肢となったことで世界が広がったように思う。今度は「ウィキット」を観に行きたいです♪
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2009.02.13
大丸ミュージアムで開催されている「『よみがえる黄金文明展』~ブルガリアに眠る古代トラキアの秘宝~」展に行ってきました。

こういうの大好き。古代の宝物って不思議と感動に溢れていますよね。トラキア文明は前5世紀から前3世紀にブルガリアに栄えた文明で、近年まで謎に包まれていた部分が多かったのですが、墳墓の発掘が劇的に進み、全世界で「古代史に登場した新たな文明」として注目を集めているのだそうです。
目玉である「トラキア王の黄金のマスク」や「黄金の花冠」は2005年に発見されたばかりのもので、もちろん日本初公開。オリーブの飾りを施してある花冠は、その細部まで見事に残っていて驚くほど美しかったです。「黄金のマスク」は672gもの金を使って作られていて、手に取らずともその重厚感が伝わってきました。

これらは墳墓への副葬品として埋葬されたもので、トラキア人たちは死後には永遠の幸福があると信じ死を恐れていなかったそうです。ゆえに勇敢な騎馬戦士として戦闘能力にもたけていたそうです。あの有名な「トロイの木馬伝説」に登場するのもトラキア人なのですね。戦闘に使用した兜やスネ当てなども展示されています。

また男性が亡くなると、複数の奥さんが誰が一緒に墓に入るかで争うのだそうです。選ばれなかった奥さんたちは自分の不運と不甲斐なさを嘆き悲しむのだそうです。へぇぇぇー。
パナギュリシュテ遺跡から出土した「パナギュリシュテ遺宝」もまた見事で全9点のうち7点は出展されていました!紀元前3-4世紀にこれだけの芸術性と技術を持っていたなんて本当に驚くばかりです。

ブルガリア国立博物館群の秘宝170点が一挙に見れるこの展覧会はとても貴重ですし、黄金を使ったまばゆくあふれんばかりの作品の数々を堪能できるお勧めの展覧会です。
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2009.02.01
劇団四季の「ライオンキング」を観て来ました♪
劇団四季に限らずなのかもしれないけれど、歌やダンスはもちろん、舞台装置や照明もとっても素敵で毎回感動しています。ゾワゾワっと鳥肌が立つくらい魅惑的な世界ですね。ライオンキングは子役も登場しますが、子どもなのに演技もとても上手で、一生懸命さが伝わってきてすごくかわいらしかったです。
ゾウにキリンにレイヨウにと、たくさんの動物たちが登場しますが、どの動物も動きや特徴を上手く表現していて、小さな舞台がまるで広大に広がるアフリカの大地のように感じられ本当に素晴らしいかったです。シンバの成長していく姿、楽しい個性溢れる動物たち、ストーリーはちょっと子どもっぽいけれど、それでも飽きることなくあっという間に3時間が過ぎていったのは、役者さんが生で演じている臨場感やエネルギーを同じ空間で感じられるからなのかな。
それまで観た「キャッツ」や「55ステップス」は歌とダンスメインでしたが、今回はストーリーがしっかりあるミュージカルだったので、また少し違った感じで楽しめました。会場からも笑いがこぼれるシーンもたくさんあったけれど、私はメスライオンの目から涙が出るシーンが好きでした。本当は悲しいシーンなんですけど笑っちゃた(^^;
余談ですが、昔ナインティナインの岡村さんが、ライオンキングに挑戦する番組をやっていたことがあったのですが、確か「草」の役をもらい本番の舞台に立っていました。そのときはライオンキングを観たことがなかったので「草」の役なんてチョイ役だろうと思って笑って見ていたけど、実際に観てみるとなかなかの役じゃないですか!岡村さんって割となんでも器用にこなすし、ちょっと見直しちゃいました。
どんなに目立たない役であっても、舞台って一生懸命に演じる役者さん一人ひとりが作っているものなんですね。ミュージカルって観て楽しいと思うだけでなく、エネルギーやパワーをもらえるような気がします。
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2009.01.21
サントリー美術館で開催されている「japan蒔絵 宮殿を飾る東洋の煌き」展に行ってきました。

蒔絵の知識なんて全くないので、見てもその素晴らしさなんてよく分からないだろうなーと思っていたけど、一目見たらその美しさにすっかり心奪われてしまい、帰りにはしっかり図録まで買ってきてしまうはめに…。
最近日本の歴史に興味が沸いてきたので、簡単な日本史の本など読んだりしているのですが、日本の歴史と美術や文化を紐付けながら見ていくと、当時の様子がよく分かり楽しさも倍増です。歴史に沿ったセクションになっているのもよかったと思います。
第1章 中世までの日本の蒔絵
第2章 西洋人が出会った蒔絵-高大寺蒔絵-
第3章 大航海時代が生み出した蒔絵-何番漆器-
第4章 絶対王政の宮殿を飾った蒔絵-紅毛漆器-
第5章 蒔絵の流行と東洋趣味
第6章 王侯のコレクションと京の店先
第7章 そして万国博覧会
展示数はなんと240点以上もあり、ものすっごいボリュームでした。小さな小物入れのようなものが多く、女の子心をくすぐるものばかり。小さな入れ物の中にさらに小さな入れ物がいくつも入っていたり、箱の内側も美しく彩られていたり、ワクワクがたくさん詰め込まれている感じ。持っているだけで嬉しくなるような、コレクションしたくなるような…実際は1つだって買えやしませんけど(笑)
物が小さいだけにそこに施してある模様も細かいのなんの…。その繊細さ、丁寧さが日本が誇る芸術なんだろうなぁと思いました。
マリー・アントワネットのコレクションや西洋と東洋を組み合わせた蒔絵や家具など貴重なものを観ることができました。面白いのは、アントワネットが使用していた「オマル」が展示されていました。トイレとは思えないほどの豪華さ…。王侯貴族ともなるとトイレまでもが一流品なのですね。
蒔絵に興味のある人にもない人にも、一見の価値のある展覧会です。蒔絵がどれほど美しいかを発見できた有意義な一日でした。
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2009.01.20
今年初めての美術鑑賞は、上野の森美術館で開催されていた「レオナール・フジタ展」に行ってきました。
レオナール・フジタ(藤田嗣治)といえば、陶器のようなつややかな白肌の女性画や猫の絵、自画像、子供の絵など身近な人物画ばかりかと思っていました。どこの展覧会に行っても大抵そのような絵ばかりだったように思います。
この展覧会での一番の発見は宗教画もたくさん描いているんだということでした。知識不足なだけで、それくらいのことは常識の範疇なのかもしれませんが、晩年にはたくさんの宗教画を残しているんですね。レオナール・フジタタッチの聖母マリア、イエスキリストなど、今まで観てきた宗教画とは雰囲気が全然違うもので新鮮でした。
しかも礼拝堂までプロデュースしてるんですから驚きました。その「平和の聖母礼拝堂」は映像で紹介されています。協会の壁画やステンドグラスなど展示できないものも、映像で見ることができる協会の雰囲気などを感じることもできます。
展示を見終わって、満足して帰ろうとすると、出口の脇に「第2展示室」があります。危うく気づかずに通り過ぎてしまいそうでした。こちらにはフジタの作成したステンドグラスを忠実に再現したものが展示されていて、オリジナルではないにしても間近でステンドグラスを観ることができるのはよかったですよ。
またこの展覧会の目玉である、日本初公開となる「幻の大作」といわれている「構図」と「争闘」の4点は本当に圧巻でした。6年の歳月をかけ修復したそうで、その修復の様子も第2展示室で映像で紹介されていました。
とても充実した内容のものだったので今年最初の美術鑑賞にして良かったです。
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2009.01.09
劇団四季の「55Steps」を観てきました☆

劇団四季の55周年ということで、劇団四季のさまざまなミュージカルのいいとこ取りのような歌とダンスのミュージカルです。といっても本作と全く同じではなく、演出など独自に構成されていてます。
きっと過去にこれらのミュージカルを観たことのある人なら、名曲を集めたダイジェスト版に胸がときめくでしょうし、また観たことのない人にもミュージカルの世界を存分に堪能できるものだと思います。お腹いっぱいになること間違いなしです。
歌とダンスを分けているので、恐らくそれぞれの役者さん得意分野を生かした構成になっているのだと思います。切れのあるダンスはかっこよく美しく、情熱的な歌には鳥肌が立ちます。舞台装置や照明も素晴らしく、迫力があり圧巻でした。
次から次へとめくるめく歌とダンスの世界にすっかり魅了されて、これらの本作をぜひ観てみたくなっちゃいました☆
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2008.12.10
生まれて初めてミュージカル「キャッツ」を観てきました。
魂が抜けてしまう程、素敵で素敵でこの感動は言葉では言い表せません。
シアターに入ったらもうそこはキャッツの世界。期待と興奮で胸がいっぱいに。初めて見るキャッツシアターは想像していたよりもこじんまりと小さくてびっくりしました。その小さなシアターの真ん中にステージがあり、それを囲むようにたくさんの「ガラクタ」のセットが配置されています。猫の目から見えるサイズに作られているのでどれも実物よりも巨大に作られていて、猫の目から見える世界ってこんな感じなのかな?と公演が始まる前から楽しくさせてる演出になってるの。回転席のお客さんだけは、公演が始まる前にステージに登ることができるという素敵な特典もあるんです☆
私たちが座った席は、回転席のど真ん中。しかも前から2番目という最高の位置でした。公演が始まるとステージと一緒に回転席も動くのですっごくドキドキしました。暗闇の中から忍び足で舞台に登場する動きはまさに猫!
そこからはもう夢の世界でした。キャッツシアターの舞台は、回転席の客席まで延びているところがあるので、回転席に座ると自分も舞台と一体化しているような感覚になります。近い上にど真ん中の席だったので、まるで自分たちのために歌って踊ってくれているかのように思えてとっても幸せでした。どのダンスも歌も本当に素敵で瞬きも息もできないくらいでした。
カーテンコールがまた素晴らしく、煌びやかで華やかでとても感動しました。最後には猫たちが観客に握手をしてくれるのですが、真ん中の席に座っていた私にも手を差し伸べてくれて握手をしてくれました。とっても感激しました><
色とりどりに輝く照明、艶やかな衣装に、幻想的な演出、個性的な猫たちは妖艶であり、華やかであり、どのシーンも印象深く胸に残り、数日間はあの世界が頭から離れずに、余韻に浸っていました。本当に素敵でした><
余談ですが、私が「プログラムが欲しいなー。」と言ったら、すぐさまアカギさんがプログラムと写真集までも買ってくれた♪その素早さにがまた素敵なのよね。あっ!またのろけちゃった(笑)スマンスマン。素早いと言えば早速アカギさんは四季会員になってくれたの。また必ず観にいくぞ~!!次は何にしようかな~♪
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2008.11.01
大丸ミュージアムで開催されていた
「オックスフォード大学・アシュモリアン美術館蔵
印象派の巨匠 -家族と仲間たち-ピサロ展」に行ってきました。
カミーユ=ピサロはフランスの印象派画家です。淡く柔らかい色彩は印象派の好きな日本人好みの作風なのかもしれません。うち実家にもピサロの作品が飾ってあったように思います。もちろんポスターですけど><
「ピサロ展」と言っても、ピサロの作品だけに限らず、いろんな画家の作品がたくさん展示されていました。クールベ、マネ、ルノワール、ジャン=フランソワ・ミレー、カミーユ・コロー…と、なんだかピサロの影が薄くて可哀想なんじゃ…><
しかし主役はピサロ。こんな素敵な作品も展示されていました^^

「チュイルリーの庭園、雨天」

「窓からの眺め、エラニー=シュル=エプト」
ピサロは性格的にも温厚で穏やかな人だったそうです。ほんわかとした作品は画家の人柄が反映されているのかもしれませんね。田舎の風景や、田園、大地、森などの緑が多く、観ていてホッとする作品ばかりです。
またピサロ家は芸術家一家で、子供たちも皆画家なのですね。後半ではピサロの子供たちの作品が展示されていて、こうやって父と子供たちの作品を比べながら観られるのは、よそではなかなかないものだったのではないかと思います。中でも長男リュシアンは偉大な父の影響を大いに受けていて、ピサロの作風に瓜二つでした。
大丸ミュージアムには、去年の暮れに購入した限定フリーパスという、2000円で1年間入りたい放題という恐ろしくお得なチケットで来ていたのですが、もう使用期限が迫っているんですよね。また同じようなお得チケットを発売してくれないかしら><
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2008.10.28
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されていた「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」に行ってきました。この展覧会の目玉は、ミレイの代表作であり、ヴィクトリア朝の最高傑作と名高い「オフィーリア」。会場でもオフィーリアの前には、一目観ようという観客の人だかりができていて、想像以上の人気の高さにびっくりしました。

《オフィーリア》
「オフィーリア」シェイクスピアの戯曲「ハムレット」のヒロインを題材にしたものです。ハムレットに捨てられ、さらに愛する人に自分の父親を殺され、悲しみのあまり気が狂い溺死してしまうシーンを忠実に描いています。
水面にばら撒かれた花々には、一つ一つ意味があるのだそうです。スミレには「誠実、純潔」、パンジーには「叶わぬ愛」、ケシには「死」など、オフィーリアの運命を暗示しているんだそうです。
人物を先に描いた後に背景を描くのが普通なのに、この作品は人物よりも背景が先に描かれたのだそうです。ミレイは背景となる植物を数ヶ月間にもわたり忠実に写生し、作品の現実性を高めようとしたんだそうです。
モデルの女性は、お風呂にお湯を張りその中に入ってポーズをとり続けたそうです。途中で風呂の火が消え冷たい水に浸かることになり風邪をひいてしまい、モデルの家族から慰謝料を請求されるという裁判沙汰になりかけたんだとか。水風呂になっても文句も言わずにポーズをとり続けたモデルさんの努力とプロ意識もあっての名作なのですね><
恍惚としたオフィーリアの表情がなんともいえず、死に逝くとき何を思っていたのか考えると、美しくも悲しい、心が引き込まれていくような作品でした。
その他の作品も素晴らしいものばかりでした☆
「マリアナ」はシェイクスピアの「尺には尺を」から想を得て詠んだ詩「マリアナ」に基づく作品で、ステンドグラスやドレスなど深い色彩が眩しいほどに美しい素敵な作品でした。

《マリアナ》
「初めての説教」はミレイの子供をモデルに描いた作品で、この作品に限らず、わが子を描いた作品がたくさん展示されていました。とてもかわいらしくてミレイの愛情が伝わってくるものばかりです。

《初めての説教》
「露にぬれたハリエニシダ」は幻想的な風景画です。朝もやの森を描いた作品で朝露が光に照らされてキラキラと輝いてとても綺麗でした。

《露にぬれたハリエニシダ》
どの作品も素敵な作品ばかりだったけれど、でもやっぱり「オフィーリア」の美しさが一番印象的です。余韻の残るいい展覧会でした♪
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2008.10.25
国立西洋美術館で開催されている「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展に行ってきました。

ヴィルヘルム・ハンマースホイという画家さん、私は今回初めて聞くお名前なのですが、ヨーロッパでは有名なデンマーク出身の画家なのだそうです。あまり聞きなれない名前もそのはず、今回の展覧会はアジアで初の回顧展なのだそうです。窓の外から光の射し込む静謐な室内画が、どこかフェルメールを思い起こさせることから「北欧のフェルメール」と称されているのだとか。
その細密なタッチで描いた室内画には、多くには背を向けた人物が描かれています。そのほとんどは黒い衣服で髪をアップにしたうなじの美しい女性が描かれています。これらは妻のイーダを描いたもの。静かな室内の空気と一体化していて、物静かな楚々とした女性だったのではないかなと思わせます。

さらにはその奥さんすらいない、誰もない無人の部屋を描いた作品も多くありました。きっと自分の部屋は、彼の一番心地よい空間だったのでしょうね。そして誰もいない室内に美を感じたのでしょう。ドアと窓だけしかないような作品もありました。

無駄な家具や置物などの装飾品もほとんどなく、シンプルすぎるほど簡素化された空間。鮮やかな色彩なども使わずに、落ち着いたモノトーンをベースとした色しか使っていません。決して華やかさのある作品ではないのに、見ている自分もなぜかその静寂な空間に引き込まれていってしまう。地味ととらえることもできるかもしれませんが、静かで心落ち着く作品です。
しかしハンマースホイの作品には不思議な点も多く見られます。本来4本あるはずのピアノの脚が2本しかなかったり、影のさす方向がバラバラだったり、額は飾られているけど中身の絵が空っぽだったり、ドアは描かれていてもドアノブがなかったり…。なんだか変、どこか違和感がある、そんな謎かけのような「非現実的さ」が見る人を引き込み、様々な憶測を抱かせ、ストーリーを想像させているのかもしれません。

絵画にその場所のその物語の音を感じさせることってとてもすごい技術だと思っていましたが、ハンマースホイの作品に触れてみると「音のない世界」を描くこともまたすごいことなんだなぁと気づきました。
こちらのサイトでハンマースホイの部屋を体感できます。なかなか面白いですよ♪
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2008.10.17
「爽秋」「錦秋」という言葉のとおり、美しい秋の季節になりました。禁欲していたわけではないけれど、試験が終わるまでは遊び歩いていても落ち着かないので、大好きな美術館へもなんとなく行く気持ちになれずにいましたが、久々にゆっくりと絵画に触れてきました。芸術の秋ですし、見逃せない展覧会もやっていることですし、行かないわけにはいきません。
その見逃せない展覧会の第一候補はやっぱりフェルメール☆これを見逃したら、もう一生観れないと思います、私なんぞは。丁度去年の今頃に「牛乳を注ぐ女」が来日し世の中大騒ぎでしたが、今回はなんと7点も一挙に展示するなんていう大事件になっています。「牛乳を注ぐ女」を観たときの光景がまざまざと思い出されて、光り輝く作品に圧倒されたあのときの感動が蘇ってきました。今回はどんな素敵な作品に対面できるのかと胸を躍らせて美術館へ。
混んでいるだろうと覚悟して向かったものの、美術館は思っていたよりは空いていました。初期も後期も混みそうなので、もしかしたら今が一番見やすい時期なのでしょうかね??
フェルメール作品は下記の日本初公開5点を含む7点が出展されています。
1.マルタとマリアの家のキリスト
2.ディアナとニンフたち
3.小路
4.ワイングラスを持つ娘
5.リュートを調弦する女
6.手紙を書く婦人と召使い
7.ヴァージナルの前に座る若い女
「マルタとマリアの家のキリスト」はフェルメール唯一の宗教画、そして「ディアナとニンフたち」もフェルメール唯一の神話画で、初期に描かれた作品らしく絵のタッチも他の作品に比べると荒く雰囲気も大分違うものでした。
「小路」は洗濯をしている女性、道端に座る二人の子供、戸口で裁縫をする老女が登場人物として描かれいて、当時デルフトの人々のありふれた日常生活の一場面を描いたものです。レンガの赤褐色とモルタルの純白の対比がとても美しく存在感溢れる作品です。雑誌やテレビで幾度となく紹介されている作品なので、自分の目で生で見ることが出来て感激しました><
「ワイングラスを持つ娘」は、ワイングラスを片手にこちらに向かい魅惑的に微笑む女性と、女性に言い寄る男、頬づえをつく紳士を描いた作品です。フェルメールの作品はこの作品に限らずみなドラマがあり、様々な解釈ができるので見る者の想像をかき立てますよね。光の陰影と深く鮮やかな赤と青の対比がとても美しい作品でした。
「リュートを調弦する女」は、想像していたよりも霞がかったような、くすんだ色調の作品でした。同じ窓から注ぐ光の表現を描いた作品でも、「牛乳を注ぐ女」や「手紙を書く婦人と召使い」のような光の眩しさは感じられず、ぼんやりとした淡く柔らかい光を描いた作品です。この作品は保存状態の悪い環境にあったらしいので、本来はもしかしたらもっと明るい日差しに包まれた作品だったのでしょうか…?何かに気をとられたように窓の外に目を向ける女性のしぐさもまた、何を意味しているのかと想像力を刺激します。
「手紙を書く婦人と召使い」は、今回の7作品の中では一番眩しい作品でした。黒いカーテンの向こうには、大きな窓から降り注ぐ光に女性の真っ白なブラウスがこれでもかってほど反射して、溢れる光を表現しています。熱心に手紙を書く婦人、背景の壁に掛けられた「モーセの発見」、床に落ちた封蝋と手紙、窓の外に目を向ける召使い…。様々なストーリーや生き生きとした心情が読み取れる作品です。この作品は過去2度も盗難にあっているそうで、こうして今日無事日本に来てくれてありがとうと言いたいです。
書ききれなくなってしまいましたが、フェルメールの他にもデルフトを代表する画家たちの作品も素晴らしく、芸術の秋に相応しい素敵な展覧会でした(^^)
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2008.10.15
いいなぁー、いいなぁー、劇団四季 
私は今までただの一度も劇団四季の公演を観たことがないのです>< 観てみたいとず~~~~~っと切に思っていた念願の公演を、ついに、やっと、観にいけることとなりました!!!
アカギさんに「劇団四季が観たい~!!!」甘えてチケット取ってもらっちゃいました
へへ。色々ある公演の中でどれがいいかなーと悩み絞ったのが、初めて観るものだから間違いのなさそうな《ライオンキング》か《キャッツ》のどちらか。ダンスが好き!猫が好き!の私には《キャッツ》の方が楽しめそうでイイ感じ
生の舞台を観に行ったのなんて、小学生の頃みた「龍の子太郎」以来ww
キャッツは他の公演と違い「キャッツシアター」というキャッツ専門の劇場で公演されます。ここは舞台から一番後ろの座席まで16メートルしか離れていないそうで、どこの席からでも舞台に近いのだそうです。また舞台が円形でできていて、それを囲むように客席が配置されていて、客席の通路を役者(猫)が行ったり来たりするらしいので、観客も舞台と一体感を味わえるのだそうです。猫と握手できたりすることもあるらしい!素敵だ
しかもアカギさんが取ってくれた席が、な、なんと「回転席」なのです!Σ(・ω・ノ)ノ! 回転席は舞台から4列目までの最前列の席で、予約可能日全ての日時が満席という恐ろしく人気のシートです。猫と目が合うくらいに
、汗が飛んでくるくらいに
、舞台から近いのだそうです。回転ってどう回転するのか謎なのですが、舞台と一体化していて、舞台の振動まで伝わってくるらしいので、どんな風になってるのかは行ってみてからのお楽しみ♪もう、嬉しくって仕方ないったらない!(。→∀←。)
キャッツはストーリーは複雑なものではなく、メインは歌とダンスを楽しむものなのだそう。私はダンス見るのが大好きなので全然OK!むしろそれがいい!しかも「タップ」「ジャズ」「バレエ」と全て好きなジャンル。特にジャズとバレエはちょっとだけだけど習っていたこともあるくらい好き。ダンスメインなので、役者陣もダンスに特化したキャスティングになっているらしいです。劇団四季にいるくらいなら全員ダンスに特化していそうですけどね。
下調べしているだけで、楽しくてワクワクして興奮して気絶しそう~!観てきたらまた報告したいと思います☆ 
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2008.06.15
箱根の美術館めぐりの最後に選んだのは
「箱根ラリック美術館」です。

「箱根ラリック美術館」は
アール・ヌーヴォーからアール・デコ時代の
宝飾やガラス工芸を手がけた「ルネ・ラリック」の
作品展示数日本最大級の美術館です。
ラリックってメインはジュエリーデザイナー
なのかと思っていましたが、あらゆるものを
デザインしている人だったのですねー。
ラリックは豪華客船ノルマンディー号や
オリエント急行の客車のデザインを
手がけていることでも有名で
なんとこの美術館にはオリエント急行の
「実車」の車両の展示があるのです。
(ヨーロッパから運んだらしい!)
この車両、見学できるだけではなく
「ル・トラン」というカフェになっていて
別途料金はかかりますが、車内見学と
客室でお茶とデザートが楽しめようになっている。
私は時間がなかったので行かなかったけど
別途料金2100円の価値はあったのかなぁ??
またラリックは、シボレーやジャガー、
ロールス・ロイスなどのカーマスコットの
デザインも扱っていたのだとか。
カーマスコットってボンネットの
先端についているアクセサリーのことで
通常はスチールや真鍮が主流だったのを
ガラスで製作したラリックの作品は
当時爆発的に大人気になったんだそうだ。
そういえばうちのロールス・ロイスにもついていたかも。
・・・うそです。

左「フォ-ド モデルT」
右「フォ-ド モデルA」
私は宝飾作品を楽しみにしていたんだけど
展示は宝飾品以外の作品が多かった気がして
ちょっと物足りかなったです><
ガラス工芸の作品が多かったみたい。
ガラス工芸はちょっと繊細さに欠ける気がして
というのもラリックの作品は、製作の技法が
「型吹き成形」と「プレス成形」のものが多く
どちらも型を使って作成する
大量生産用のものだったみたいなのです。
展示も同じ種類の色違いのものが
ズラリと並んでいたり…。
でも建築装飾では壁や噴水、扉など
大型のここでしか観られないようなものが
たくさん観れたのはよかったのかも。
ちょっと驚いたのは現、東京都庭園美術館である
朝香宮廷のガラスの扉やシャンデリアは
ラリックの作品だったんですね!
そーだったのかぁぁぁぁ!!と一人で感激しました。
さらにラリックは大女優サラ・ベルナールの
支持を受け、彼女の舞台アクセサリーを
手がけていたとのこと。
サラ・ベルナールって確かミュシャを
一躍有名にしたあの逸話の女優さんですよね!
アール・ヌーボーの同じ時代を生きた彼らは
こんな形で繋がりがあるんだなぁと思いながら
薄学ながら知っている知識が結びついて
楽しく鑑賞することができました。
今回訪問した「ポーラ美術館」、
「星の王子さまミュージアム」、
そしてこの「箱根ラリック美術館」は
どれもとても興味深く、勉強になったし
また知識が(少しだけど)深まった気がします。
箱根にはまだまだたくさんの美術館があるし
定期的に美術館めぐりと温泉に訪れられたら
素敵だなぁと思いました。
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2008.06.14
国立新美術館で開催されていた「モディリアーニ展」に行ってきました。

油彩はもちろん素描(デッサン)も含め、アメデオ・モディリアーニの「全貌」が紹介されています。
モディリアーニといえば長い首とアーモンド型の目の肖像画をすぐに思い浮かべますが、その独特のスタイルが出来上がるに至る初期作品の紹介がとても興味深かったです。
シンプルで素朴な造形感覚にあふれるアフリカや東南アジアなどの芸術に関心を寄せていたこと、そしてそれを彫刻の分野で生かしてきたこと、カリアティッドの作品群、そこからどのように絵画へと変化を遂げてきたのか、年代順に軌跡を追いながら紐解いていけるのが面白かったです。

カリアティッド
展示作品の中には「あら、またお会いしましたね。」のものも数点ありましたが、こちらを真っ直ぐに見つめる肖像画のモデルたちと対峙すると、初めて彼らに出会ったときと同じように、その場から動けなくなってしまう。モディリアーニの描く人物たちには、観る人を惹きつけて離さないパワーが溢れています。見つめ、見つめられながら、モディリアーニと同じ時を過ごしたモデルたちと、今こうして目を合わせている自分がなんだか不思議に感じられる。

モディリアーニの作品はあちらこちらで観ますが、今回の展覧会はモディリアーニ展としては世界的規模なんだそうです。確かにモディリアーニ「だけ」の作品をここまでまとめて一挙に観られるってすごいことですね。満足、満足、でいい休日を過ごせました。
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2008.06.13
今日はエド・はるみ風で^^
いい買い物できたのでご機嫌です、うふふ。
満足して気分スッキリだ☆
まずはコレ。

「Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2008年 07月号」
100号記念ということで内容もスペシャルです!
『日本の美術館・世界の美術館100』
今すぐ行きたい。最新最強ベスト100って…
これわホントに特別保存版だわ><
国内だってなかなか行けないのに
世界の美術館(しかも最新情報)の紹介があり
980円で世界を旅している気分になれます。
雑誌といってもかなりのボリュームがあるので
じっくりと読みたい内容です。
そしてこちらも雑誌。

「OZ magazine (オズ・マガジン) 2008年 07月号」
今月号の特集は『アートな旅へ』です。
この間訪れた金沢21世紀美術館を筆頭に
直島、札幌、倉敷などの美術館を詳しく紹介。
その他のアート情報も掲載されています。
「OZ magazine」はいつも、私のツボに入る
素敵な情報満載でほぼ毎号購入していますが
今号から月刊誌になってしまうんですね><
ショックー><
月刊誌になったことで少しだけ内容は
ボリュームアップしていますが
私的には2週間に1度の楽しみが
1ヶ月に1度に減ってしまうのでがっかり。
東京Walkerとかより数十倍楽しいのになー。
そしてもうひとつの収穫はコレ。

生活の木 C 和精油 柚子 (水蒸気蒸留法) エッセンシャルオイル
柑橘系の精油は圧搾法のものがほとんど。
もちろん柚子も然りなのだけど、
水蒸気蒸留法のものを発見したのだ!
水蒸気蒸留法のものだと感光作用の心配がないの。
柚子の精油はオレンジよりも爽やかで、
レモンよりも優しい香り。
お風呂に入れれば日本古来の柚子湯を楽しめるし
体を温める作用があるので冷え性にも効果的。
意外と知られていないのは肌荒れを防ぎ
保湿効果もあるんですよー!嬉しい美肌効果^^
ディフューザーを買ったので芳香浴にも使うつもり。
リラックス作用で気持ちを和ませてくれ
また喉の炎症を抑え、咳を静める作用があるので
どうも私は喉が弱いみたいなので
自分にぴったりな作用ばかりでびっくり。
また1本コレクションが増え、アロマの幅が広がります♪
こうやって好きなものを買って楽しむのも
嫌なことを忘れたり、ストレスに打ち勝つため。
…と言い聞かせて無駄遣いしてるのかな笑
最近エド・はるみ よくTVで見ますよねー。
なんかあの本気具合いが怖くて好きかも^^
グー!グググググ…
頭から離れない笑
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2008.06.12
箱根には色々な美術館があるけれど
「星の王子さまミュージアム」には
当初あまり興味がなかった。
ミュージアムといってもアートというより
子供じみたテーマパークみたいなものだろうと
思っていたから、行きたいリストにも
入れていなかったのですが、
そっち方面に行く「ついで」に行ってみるか
みたいな感じで行くことにしたのです。

シャボン玉がファンタスティック!
「ついで」とは言いつつも
行くにあたり一応本を読んで予習していこうと
本屋で「星の王子さま」を購入し読んでみると…。
ぬぁんて素敵な世界感!!!
とすっかり感動してハマってしまいました(笑)
そしてもちろん「星の王子さまミュージアム」も
人の優しさ、思いやりに触れ合える
とっても素敵なところでした☆

1900年代のリヨンの街並み
「星の王子さま」は童話とはいっても
大人が読む本なのではないかと思う。
子供の心を失ってしまった大人に向けた
メッセージなのではないかと思うのです。
挿絵は作者のサン=テグジュペリ自らが
描いた挿絵が使われています。
決して素晴らしい絵とは言えませんが
素朴でかわいらしい主人公や脇役たちに
すっかり心を鷲づかみにされてしまいました。

サン=テグジュペリ教会
数々のキャラクターが登場しますが
その中でも重要な役割を果たすのが
後半に王子と友達になる「キツネ」です。
「大切なものは、目には見えない」といった
人生の重要な真理を説いてくれます。
きちんと本を読んで、内容を理解し
そして「大切な人」と一緒に訪れれば
きっとより楽しめるミュージアムだと思います。

ちょっと歩くと今度はパリに!
「星の王子さま」は絵本ではないので
十数枚かの挿絵しかありませんが
園内のあちらこちらには
挿絵を象ったオブジェや花壇
話の中に出てくる井戸やバラ園があります。
そして作者の生涯と作品に関する展示ホール
作者の暮らした1900年代フランスを
再現した建物や庭園などが広がっています。
予想通り「ミュージアム」というよりも
「テーマパーク」でしたが、
小さなディズニーランドみたいで
作りも凝っていてキレイでした。
それに挿絵が形となって見れるっていうのは
想像以上にワクワクするものですね。

お城と庭園を眺めながら
園内にある「ル・プチ・プランス」という
レストランで食事をしましたが
ここは「料理の鉄人」に出場経験のある
シェフがいるんだってー!
美味しかったし店内も素敵でした。

味に深みがあって美味しかったよ♫♬
ストーリーの重要人物はキツネだけど
私はウワバミ(ボア)が好き♪
本の一番最初に出てくるキャラクターで
ウワバミ(ボア)を見て、
私はグンとストーリーに引き込まれました。
私もいつまでも「ボア」が見える心でいたいな。
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2008.06.10
箱根仙石原にある「ポーラ美術館」に行ってきました。
箱根に行ったら是非立ち寄りたいと思っていた
念願の美術館です。

森の中に溶け込むエントランス
古い建物なのかと思っていたのですが
建物はとてもきれいで洒落ていました。
2002年に開館したばかりだったんですね。
長く続くエントランスの周りは木々に囲まれ
涼しげでそれだけで絵になる光景です
この辺りはブナの木やヒメシャラの木々が
群生しているらしく、エントランスの周りにも
ヒメシャラの木々を見ることができました。
ヒメシャラの木の幹は赤茶色っぽく
木の皮が剥がれたようなつるりとした光沢のある
変わった幹をしていていました。

開放的でお洒落な館内
ガラス張りのエントランスホールを抜けると
地下2階まで吹き抜けたアトリウムロビーに
通されます。こちらもガラス張りになっていて
山々の緑、澄んだ空、風に揺れる木々と
館内に居ながらにして、自然との一体感が感じられ
外の景色と融合していてとても爽やかで素敵です。
建物が吹き抜けになっているのも
広く開放的に感じる理由かもしれません。
大きな窓のあるカフェ
もとても素敵でした。
休憩してこなかったけど
寄り道してくればよかったなーと
後から後悔してしまった><

ガラス張りで明るくて素敵
現在の企画展では「シャガール 私の物語」展を
開催していました。
シャガールの優しく幻想的な
あの不思議な世界観が大好きなので
存分にシャガールワールドを満喫できました♪
少し前に上野の森美術館で開催されていた
「生誕120周年 色彩のファンタジー
シャガール展」は泣く泣く見逃してしまったので
今回の展覧会はかなり期待していました。
・・・が、油彩と水彩は合わせて21点しか
出展されていなかったのでちょっと残念。
版画も十分美しかったですけれどね!
目玉の作品はポスターにもなっている
「私と村」なのでしょうね。
「牛」
の顔と「私」
の顔が
同じくらいの大きさで向き合って配置されていて
赤、青、緑のはっきりとした色彩で分割され
シャガールの故郷、ヴィテブスクの風景が
明るい色彩で描かれた作品です。
シャガールの故郷への思いが
キャンパスいっぱいに描かれた作品です。

マルク・シャガール《村と私》
版画は私の大好きな「ダフニスとクロエ」
も出展されていました。
これはリトグラフとしては例外的に
20色以上もの色彩が使用されていて
とても鮮やかで美しい作品ばかりです。
「旧約聖書の物語」や「サーカス」
「アラビアンナイト」などの代表作も
出展されていました。
常設展の「ポーラ美術館の絵画」展も
バリエーションに富んだ作品が
幅広く展示されていて面白かったです。
モネやルノワール、フジタ、ピカソなどは
所蔵作品があるのは知っていたのですが
ルネ・マグリットとかマリー・ローランサンにも
予想外に会えて嬉しかったです♪
日本画では平山郁夫や杉山寧、高山辰雄の
作品がたくさん見られてよかったです^^
ポーラ美術館はエミール・ガレの作品も
多く所蔵しているので楽しみにしていたけど
この時期はガレの展示はなく、代わりに
「浮世絵美人と化粧道具-江戸から明治」展
をやっていました
以前に銀座にあるポーラ銀座ビルの
「ポーラミュージアムアネックス」で観た
ガレの作品がもう一度観たかったのにな
ちなみに現在は
「ポーラミュージアムアネックス」は休館中で
2009年の秋に再開する予定だそうです。
待ち遠しいなぁー。
また季節が変わったら観にいってみたい
素敵な美術館でした

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2008.05.20
サントリー美術館で開催されていた
「ガレとジャポニズム」を観てきました♪

アールヌーボのガラス工芸は大好き。
私の彼も美術館が好きな人なので
お願いして一緒に観に行ってもらいました。
初めての美術館デートです♪
彼はこの美術館デートを
とても楽しみにしてくれていたけど
観て回っている最中、ふと彼を振り返ると
作品じゃなくて私のことを見てばかり…><
全然作品を見てなかったみたい(?)
初めてだからそんなでもいいのかしら(笑
エミール・ガレの作品には
自然を、動植物を愛している
そのままの素直で純粋な感情が見て取れます。
彼が日本の美術に親しみを持っていたことは
知っていましたが、この展覧会に来て
こんなにも影響を受けていたことを知り驚きました!
ジャポニズムはガレだけに限ったことではなく
ゴッホをはじめ、ゴーギャン、モネ、
ルノワール、ドガなどの多くの芸術家が
日本の美術に影響を受けているんですよねー。
日本の美術ってすごいんだと改めて深く感心。
この展覧会ではガレがどのように
日本美術を取り入れていったのか
その変遷を辿ることができます。
北斎漫画のモチーフをそっくりそのまま
取り入れているものから、
次第にガレの理解と融合した作品に
変わっていく様子が紹介されています。
ガレが日本美術に影響を受けるきっかけとなったのは
農務省からナンシーの森林高等学校に留学していた
高島得三(後の日本画家・高島北海)との出会いで
彼を通じて日本の文化を表面的にではなく深層的に
理解していったそうです。
子供の頃から自然への愛情が深かったガレだからこそ
日本美術に特徴的な花鳥風月、草木、昆虫といった
モチーフを、自らの理解と技術と融合しながら
優雅にそして儚げに作品に写しとっていったのでしょうね。
日本人がガレの作品を好む理由も
草花鳥虫の造形などの日本画の表現や
「ものの哀れ」や「日本の心」というのか
しみじみとした情趣や哀愁などが
日本人の心に共感、共鳴するところが
大きいのかもしれません。
おたまじゃくしがうじゃうじゃいる
ギョッとするような作品もありましたが…
生命感に溢れた自然のモチーフと
躍り出しそうなマーブル状の色彩
多層の重なりが織りなすガレの作品は
ドラマがあって本当に美しい。
最後の展示の「蜻蛉」なんてまさに
これがガレだっ!て感じでした。

脚付杯「蜻蛉」
ガレ以外にも素晴らしい作品が出展されていました。
宮川香山作「渡蟹水盤」の蟹のモチーフは
は本物以上に本物らしくて今にも動き出しそうでした!
「また行こうね!」「楽しかったね!」と
子供のように喜ぶ彼は、とてもかわいい。
笑うと「エクボ」ができるところもかわいい。
美術館の感動と彼氏の笑顔が交互に頭に浮かんで
いつもとは違う余韻に浸っています^^
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2008.05.16
よく雑誌で取り上げられている
「全国の美術館特集」を見るたびに
いつか行ってみたいなぁと思いを馳せるのですが
その中でも「金沢21世紀美術館」は
ぜひ見てみたいと思う美術館の1つでした。
金沢旅行のメインはここだと言ってもいいくらいで
その期待を裏切ることのない素敵な美術館でしたー。
金沢21世紀美術館は2004年に開館した
近代美術を展示する、まだできたばかりの美術館です。
建物は円形総ガラス張りで、館内はとても明るく
その周りは光を浴びてキラキラと眩しいほどの
芝生の敷地がぐるり360℃広がっていて
敷地内のあちらこちらにかわいらしいベンチや
オブジェが設置されています。

かわいいオブジェがたくさん♪
白を基調とした館内は光を反射してとっても明るく
建物は360℃総ガラス張りになっているので
外との隔たりを感じずに開放感があります。
たくさんのかわいらしいベンチが設置されていて
通路を歩くだけでも楽しくなります。

うささん♪

パズルみたい
光庭にはプールが設置されています。
プールサイドから見下ろすと下に人が!水中に!?
一見本物のプールのように見えるのですが
これも「スイミング・プール」というアート作品。
実は透明のガラスの上に浅く水を張っているだけで
ガラスの下は水色の小部屋になっていて
下の部屋に行くと、水の中にいる感覚を味わうことが
できるというわけです。不思議な感覚!

中に入って観ることもできる
「ブルー・プラネット・スカイ」は
天井が四角く切り取られていて、空を眺める部屋。
切り取られた天井から見上げる空は
時間の流れとともに刻々と表情を変えていき
空のうつろいをアートとして楽しむことができます。
でも空を眺めているという現実感がなく
まるで映画のスクリーンを観ている感覚です。

空のアート
金沢の人に聞いたところによると
金沢という地域は快晴の日が少ないんだとか。
雨やどんよりとした曇った日が多いらしく
このように晴れたきれいな空が見ることができるのは
珍しいことなんだって☆ 晴れ女でよかった^^
加賀友禅をヒントにした装飾的な壁画と椅子も
雑誌でよく取り上げられているところ。
実際に見ると想像以上にダイナミック!!
もう私の興奮はピークに!笑

金沢ならではの加賀友禅
その椅子に腰掛け眺められるのが「緑の橋」
ガラスのトンネルのようになっている廊下を
またぐ様に設置されている「緑の壁」には
70種類もの植物が這わせてあり
まるで植物によって描かれたキャンパスみたい。

ガラスの廊下を歩けばくぐり抜けられる
ライブラリーもとてもお洒落で素敵だったし
白いすりガラスのような展示室の高い天井や
全面がスケルトンになっているエレベーターも
毎日訪れたくなるようなかわいいカフェも
空間自体が素敵でうっとりしてしまう。
もう感動し過ぎて書ききれないくらいです。

明るく高い天井の展示室
数多くある、絵画などのアート作品の展示を
「観て感じる」美術館とは違い
金沢21世紀美術館は、言わば「体感型の美術館」
眺めるだけでなく空間や感覚を体で感じることができる。
開放感、透明感、たくさんの光に包まれて
幸せな気持ちになれる空間でした。
金沢に行ったときにはまた必ず立ち寄りたい場所です。
金沢大好き><
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2008.05.02
また更新しそびれてしまったけど
東京都美術館で開催されていた
「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」
を観にいってきました。

絵画ばかりではなく、フランス宮廷を彩った
きらびやかな装飾品や調度品を数多く展示。
18世紀後半のフランス宮廷美術を紹介しています。
ルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール夫人や
ルイ16世の妃マリー・アントワネットの
使用していた高価な材料と高い技術が使われた
装身具や調度品はそれはそれは贅沢なものばかり。

美を追求する女性たちがサロンを彩り、
これでもかというほどに着飾り、
華麗さを競っていたんでしょうね。
豪華絢爛というか、ゴテゴテ・ビカビカしたものが多く
贅沢な暮らしぶりがうかがえます。
面白かったのは東洋の美術品との関連。
「蒔絵水差し」や「蒔絵香入れ」など、
日本製の漆器にフランスで飾りを施したものや
大きな蒔絵をはめ込んで作られた家具、
「ベルヴュー宮の王女たちのコーナー家具」など
日本との繋がりを見ることができて面白かった。

マリー・アントワネットの旅行用携行品入れは
革命時、亡命を企てた彼女が携行したともされるもので
歴史のリアリティが感じられる品でした。

もうこちらは開催期間は終了してします><
現在は「芸術都市パリの100年展」が開催されています。
こちらも観にいってみようと思ってます☆
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2008.03.29
大丸ミュージアム・東京で開催されていた
「山寺・後藤美術館所蔵 ヨーロッパ絵画名作展
ロココからコローとバルビゾン派の画家たち」
を観て来ました♪

山形県にある「山寺 後藤美術館」のコレクションから
精選した70余点の作品を展示しているのだそうですが
ざっと見た感じ、知っている画家がカミーユ・コローと
ジャン=フランソワ・ミレーくらいしかいなかったので
あまり期待せずに観にいったのですが……意外とよかった!!
18世紀の優雅なフランス王朝文化を描いた宮廷絵画や
肖像画なども良かったけれど、
風景画にすっかりと魅了されてしまいました。
自然をモチーフとした作品19世紀のバルビゾン派の絵画は
柔らかく、心の落ち着く優しい作品や、荒々しい迫力のある作品
19世紀のヨーロッパへタイムスリップしたみたいに
その景色の中に吸い込まれてしまいそうな素敵なものばかり。
目が釘付けになり、すっかり酔いしれてしまいました。

またミレーの版画も数点出展されていました☆
是非もう一度観ておきたいと思って、再度観にいったら
最終日は、16時に終了してしまうのをうっかりしてて
観られなかった~orz ぅぅ…バカ。
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2008.03.28
東京都庭園美術館で開催されていた「建築の記憶」
を観て来ました。
開催期間ギリギリ終わる前に記事にできてよかった(笑

建築物を実際に持ってきて展示することもできませんし
過ぎてしまった過去のものを時をとどめて展示することもできない…
ということで、色々な日本の建築物を写真で展示した展覧会でした。
記録として撮影された明治期の建築写真から、
建築の魅力を独自の表現で切り取った現代の写真まで
過去の建築物を見ることで様々な歴史を感じられます。
東京と庭園美術館自体が、貴重なアールデコ様式の建築物です。
現在は美術館として公開されていますが
元々は朝香宮邸として、そして外務大臣・首相公邸、国の迎賓館として使用されてきたものだそうです。
美術館内は撮影禁止なのが残念…。
年に数回、撮影OKで公開されることもあるのだそうですけど。
(次回は2008年10月らしい。まだまだ先だなぁ…)
他の美術館に比べて、係員や警備員の人が厳しい(?)ので
ちょっと大声で喋っている人がいるとすぐに注意されていますし
こっそり撮影なんてもってのほかですのでご注意ください(笑
「庭園美術館」というくらいですから「庭園」もあります。
日本庭園と西洋庭園、そして芝生の広場があり
日本庭園は小さいけれど池も太鼓橋もお茶室もあります。
ちょうど梅の季節で、池に落ちる梅の花びらが
キラキラとした水面に浮かび、とてもキレイでした。
2008年4月17日(木)~6月15日(日)には
「世界に誇る和製テーブルウェア
オールドノリタケと懐かしの洋食器」が開催されます。
こちらもとても興味深いので行ってみたいと思います♪
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3月はとても忙しく、全然更新できなかったorz
行った美術展も書いておきたかったのに
開催期間も終わってしまったものもあったり…><
開催期間は過ぎてしまったけど、
感想として少しずつまとめていこうと思います。
まずは大丸ミュージアム・東京で開催されていた
「ジョン・バーニンガム絵本原画展」について。
「ボルカ はねなしガチョウのぼうけん」
「ガンピーさんの船遊び」
「アルド わたしだけのひみつのともだち」
などの代表作で知られる絵本画家、
ジョン・バーニンガムさんの絵本原画展です。
絵本もキレイですがはやり原画は格段に素晴らしい。
色彩も比べ物にならないくらい鮮やかですし、
様々な画材を使用した原画は存在感が違います。
コラージュのように切り貼りしてあったり
印刷すると見えなくなってしまう画家の工夫の跡も見えて
とても面白かったです。
「はるなつあきふゆ」からは四季折々の風景画が出展されていました。
絵本の原画ですが、かなり大きなキャンパスに描かれていて
ジョン・バーニンガムのメルヘンの世界に入り込むことが出来ます。
絵本もお話を読むというより、絵を楽しむ絵本のようです。

「ねんころりん」は谷川俊太郎さんが
翻訳されていることでも有名らしいです。
「ねんころりん」ってとてもかわいらしい響きで
絵本にぴったりな翻訳ですよねー。

「エドワルド せかいでいちばんおぞましいおとこのこ」
という作品、ちょっと変わっていて私は気に入りました。
絵も「かわいい」と表現するにはちょっと違う。
らんぼうで、やかましくて、いじわるで、やばんで、
だらしなくて、きたない、みんなを困らせてばかりいるエドワルド。
でも、本当は、いいところがたくさん隠れているんだよね
みたいな話なのですけど、要領が悪くて素直になれなかった
自分の子供の頃を思うと、なんだか胸がきゅっとなる作品でした。

「旅するベッド」「なみにきをつけて、シャリー」などは
子供の想像力を育てるいい作品だと思います。
子供の頃に読んだそういう本っていつまでも心に残り
胸をワクワクさせながら本の世界に入り込んでいたことを思い出します。

「ガンピーさんの船遊び」「おじいちゃん」
「アボカド・ベイビー」はパステル画で描かれた
淡く温かみのある作品で、お話の内容も微笑ましい限り。
どの作品の原画もとっても素敵で持って帰りたかった(笑

ジョン・バーニンガムさんの作品には
キレイとか可愛いとかだけじゃなく「自由」さが感じられます。
その自由さが子供が読む「絵本」にぴったりな気がする。
子供が描くような絵というのか、
子供の自由な発想や視点があるような。
枠にはめられていないからこそ、
そこからイメージを膨らませることが出来るのかなと思いました。
絵本好きの私にはとっても楽しい展覧会でした~。
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2008.03.27
松岡美術館で開催されている「中国陶磁名品展」に行ってきました。
中国陶器に興味があるかというと、実は全然詳しくないのですが
知らないからこそどんなものか見てやれ!
的な感じで行ってきました(笑

今では当たり前のように身近にある西洋の陶磁器ですが
ヨーロッパでは17世紀ころはまだ磁器を作る技術がなく
東洋の東洋の白く、強く、美しい磁器は宝物のように扱われ、
王侯貴族のコレクションアイテムになったと言われています。
磁器の元祖は東洋なのですから、知っておくべき
というか知らないなんてダメですよね><
「景徳鎮」って焼き物の名前かと思っていましたが
江西省東北部にある都市の名前だったのですね。(知らな過ぎ?)
もちろん陶磁器の生産地として有名な都市なことは
言うまでもありませんが、「磁都」とまで呼ばれているのだそうです。
今回の展覧会では、元、明、清時代の景徳鎮窯作品を中心に、
後漢時代から清朝までの中国陶磁などを観ることが出来ます。
展示には解説も付いていますが、携帯のバーコードリーダーで
解説をダウンロードできるサービスも開始されました。
またダウンロードしなくても、受付で同じ解説を
プリントしたものをもらえます。
携帯のバーコードリーダー使用の際は、
マナーモードにしてくださいとは一応書いてあるけど
読み込むたびに「カシャッ」とか「ティローン♪」とか
シャッター音がするので傍迷惑じゃないか?と思ってしまったけど…。
私も解説プリントをもらって帰ってきました。
知識はなくても「キレイだな」「面白いな」と感じることは出来ますが
知らないことを少しでも知ることが出来ると嬉しいですね。
「中国陶磁名品展」は2008年4月20日までですが
開催期間でなくとも常設展でも展示されているようなので、
ご興味がある方はどうぞ♪
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2008.03.10
東京オペラシティアートギャラリーで開催されている
「池田満寿夫 知られざる全貌展」に行ってきました。
池田満寿夫さんは、版画家、画家、挿絵画家、彫刻家、
芥川賞作家、エッセイスト、浮世絵研究家、脚本家、
映画監督、TVタレント、陶芸作家などマルチな才能を持った芸術家。
ことに版画家として高く評価されているそうですが
この展覧会では版画はもちろん、陶芸作品から
油彩、水彩、コラージュ、版画、彫刻、書など
幅広く出展されていて、まさに「知られざる全貌展」。


池田満寿夫さんは
1960年の第2回東京国際版画ビエンナーレ展では文部大臣賞、
1966年の第33回ベネチア・ビエンナーレ展では版画部門大賞と
国際的に有名な版画家であり、日本でも版画の個展は何度も
開催されているそうです。
しかしこのような様々な作品が展示される
展覧会は今までになかったそうです。
初期から晩年までの代表作がズラリと並んでいるので
池田満寿夫さんがどのような人なのかよく知らない私にも
理解を深めることのできる場になりましたし
知っている人にとっては、今までのイメージを覆すような
新たな一面を見ることの出来る内容になっているようです。
エロスの作家と呼ばれていたそうですが
般若心経シリーズや地蔵や佛塔などはエロスとはほど遠いものです。
陶板の上に般若心経の文字や仏の顔を彫った作品なども
同じ人が作っているものなのか?と不思議になるくらいです。
様々な顔を持った芸術家の全貌は計り知れませんが
だからこそそこがもっと知りたくなるような魅力なのでしょうね。
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2008.02.29
丸ビル、新丸ビルで開催されている
写真家 新美敬子さんによる
愛をテーマにした犬と猫そして子供たちの写真展
「世界の犬と猫・愛(LOVE)ストーリー」に行って来ました。

新美敬子さんは犬や猫の写真を撮りに
世界中を旅して周っているんだとか。
訪れた国は55カ国、200地域以上に上るそうです。
犬猫のかわいらしい表情はもちろん
美しい世界の風景に胸がドキドキしました。
ギリシア・イドラでは、ブーゲンビリアの咲く
美しい町にたたずむ猫の写真。
デンマーク・コペンハーゲンでは、
馬の背中の上にちょこんと座る猫が。
猫は馬のことを自分のペットだと思っているらしく
馬は猫のことをペットだとお互いに思っているんだそうです(笑
ハワイ・カウアイ島のビーチでは、砂まみれの子供に
抱きつかれている大型犬の写真が。
人間の子供ですが自分の子供だと思っているそうで
かけっこをするときは、加減して
子供よりも早くは走らないのだそうです。
ベトナム・ノハイではお互いの存在を感じていたいのか
お尻をくっつけあう2匹の犬が、
ブータン・ティンプーではカメラに照れて
抱いている猫で顔を隠す民族衣装を着た男の子が
ギリシア・アテネでは初めて対面する父猫と子猫が
どの写真も愛に溢れた写真ばかりで
思わず微笑みたくなるような作品ばかりでした。
この他にも、アイルランド(ダブリン)、ノルウェー(オスロ)
トルコ(ギョレメ、イースタンブール)、
イタリア(ペスカトーリ島)、モロッコ(カサブランカ)
ドミニカ共和国(サント・ドミンゴ)、中国(上海、スワトウ)
マルタ(シャッキーラ、サンジュリアン)、
タイ(サムイ島)…などなど数多くの国が舞台となっています。
動物大好きなので、とても面白かったです。
丸ビル側と新丸ビル側の両方に展示があり
展示数も75点と見ごたえもありましたよー。
これらの愛らしい写真を見て思ったのは・・・
やっぱりうちの猫は ちょーーーーーかわいい!!!
今日も無理やり抱いて嫌がられてるけど
かわいくて抱かずにはいられない><
親バカです、ハイ。
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記事にするのが遅くなってしまいましたが
初台の東京オペラシティの中にある
NTTコミュニケーション・センター(ICC)で開催されていた
サイレント・ダイアローグ -見えないコミュニケーション-展に
行って来ました♪
動物同士の「見えるコミュニケーション」以外にも
自然環境の中では「見えないコミュニケーション」が
たくさん交わされているそうです。
私たちが普段見えているものとは全く違った形なので
入場するとちょっと戸惑いが…。
いわゆる「科学館」系の施設にあるようなものとは違い
正直説明がないと良く分からなかったけど(笑)
説明を聞くと「へぇー」の連発でした。
生体情報にもとづいて自然環境を可視化、可聴化したり
バイオセンサー技術などを応用して自然環境との関係性を探る作品や
コンピュータによって自然環境をシミュレートし
新しい「環境」のありかたを模索するような作品が展示されています。
つまり見えないものを見える形に変えて展示しているってこと。
植物の生体電位を音に変換し、
それを「植物の声」と定義している
藤枝守+銅金裕司《Paphio in My Life》では
植物に触れたり、近くを歩いたりすると
植物が反応し「声」を発します。
ピアノ線から出力される「声」は
鈴虫の鳴き声のような小さくかすかな音でした。
「植物の声」という部分ではマイケル・プライム
《ハ,ハ! ユア・マッシュルームズ・ハブ・ゴーン?》
の「しいたけの音」はとっても衝撃的でした。
人の動きを赤外線センサーで感知し
それに応じて椎茸の「音」が出力されるのは
《Paphio in My Life》も同じでしたが
ピアノ線から出力される《Paphio in My Life》の音とは違い
ドラムやベースの音のような(?)かなり激しい音でした。
椎茸のかさが開きだしてから死ぬまでの1週間程度で
音は徐々に変化してゆくのだそうです。生きてるんですねー。

《ハ,ハ! ユア・マッシュルームズ・ハブ・ゴーン?》
クリスタ・ソムラー&ロラン・ミニョノー
《インタラクティヴ・プラント・グローイング》は
設置されている植物に触れると、それに連動して
目の前にある大画面でニョキニョキと植物が生長していくもの。
仮想三次元空間での植物の成長の原理と
リアルタイムに起こる変化や変異がテーマだそうだ。
生命の原理を解き明かすことをめざしているそうだけど
その意味はよく分からなかったなぁー(^^;
理系の人なら理解できて面白いのかも><

《インタラクティヴ・プラント・グローイング》
植物や動物、昆虫などの生物同士のコミュニケーション
あるいは生物の生態を調査し,理解することにより
人間がそれらとどのように関わることができるかを
新たな視点から探ることを試みているんだそうです。
環境問題についてこの間お話を聞いてきたこととも結びつくなぁ。
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2008.02.20
今日は「恋」のお話です♪

出光美術館で開催されていた「王朝の恋」展を観て来ました。
これを観にいくにあたって、事前に「伊勢物語」を読んでみました。
伊勢物語は平安の様々な恋の形が綴られた
和歌とそれにまつわるエピソードからなる「歌物語」です。
和歌なんてよく分からないなぁと思っていましたが
これがなかなか面白く、夢中で読んでしまいました。
読んでいかなかったら展覧会もよく理解できなかった><
元服したての男の若い恋、
おさななじみの男女の初々しい恋、
身分の高い女性との禁断の恋や
お互いの不実さを罵り合う歌…
恋のドラマは時代をこえて人の心に訴えかけてきます。
展示は伊勢物語の主人公であると言われている
「在原業行」画から始まり、絵巻や色紙などで
平安の様々な恋物語が描かれています。
ストーリーを知っていると楽しさも倍増です。
「芥川」「筒井筒」「花橘」など
いくつかの心に残る物語はありましたが
現代にも通じるちょっと印象深いお話が「あづさ弓」です。
宮仕えのために故郷を離れた男を待つ女のお話。
待てど暮らせど帰ってこない男を待ち続ける女。
何の連絡もないまま2年を過ぎたころ
女は別の男に求愛されるのですが
待っている男のことを忘れることもできず
いつ帰ってくるかも知れぬ、
最悪帰ってこないかもしれない人だけど
「3年間は待とう」と心に決め、待ち続けるのです。
一途ですね…><
しかし結局男は帰ってこないまま3年目の夜を迎えてしまい
その夜、女は別の男の求愛を受け入れることにするのですが
部屋に訪れたのはなんと3年間待ち続けた男でした。
どれほど待ったか知れない愛しい人がついに帰ってきたわけです。
感激に胸が打ち震えたことでしょう。
しかし女は男にこういうのです。
「あらたまのとしのみとせをまちわびてただ今宵こそ新枕すれ」
(離れて三年、帰ってこないあなたを待ちわびて
ちょうど今晩別の人と結婚するのです)
そこで男が返した歌がこれ。
「あづさ弓ま弓つき弓年を経てわがせしがごとうるはしみせよ」
(年を経て私がしたように相手を大事にしなさい)
ちょーーーーーーー><
この男、物分り良すぎ!? 紳士的態度??
いあいあ、これほど酷い態度はないでしょー!?
3年間ずっとあなただけを思って待っていたのに
どうしてなんの連絡もくれなかったの?
女はきっとそんな気持ちだったはずです。
ここは許しを請うたり、不実を責めたり、焼きもち妬いて
俺だってお前を愛しているんだよと言って欲しいのが女心。
「あ、そうなんだ。じゃあお幸せに!」なんてひどすぎる(笑
「もう私帰る!!ぷんぷんっ」と拗ねたら
「何を怒ってるの?」でも「ごめん」でも「ちょっと待てよ」でも
言った本人は、引き止めてからの話がある前提なのに
「あ、帰るんだ。帰れば?」って言われたら身も蓋もない。
そこで女は去っていく男にこう言ってしまう。
「あづさ弓引けど引かねどむかしより心は君に寄りにしものを」
(あづさ弓を引くにしろ引かないにしろ
ずっと心はあなただけだったのに)
しかし男は振り返ることなく去っていってしまうんですよ><
待ちに待ち続けやっと戻ってきた男が去っていってしまう…。
女は堪え切れずに男を追いかけるのですが
追いつくことができず、清水の淵でバタリと倒れ
そのまま絶命してしまうのです…。なんと><
追う女を振り切るように去っていくところを見ると
男はプライドを傷つけられてムカついていたのかもしれません。
男って女心が分からないものだなぁと思うことは多々あるけど
こーいう心理は現代も同じですね><
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2008.02.06
国立近代美術館で開催されている
「いまわたしめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者」展に行ってきました。
この展覧会の趣旨は「わたし」の根拠を問い
「わたし」を取りまく世界を認識し
「他者」との新たな関係を切り拓こうとする作品を集め
それらを複数の視点から紹介するというもの…。
普段、自分という存在の定義や
認識を自問自答したこともない私には
なんだかピンと来ない概要でしたが、
そんな私のような人にでもとても理解しやすい構成に
なっていました。
「わたしはひとりではない」というセクションでは
佐伯祐三や岸田劉生の自画像や
様々な変装した自分を撮る写真家澤田知子さんの作品が。
テレビでは見た事あったけど、実際見るとすごい迫力…。
状況に応じて様々な自分を使い分け、そうした全てのものが
「自分」であるということを伝える作品が並びます。

澤田知子《ID400》
「アイデンティティの根拠」も面白い発想で
自己同一性の根拠を探る作品となります。
私みたいな素人には説明がなければ
その真意を読み解くことは出来ませんが(^^;
木材の中心部分をくり抜いて、そのくり抜かれた穴に
くり抜いた木をチップにして入れてある作品は
よくスイカやメロンの果実部分をくり抜いて
皮を器のようにし、その中にくり抜かれた果実の部分を
カットして、器となっている皮の中に入れたりしますよね?
あれと同じことなのかなとか…
用紙の四方だけを残し、真ん中の部分をちぎって
切り絵のようにして穴のあいた部分に張っている作品は
食パンの耳だけを残して、真ん中の柔らかい部分だけを
ちぎったようなイメージ…という非芸術的なイメージばかりを
思い浮かべてしまいました(^^;;;

あいでんてぃてぃ?
現代美術には全く疎いのですが
「スフィンクスの問いかけ」というセクションの
スフィンクスの逸話については興味を持ちました。
ご存知の方も多いと思いますが、
スフィンクスは謎かけに答えられない者を
食い殺してしまうという怪物です。
「一つの声をもちながら、朝には四つ足、
昼には二本足、夜には三つ足で歩くものは何か。
その生き物は全ての生き物の中で最も姿を変える」
という謎に「オイディプス」は「答えは人間である」と答え
スフィンクスを退治し、テーバイの王になったといいます。
しかしこのオイディプス王は悲劇の人で
実の父親と知らずに父を殺してしまい、
実の母と知らず母と交わってしまいます。
我が子と交わってしまった事実を知った母は自殺してしまい
それら全ての事実を知ったオイディプス王は狂乱し
自ら針で目を刺し失明し、国を追放されてしまうのです。
初めは立派な人間(=二つ足)であったが、
母と交わるという獣の行いを犯し(=四つ足)、
最後は盲目となって杖をついて(=三つ足)国を出て行く
というところからスフィンクスの謎かけの答えは
「オディプス」であったとも言われているそうです。
国立近代美術館には「MOMATパスポート」というのがあり
1000円で1年間、何度でも見られる観覧券を販売しています。
国立近代美術館だけでなく、工芸館とフィルムセンターでも
使えてしまうすごいパスポートです。
常設展はみどころもボリュームもたっぷりなので、
何度でも見れるこのチケットは使えますよね!!
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先週は東京でも雪が積もりましたね~。
でも山種美術館で開催されている
「春のめざめ-横山大観・上村松園・小林古径・安田靫彦-」展
では、春の訪れを感じられる作品がいっぱい。
一足早く春を感じることが出来ます♪
春の香り漂うような作品が50点展示されています。
上村松園は有名ですが、息子もまた立派な日本画家なんですね!
私が無知なだけで同じくらい有名な人なのかな~?
息子である上村松篁(しょうこう)の描いた《春鳩》は
柔らかな色彩のふんわりとした作品です。
鳩が空気を含んだように羽を膨らませている様子が
可愛らしくてとても気に入ってしまいました。
お母さんの松園はもちろん美人画を描いています。
春の花の模様の着物や髪飾りを身につけていることで
季節を表現しているようです。
春の作品といっても、うららかな春真っ盛り…というより
季節で言えばまだ冬の寒さ厳しいところに
ふと春の訪れを感じるような、そんな季節の変わり目を
描いた作品の方が「春への期待感」が感じられ
印象深く心に残りました。
髙山辰雄の《春を聴く》は作品自体のイメージは
暗く寒そうな印象ですが、そんな冬の厳しさの中にも
春の足音が聞こえてくるような作品でした。
郵便切手では、毎年「干支切手」というのを発行していて
今年の干支切手のデザインに使われている
渡辺省亭の《葡萄》という作品が展示されていました~!

渡辺省亭の《葡萄》

干支切手
私も小さな春を探しに行こうかな♪
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2008.01.26
アルベール・アンカーは日本ではあまり知られていませんが
スイスでは国民に非常に人気のある画家だそうです。
私も全く聞いたことのない画家だったので
これが観たい!という強い気持ちを持って
行ったわけではありませんでしたが
観終わって帰る頃にはすっかりこの画家が好きになりました。
スイスの田舎町を多く描き、子供や老人などを
モデルにした作品がほとんどです。
一言で言うと、とても穏やかで温かい。
何気ない平凡な日常生活ばかりを描いたものばかりで
思わず微笑んでしまうような、
どこか懐かしく温かい気持ちになれる作品です。
日本にも「古きよき時代」という感覚があるからなのでしょうか。
故郷を思う気持ちは世界共通なのかな。

スイスの子供ってこんなに可愛いんだ~と心打たれます。
アンカーの描く子供には、素直さ、純真さがにじみ出ていて
あどけない笑顔の子供も、真剣な表情の子供も、
まっすぐな深い色の瞳をしていて、生き生きとしています。
ハイジもさぞ可愛らしかったんだろうなと思いました。

変なところを見ているようですが
子供たちの洋服の可愛さにも感心しました。
世の中には上流家庭、中流家庭の子供の絵は多くありますし
描かれる子供たちの衣装もそれはそれは豪華で素敵です。
アンカーの描く田舎の子供の洋服は
決して上質なものではないのかもしれませんが
温かそうなストールや、細かな模様のエプロン
ストライプやチェックのスカート、毛糸の帽子
様々な生地を使用しているし、どれもが可愛くて、
光沢のあるビロードよりも、ずっと愛らしく
温かさを感じるんです。

油彩画の他にも水彩画や木炭画も展示されていましたが
こちらがまた素晴しかったです。
神話や歴史、宗教画を描くのではなく
人々の生活を慈しみ、深い思いと関心を持ち
丁寧に描きあげたアンカーの作品は
どれもがとても温かく感動的でした。
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2008.01.21
ブリヂストン美術館は幅広いコレクションを色々楽しめる
1度に盛りだくさん楽しめる、好きな美術館のひとつです。
モネ・ルノワール・セザンヌ・ピカソなどの西洋近代美術、
ポロックやスーラージュをはじめとする抽象絵画、
黒田清輝・藤島武二・安井曾太郎などの日本近代洋画
彫刻から古代の美術、現代美術まで様々なものを展示しています。
これだけの名品が、これだけの展示数揃っていて
入館料大人800円は安いですよね。しかも中学生以下無料って!!
展示室を10室に分け、作品が映えるよう壁に色を塗り
コレクターの館に訪れたような雰囲気を演出しているそうです。
ティールームにはフレスコ画が設置されていて
コーヒーはおかわり自由というサービス!!
ミュージアムショップも充実しています。
オリジナルDVDは50作品の解説が紹介されて
なんと1000円ぽっきり!!(もちろん買い!)
ポストカード1枚50円という格安設定なのも驚きです。
東京駅八重洲口から徒歩5分という立地条件も便利ですし
金曜日は20時まで開館しているのも便利かもしれません。
私はじっくり観る派なので、この時間帯は利用したことありませんが
軽く観たい人には仕事帰りにも立ち寄れるのでいいですね。
今回のコレクション展は1月27日までですが
次回の「コレクションの新平地-20世紀美術の息吹」展では
20世紀美術から現代美術にいたるコレクションが多く観られるようです。
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2008.01.19
大丸リニューアルに伴い、休館していた大丸ミュージアムも
リニューアルオープンとなったので、早速
「近代日本画 美の系譜~横山大観から高山辰雄まで~」展に
行ってきました!
日本画で有名な水野美術館から横山大観をはじめ、
下村観山、上村松園、菱田春草、鏑木清方、川合玉堂など
近代日本画の代表的な作家の作品を幅広く観ることが出来ます。
なかなか長野までは足を運べませんからね!!
日本画って渋いかもしれないけど
日本の美ってとても美しいものだと思います。
西洋にはない美しさ、美の感覚というのかな。
日本の景色の美しさ、日本の女性も美しさ。
着物やかんざしのデザインも細やかで美しい。
日本の美を素直に美しいと感じることができることが
ああ、自分も日本人なんだなぁと感じます。
お目当ては横山大観の「無我」でした。
足立美術館に行ったときにもあったのですが
こちらはそれとは別のもので、国立博物館、
足立美術館、水野美術館に1点ずつあるんだそうです。
因みに、今国立新美術館で開催されている
「没後50年 横山大観 新たなる伝説へ」展では、
国立博物館蔵の「無我」を展示しています。
大観の作品は「双龍浄珠」「陶靖節」「朝輝」も よかったし、
菱田春草との合作「旭日靜波」がとても素敵だった。
下村観山は大観や草春の無線描法とは違い
「線の観山」と呼ばれるほどに
線の美しさにこだわっていたそうで
「秋春」は代表作の「木の間の秋」を思わせる作品だそうです。
「獅子図屏風」は青い目に緑色の鬣の凛々しい獅子を描いた
幻想的で迫力ある作品でした。
また鏑木清方の「落葉時雨」は六曲一双屏風の作品で
清方の六曲一双屏風は現在は7点のみしか現存するものがなく
そのうちの1点ということで大変貴重なものだそうです。
でも展示数が60点しかないのでちょっと物足りなかったかな。
お買い物のついでにちょこっと立ち寄って観られる感じなので、
気軽に日本画に触れるのにいいかもしれません!
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相田みつを美術館にて、現在「 花の詩画と書の世界 星野富弘・相田みつを展」が開催されています。
群馬県にある「富弘美術館」を訪れたのはもう何年も前のこと。
その頃は、まだ美術や絵画に
さほど興味を持っていたわけではありませんでしたが
絵のことが分からない私にも、とても心打たれるものがあり、
時を忘れるほどに作品に魅入っていたのを覚えています。
というのも、この美術館に置かれている作品を描かれている
「星野富弘さん」著書の「愛、深き淵より」という本を
高校生の頃に読んだことがあったからでした。
星野さんは体育大学で体操を学んだ後、
中学校の体育の教師になり、体操部の顧問をされていました。
しかし着任からわずか2ヵ月後、部活動の指導中に跳び箱から転落。
頚椎損傷により、肩から下の機能を全て失ってしまいます。
動かないこの身体で一生、生きていかなくてはならない
深い悲しみと絶望感の中、献身的に看病をした家族や
看護士さんたちの支えがあり、首から上しか動かない、
人の手を借りなければ何もできない生活の中
口にペンをとり、文字を描くことを覚えてきます。
今でこそあのような素晴らしく美しい花々の作品を描いていますが
最初は一文字書くだけでも高熱が出てしまうほど
困難なものだったそうです。
自分の力で文字が書けるということは生きる喜びとなり
自由に動き回ることのできない自分と花を重ねながら
花々の絵を描いていくこととなり、詩も加えられていきます。
星野さんの作品に心打たれるのは
口に筆をくわえて描く技術の高さだけではなく
描かれた絵の上手さだけでもなく
命の大切さや深い愛情を絵と詩に込めているからだと思います。
生命の輝きを感じることができるのです。
試練さえも生きる力に変えていった星野さんの偉大さが
人の心を揺るがすのではないかと思います。
どの作品も素晴らしかったけれど
「結婚指輪(がくあじさい)」や「椿の木」 という作品が
私は心がじーんとなりました。
また星野さん作品のほとんどは花の絵を描いていますが
この展覧会では風景画が数点展示されていました!
故郷に対する愛情と、そこに詰まった思い出が伝わる作品でした。

結婚指輪(がくあじさい)
星野さんの原画をこれだけまとめて観られるのは貴重でした。
もちろん半数近くは相田みつをさん作品も展示されています。
観終わる頃には、心がキレイになった感じがしました。
「 花の詩画と書の世界 星野富弘・相田みつを展」は
2008年3月2日まで。
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2007.12.15
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」を観てきました。
私なんかが感想を述べることも恐れ多く
あの絵の素晴らしさをどう表現したらいいのか考えると
なかなか記事にできませんでした。

数少ないフェルメールの作品が来日するということで
私が語らずとも、その作品の素晴らしさは
あらゆるところで賞賛されていますが
実物を前にすると、想像以上に素晴らしかったです。
牛乳を注ぐ女は、45.4×40.6cmしかないとても小さな作品です。
しかも作品の周りは柵で覆われていて近づいてで見ることはできず
小さな絵の周りには大勢の人だかりができているので
ゆっくりと鑑賞できるものではありませんでした。
しかし遠くから観てもその小さな作品は、光り輝いているのです!
大げさではなく本当の話。
もちろん強い照明が当たって光が反射しているわけではありません。
絵そのものが自ら光り輝いているような
神々しいとさえ感じられるような不思議な輝きです。
お手伝いさんが窓辺から明るい日の光を受けながら
食事の支度をする姿が描かれているものです。
本当に窓辺の光がキャンパスのこちら側まで溢れているようです。
背景などもあまり描かれていないシンプルさは
家事に従事するお手伝いさんの存在感をより大きく感じさせてくれます。
この作品に限らずフェルメールの作品には様々な仕掛けがあるそうです。
この「牛乳を注ぐ女」でいえば 絵の右下部分には
最初は大きな洗濯籠が描かれていたものを塗りつぶし
小さな行火に描き直したのだそうです。
またお手伝いさんの背景にあたる壁には、
最初は絵画かもしくは地図のようなものが描いてあったのを
塗りつぶし、あえてシンプルな白壁にしたのだそうです。
そして牛乳やパンが置かれているテーブルも
遠近法で見ると歪んだ台形のような形になってしまうのですが
あえてこの形にする(テーブルをカットする)ことで、
お手伝いさんの存在を強調しているのだそうです。
そういった仕掛けの数々を意識しながら鑑賞していくと
よりいっそう楽しめると思います。
ラピスラズリを使用した青は、現在でも色褪せることなく
深みのある澄んだブルーで非常に美しいです。
この青いスカートの部分にも使用されていますが
パンの部分は細かい点で色が塗られており
光り輝ているのはこのような技法によるものなのですね。
ちなみにその他の作品(オランダ風俗画)も、
フェルメール作品を引き立てるような構成になっています。
その他の風俗画ももちろんよい作品ではありましたが
フェルメールの作品が素晴らしすぎて
色あせて感じてしまうのは仕方のないことですよね。
フェルメールは一つの作品を、丹念に大事に描いていたことが
他の作品と比較することでより納得できると思います。
フェルメール目当てに2度観にいきました。
未だ余韻に浸れるフェルメールってやっぱすごい。
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2007.11.10
国立西洋美術館でスペシャルライトアップイベント
「光彩時空'07」−光はミュージアムから−に行ってきました。
東京タワーやレインボーブリッジ、姫路城や白川郷などの
照明も手がけているプロの照明デザイナー
石井幹子さんがプロデュースされています。
(照明の世界ではかなり有名な方なんだそうです。)

壁面に映し出されるクロード・モネ「睡蓮」
国立西洋美術館所蔵の印象派絵画5点を
順番に美術館の壁面に映し出すというイベント。
映し出される作品は
①ポール・シニャック「サン=トロペの港」
②クロード・モネ「陽を浴びるポプラ並木」
③クロード・モネ「睡蓮」
④ピエール=オーギュスト・ルノアール「帽子の女」
⑤フィンセント・ファン・ゴッホ「ばら」
の5点ですが、ただ映像が映し出されるわけではなく
音楽に合わせて、一部分だけクローズアップされたり
少しずつ映し出されて絵が完成していくなどの演出がされており
通常の絵画の鑑賞とはまた違った楽しみ方ができました。

ピエール=オーギュスト・ルノアール「帽子の女」
また2Fテラス・「地獄の門」前・本館ピロティにて
それぞれ印象派時代の音楽を管楽器にて生演奏してくれ
カラフルにライトアップされたル・コルビュジエ設計の建物と、
地獄の門をはじめとするロダンのブロンズ像を眺めながら聴く
楽器の音は、とても壮大で迫力がありました。

ロダンの「考える人」は舞台照明みたい!

どこから見ても美しい!
楽器の音ってびっくりするくらい大きいものなんですね。
私はホールで聴くから反響して大きく聞こえるのかと思ってました。
野外だと音が吸い込まれてしまいそうだと思っていましたが
管楽器の音色は夜空いっぱいに響き渡っていました。

迫力のある管楽器アンサンブル
ライトアップされているのは建物壁面だけでなく
前庭の木々も色とりどりに演出されていて
まるで自ら発光する輝く紅葉のようで、眩しいくらい。
スパンコールでできているんじゃないかと思うくらいに
キラキラと輝いていて、夜空とのコントラストが美しかったです。

光の紅葉
さて、いよいよまたイルミネーションの季節になりますね。
去年は一応目標にしていた全てのイルミスポットを巡りましたが
今年もできるだけ多くのイルミを観にいきたいと思っています☆
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2007.10.28
フィラデルフィアと言えば・・・?
と質問されて、私は「アイス」と答えてしまった(^^;
きっともう少し上の世代の方か男の人ならば
フィラデルフィアと言えばシルヴェスター・スタローンの
代表作である映画「ロッキー」と答える方が多いらしいですね。
私はお恥ずかしながら「ロッキー」を観たことがないのですが
ロッキーはフィラデルフィアが舞台とのこと。
それくらいなら「へぇー。」と思うだけでしたが
トレーニングのときに、ランニングしながら階段を駆け上り、
両手を上げて叫ぶシーンは有名なんですよね?
その名シーンの階段こそ、”フィラデルフィア美術館”の階段なんですって!!
知らなかったから感動しているけど誰もが知っていることなのかしら?
その「フィラデルフィア美術館展」が今上野に来ています。
私たち日本人が好む画家の作品をいっぱい連れてきてます!!
モネやゴーギャン、ルノワール、ゴッホ、セザンヌをはじめ
コロー、クールベ、ブーダン、マネ、ドガ、ピサロ、
日本人がこよなく愛する印象派の傑作がズラリ!!
さらにピカソ、マティス、レジェ、シャガール…。
こんなに名品ばかり貸し出してしまって大丈夫なのかなと
思わせるほどの大放出・充実ぶりです。
目玉となる作品がこんなにもたくさんあっていいの!?
超~~~贅沢な展覧会でしたよ。

ピエール=オーギュスト・ルノワール
《大きな浴女》

ピエール=オーギュスト・ルノワール
《ルグラン嬢の肖像》
そこでお勧めの本がこちら。

『印象派から20世紀名画に隠れた謎を解く!―フィラデルフィア美術館の至宝から』
私はこの本を当日会場で購入しましたが
展覧会に行かれる前に読んでいたらより楽しめたはず。
出展されている作品がほぼ掲載されていて、
解説も大変分かりやすく図録とどちらを買おうか悩んで
こちらを購入してきました。(サイズもコンパクトなので◎)
年末にかけてもいい展覧会ばかりで
観に出かけるのが追いつかないくらいです(*´д`*)
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有楽町線銀座一丁目駅を降りてすぐのところにある
POLAミュージアムアネックスでは、現在
「花ひらくアール・ヌーヴォー
~ガラス工芸と女性のよそおい」展が開催されています。
花をモチーフにしたアール・ヌーヴォー様式の
ガラス工芸や、化粧道具、装飾品などの展示をしています。
アール・ヌーヴォーとは1890年代から1900年代にかけて、
ヨーロッパを中心に世界を席巻した様式です。
本格的な美術館ではないので、面積も小さく
展示数も少ないですが、アール・ヌーヴォーを代表する作家
エミール・ガレやドーム兄弟の作品が出展されているんですよ!
ランプや水差し、香水入れなど、花で飾られた美しい工芸品は
華やかで品がありとても素敵でした。
しかも全ての作品の載った小冊子がいただけるんです。
これだけでも行く甲斐がある!!

やわらかな光のエミール・ガレのランプ
昔の女性は化粧をするという行為は
世間的には容認されていなかったんですね。
お友達から受けた説明だと
「化粧をする」=「売春婦(ふしだら)」のように
思われていたのだそうです。
それが世間的にも「礼儀作法」と認められてきたのが
この時代だったようです。
女性が化粧をし、お洒落なヘアスタイルが流行し、
アール・ヌーヴォー様式のデザインの化粧道具や
髪飾りなども普及していったんですね~。
ヨーロッパを中心に流行した
アール・ヌーヴォー様式のデザインは、
伝統的な化粧や装いから西洋化、近代化への
転換期にあった日本の化粧の世界にも波及していきました。
新しさや西洋への憧れの象徴として、
アール・ヌーヴォー様式が取り入れられていったようです。
鳥の羽や貝細工の美しい扇子や、
繊細な細工を施した髪飾りなどもとても素敵でした。

エミール・ガレ《蘭文耳付花器》
欲を言えば、もっと多くのエミール・ガレや
ドーム兄弟の作品が見たかったです。
(ガラス工芸だけの展示ではないので…)
ちょっと数が少なかったので物足りなかった感はありますが
箱根にあるポーラ美術館の所蔵品の中から出展されているようです。
銀座でアートに触れて、その後はイタリアンのコース♪
優雅な休日を楽しめました。
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2007.10.10
日本人であるならば、誰もが知っているであろうムンク。
代表作「叫び」からも分る、特異な作品を描く画家です。
ムンクの描く作品には全て共通するものがあります。
それは「生、愛、死」そして愛と死がもたらす「恐怖と不安」
「第1章 生命のフリーズ 装飾への道」では
ムンクが「生命のフリーズ」と題し、1つ1つの作品を
「愛の目覚め」「愛の開花と死」「生の不安」「死」の
4つの作品群に分け、連作としての展示を行っています。
つまりムンクの様々な代表作を彼自身が構想した
装飾に基づいて展示されているのです!
一番の代表作「叫び」は今回出展されていませんでしたが
(盗難された際についてしまった傷を修復しているとか…)
「叫び」と同じフィヨルドで描かれた
「不安」と「絶望」の2点は出展されていました。
同じテーマで描かれたこれらの作品を観て
共通するその魂は感じられた気がします。

《不安》1894年
ムンクの描く絵には普通の画家が描きそうなテーマ、
例えば、読書する人物画や、風景画、室内画などの
「穏やかさ」や「平和」はありません。
全ての作品において「生、死、愛による不安と恐怖」が
色濃く描かれているのです。
それはムンクの育った家庭環境が大きく影響しているようです。
ムンクは5歳の頃に最愛の母親を結核で亡くしています。
また14歳のときに1つ上の姉も結核で他界。
(弟と父親も早くに亡くなっているそうです)
ムンク自信も病弱だったことから死に対する不安を
強く感じるようになったといいます。
(病弱だった割には、ムンクは80歳まで生きた長生きさんなんですけどね)
母親や姉の死を題材にした作品も数多く残しています。
ムンクは生涯独身でしたが「生命のダンス」では
ムンクの恋人がモデルになっているそうです。
このテーマは後にも色々なところで描かれています。
恋人や女性を描いた作品は他にも出展されていますが
女性の愛情の中にも、常に死の影を見ていたようです。

《生命のダンス》1925-29年
装飾画家としてのムンクの紹介ということで
壁画や邸宅の連作画などの紹介が続きます。
「第2章 人魚 アクセル・ハイベルク邸の装飾」
「第3章 リンデ・フリーズ マックス・リンデ邸の装飾」
「第4章 ラインハルト・フリーズ ベルリン小劇場の装飾」
「第5章 オーラ オスロ大学講堂の壁画」
「第6章 フレイア・フリーズ フレイア・チョコレート工場の装飾」
「第7章 労働者フリーズ オスロ市庁舎のための壁画プロジェクト」
観て行くほどにムンクの世界にグングンと引き込まれていきます。
不安や恐怖を題材にした作品はインパクトはあるものの
決して見ていて心地良いと感じるものではありません。
なのに目が離せなくなるのはどうしてなのでしょう?
本当は、誰しもが心の中に持つ不安や恐怖に対し
目をそむけずに向かい合うことが必要なんだと
分っているからなのかもしれません。
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やっと東京ミッドタウンにいってきました☆
気になりながらも、いつも時間がなく通過するだけで
今回やっとゆっくりと周ることが出来ました~!
想像通りとても素敵なところでした☆
で、こちらの詳細はまた次回に置いておいて
今回はその東京ミッドタウン内にある
「FUJIFILM SQUARE」について紹介したいと思います。
「FUJIFILM SQUARE」は富士フィルムのショールームで
富士フィルムの商品を見たり触ったりできる所なのですが
先日は、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える
「ピンクリボン運動」のキャンペーンを行っていて
ピンクをテーマにした写真展が行われていました。
「ピンクリボン運動」は今各地で行われていますがご存知ですか?
都庁や東京タワーがピンク色にライトアップされていたり
ライブやイベントで乳がん診断、治療の大切さを呼びかけています。
「ピンクリボン運動」には興味があったので立ち寄ってみる事に。
この写真展もなかなか面白いものでしたが、
あくまでもピンクリボン運動の一環としてのものなので
写真展としての規模は小さく、すぐに見終わってしまいます。
でも実は2階に「富士フィルムフォトサロン」と
「PHOTO MUSEUM」というものがあるのです。
2階の展示はピンクリボン運動とは関係ありません。
「富士フィルムフォトサロン」では写真家によるテーマ展や、
一般公募により選ばれた作品展、グループ展など
さまざまな写真展を実施しています。
今回は「花の会」による、四季折々の花の写真を展示していました。
「花の会」というのがどのような会なのかは知りませんが
プロ写真家ではない感じでしたが、素敵な写真が数多く見られました。
私は素人なので見る目もないし、写真のことはよく分りませんが
花の写真って単純なだけに難しいのではないかと思うのです。
花の写真だけではないかもしれませんが
写真って、その一瞬を写し取り伝えるものですから
ただキレイな様子を写すだけでは、きっと感動は伝わりません。
動画のように動きがあるわけではないのに、動きを感じさせ
物語を感じさせたり想像させるような
または見るものに何かを訴えるような写真が
私は素晴らしい写真なんじゃないかと思っています。
この写真展の中にもそんな作品をいくつか見つけることができました。
ポートレートと違い、草木は表情で語れない分
太陽の光や風による花々の一瞬の動きや表情を写し取り
カメラマンが何にどんな風に心打たれたのか
1枚の写真だけで、見る側にもその感動を
伝えることができるってすごいことですよね。
自分ではそんな写真は撮る事ができないので、なお感動しました。
また「PHOTO MUSEUM」はカメラの小さな美術館です。
アンティークカメラや、写真の歴史や歩みを紹介しています。
現在は『写真初期・乾板からフィルムへ小型カメラ時代が始まった』展
~写真とカメラの歴史全貌~が開催されています。
160年ほど前に初めてカメラが伝来したようです。
テレビや雑誌でしか見たことのないような
ジャバラ(?)のついた大型のカメラ
ライカなどの35㎜カメラ、レンズ、露出計、暗室用品
当時の写真の展示など、貴重な品々が並んでいます。
カメラ好きのお父さんには楽しい穴場スポットかもしれません。
(穴場って言ったら失礼か!?)
いずれも閲覧は無料なので、東京ミッドタウンで歩き疲れたら
ティースペースもあるので、ホッと一息つくのに
立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
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2007.09.26
東京都美術館で開催されている
トルコ・イスタンブール歴史紀行 トプカプ宮殿の至宝展に行って来ました。
オスマン帝国の政治・軍事・宗教・文化を、
スルタンの権力とハレムの女性たちに焦点を当て
トプカプ宮殿博物館とトルコ・イスラム美術博物館所蔵作品
140点の展示の多くは、日本初公開!

スルタンや王女、王子のために
まばゆい宝石や黄金で作られた豪華な品々は
ため息が出るほどゴージャスで美しかったです。
でも、女性にとっては幸せな時間に間違いありませんが
男性にはどれも同じ様に見えてしまうのでしょうか。
あるカップルがこんな会話をしていました。
男「なんか飽きるね。」
女「・・・・・飽きない」
男(~_~;)
中でも秋篠宮様家に悠仁親王が誕生したお祝いとして
特別出展された「金のゆりかご」には圧巻です。
この黄金と大きな宝石で埋め尽くされたゆりかごは
トプカプ宮殿博物館の所蔵品の中でも秘蔵品の一つなんだそうです。
画像よりももっと金色に輝いていて、ルビーやエメラルド、ダイヤが
無数に埋め込まれていてものすごーい豪華でした。

オスマン帝国で使われていた食器類も
宝石のように美しく、スプーンやコーヒーカップ受けなど
日常品とは思えない豪華さでした。
写真のものは、手を洗う際に使用する水注です。
七宝焼きの細かな細工が見事です。

小物入れや、装飾品、本当ため息の出るものばかりで
西洋の王冠のようなものがなかったオスマン帝国では
ターバンにこのような飾りをつけていたんだそうです。
真ん中に輝くエメラルドの大きいことったら!!
キラキラのパワーをしっかりといただきました。

ハレムでは、女性たちが優雅に暮していましたが
その裏ではスルタンの寵愛や王位継承を巡って
激しい対立が展開されていたようです。
日本の「大奥」と同じなんですね~。

また面白いところではこの琵琶のような楽器。
これはラブタと呼ばれる弦楽器なのですが
王様が作ったものなんだそうです。
当時の王様は、王の座を失職したときのために
手に職をつけておく習慣があったらしく
この王様は楽器職人だったらしい(笑)

すっかり目の保養もできて、幸せな気分になりました。
会場内はやっぱり女性の方が楽しそうにしてましたね(笑
来年にはマリーアントワネットの調度品などの展示がある
「ルーブル美術館展-フランス宮廷の美-」(東京都美術館)が開催されます。
きっとこれも女性には楽しい展覧会ですね!!楽しみ~♪
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Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されています
「ヴェネツィア絵画のきらめき」を観てきました。
前回観に行った「プラハ国立美術館展」は
ちょっと期待はずれというか拍子抜けだったので
今回はどうかなぁー?と思って行ってきましたが
知らない作者の物が多く、ティツィアーノやティントレット
カナレット、ティエポロなど、お恥ずかしながら
全然知りませんでした(^^;
ちゃんと予習していけば楽しめたのになぁと思います。
展示数も71点と小規模ですし、お客さんも少な目ということもあり
あっという間に観終わってしまいました(^^;
(多分1時間強くらい!!)
しかしもちろん目を引く作品はありましたよ!展示構成は
第1章 宗教・神話・寓意
第2章 統領のヴェネツィア
第3章 都市の相貌
となっていて、私は第1章の中にいくつか気になった作品がありました。
本展覧会のポスターにもなっている、この展覧会の目玉の作品
ティツィアーノ・ヴェチェリオ《洗礼者聖ヨハネの首をもつサロメ》は
サロメの白い肌、真っ赤な衣のコントラストがとても鮮やかで
サロメの美しくも冷淡な表情が印象的でした。

パオロ・ヴェロネーゼ 《キリストと刑吏たち(エッケ・ホモ)》は
キリストの身体が非常に立体的で、少し離れたところから観ると
浮き出ているように見えます。3D式の広告とかありますよね?
本当そんな感じで、立体になっているんじゃないかと思うくらいでした。

第2章については肖像画など
7点しか展示のない小さなセクションですが
ヴェネチアングラスを使用したシャンデリアを展示し
“ヴェネツィアの邸宅風”に仕上げていました。
第3章ではカナレット《サン・ジョルジョ・マッジョーレ島と税関》の
水の都の景観が素敵でした。

因みに…「インカ・マヤ・アステカ展」は2度行っちゃいました☆
9月も半ばということもあり、かなり空いていて
最初のときよりもゆっくり観れてよかったです~♪
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2007.09.09
国立新美術館で開催されている「日展100年」を観てきました。
日本画のことは全くの無知なので
楽しむというよりもお勉強になった展覧会でした。
100年にわたり開催されてきた文展、帝展、新文展、日展の
出展作品から170点もの作品を展示しています。
知識のない私ですら知っている作品も多く展示されていて
この展覧会だけで、明治40年に初めて開催されてからの
日展の100年のあゆみを網羅することができてしまいます。
展覧会の構成も、そのあゆみに従い
「文展」「帝展」「新文展」「日展」の
4つのセクションから構成されています。
日本画だけでなく、油彩画もあれば、ブロンズ像や
陶器、彫刻なども展示されており、見ごたえ十分です。

上村松園の『花がたみ』(1915年)

鏑木清方『三遊亭円朝像』(1930年)

橋本関雪『唐犬』(1936年)
川合玉堂は好きな日本画家の一人です。
『暮るる山家』は、農家の庭先で畑仕事から帰ってきた馬を
農夫が洗っている風景が描かれています。
湯から立ち込める湯気は、お湯の温かさだけではなく
農夫の馬への愛情という意味の温かさも伝えてくれています。
山種美術館では没後50周年記念として
「川合玉堂展」を開催するので行ってみるつもりです!
(9月8日(土)~11月11日(日))
知っているあの作品から、今回初めて触れる画家さんの作品まで
一度の展覧会でこんなにも名高い名画に会うことができるよい企画展でした。
美術通の方にも、そして私のようなまだまだ浅い知識の人にも
楽しめる展覧会だったと思います。
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国立科学博物館で開催されている
「インカ・マヤ・アステカ展」に行って来ました。
夏休みは子供でごった返しているだろうと思い、
9月になるのを首を長くして待っていました☆
去年、同博物館で開催していた「ナスカ展」がすごく面白かったので
今回も期待を膨らませて観に行ってきましたよ~!
前回はナスカだけに焦点を絞ったものでしたが
今回は中南米に栄えたインカ・マヤ・アステカの3大文明という
大規模な展覧会になっています。展示数210点!!
混雑していたのもありますが、見終わるのに4時間かかりました(^^;
NHKスペシャル「失われた文明 インカ・マヤ」(NHK総合)と
連動した展覧会になっていて、予習していったので楽しめました☆
展示の順番はマヤ⇒アステカ⇒インカの順でした。
マヤ文明はユカタン半島を中心に2000年に渡り栄えた文明です。
石碑から王朝のお宝、像やアクセサリー、器などありましたが
翡翠をモザイクのように張り合わせて作った仮面がとても印象的でした。
スペインに侵略された折に、金製品は全て奪われ溶かされてしまったため
現存する金製品はほとんどないそうなんです。残念ですね。

アステカ文明は14~16世紀のメキシコに栄えた文明です。
神々への信仰を重んじていて
生きた人間の心臓を捧げる「生け贄の儀式」が
盛んに行われていたことが詳しく解説されていました。
こちらも同じくスペイン人の征服により跡形もなく破壊され、
アステカの都は西洋風な街並に変貌してしまったそうです。
しかし、建物の土台は当時のアステカのものを利用しており
うわものだけをスペイン風に作り直したそうで
アステカとスペインの融合された珍しい建築物なんだそうです。
「インカ・マヤ・アステカ展」と名づけているのに、
インカ文明を一番最後に持ってきているのは
やはり「天空の遺跡 マチュピチュ」や「ミイラ」など
インカ文明には見所が多いからでしょうね。
海抜0メートルから6000メートルのアンデス山脈まで続く「インカ道」は
崖を削って作られた、人一人があるけるかどうかの細い道。
プロマシアミッションで登る山道にそっくりだなぁと思いました。
それによってスペイン人にも見つかることなく
破壊されずに残っていた貴重な遺跡です。

また展示されていた父と子のミイラは、
この展覧会用に開封(?)したものらしく映像でも紹介されています。
お揃いの帽子を被せられ、髪はきれいな三つ編みに編まれていて
特に父親の方のミイラはとてもきれいな状態で顔の表情もよく分りました。
当時のインカの人々は、ミイラにした家族をときどき取り出しては
お洋服を変えたり、一緒に部屋で過ごしたりして
亡くなってもなお思い遣りを持ち、大切にしていたんだそうです。

展示内容もすごかったですけど、この展覧会は
ミュージアムショップがすごい!!
これだけの大掛かりなオリジナルミュージアムショップは
他ではあまり見たことがないです。相当力入れています。
かなりの種類のオリジナルグッズがあるので
ここを見るだけでも結構な時間がかかると思われます。
でも閉館時間になると容赦なく追い出されてしまいますorz
これから行かれる方は、午前中に行くことをお勧めしまーす。
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2007.08.28
六本木ヒルズ森美術館で開催されている
「ル・コルビュジエ展」に行ってきました。
一言で言うと、すごく面白い展覧会でした。
内容も深く、ボリュームもあり、私の予想を遥かに上回るものでした。
建築家の美術展というと、建築物の縮小模型や写真ばかり
展示されているイメージで、素人には設計図とか見ても
その偉大さが伝わりづらいものですが
この展覧会では、縮小模型や写真だけでなく
原寸大の部屋が再現されていて、なんとその中に実際に入って
コルビュジエの建築した作品を、そして彼のアトリエや住まいを
体感できるものもあります。かなり大掛かりなもので、
しかもかなり忠実に再現されているんですよ。
手が込んでいるなぁと感動しました!
またコルビュジエの生前の映像や、彼の手がけた建築物
使用していたアトリエや住居、そして計画していて実現しなかった
建築物や都市計画の予想映像など
多くの映像を観ることができるので、見所満載です。
模型や写真では伝わりづらいものも、映像で見ることができるので
コルビュジエの世界観をしっかりと感じ取ることができました。
コルビュジエに関する知識といったら、お恥ずかしながら
近代建築の3大巨匠で、それまでの装飾建築から
コンクリートを使用した近代の建築物の提唱をした人。
国立西洋美術館の基本設計をされた人ということくらいでした。
しかし元来は画家として活動されていたんですね。
レジェの影響を受けていたとのことで、確かにレジェっぽい作風でした。
「ピュリスム」という、明快さ、正確さ、客観性、
調和、機能美等を強調する考えを提唱するなど、
アートに関しても積極的に活動をしていたのです。
建築家として活動しながらも、多くの絵画を残していました。
また絵画だけでなく、彫刻や家具のデザインも手がけていて
今では当たり前のように存在するパイプを骨組みに使用した
椅子やソファは、コルビュジエが発案したものだそうで
木枠が主流だった当時には、驚くようななアイディアだったのでしょうね。
それまでの石積み建築、装飾建築から、コンクリートを使った
自由でシンプルで合理的な建築を提唱したコルビュジエ。
現代では彼の思想は当たり前のように浸透しているようですが
当時は、常に避難を受け続けていたそうです。
特に都市計画については、国家も絡む問題なので
彼の発言はいつも問題視され、常にバッシングされていたそうです。
いくつもの都市計画をしてきましたが、
チャンディガールの計画以外は実現できず夢のまま終わりました。
常に敵の多かったコルビュジエ。
彼が奥さんのために建てた、「カップマルタンの小屋」と
名づけられた家はわずか8畳ほどの小さな家でした。
この「カップマルタンの小屋」もこの展覧会では再現されていて、
中に入って体感することができますが本当に小さな小さな質素な家で
偉大な建築家であったのに、広々とした贅沢な住宅ではなく
その小さな空間が彼の理想の環境だったんですね。
最愛のお母さんと奥さんに先立たれ、
亡くなるまでの10年間は、非常に孤独だったそうです。
海に水浴びに出かけたまま帰らぬ人となってしまいました。
ようやく母国フランスから彼の思想が受け入れられ、
大規模な公共建築群の依頼が来たのですが
その直後に亡くなられてしまったそうです。
現在の形式の建築物があるのも、彼のような改革者がいたからで
非難ばかりされ夢を実現できないままこの世を去っていった
ことを思うとなんだか切なくなりました。
とはいっても、彼の残した建築物はたくさんあります。
今見ても斬新なデザインの教会や修道院は、とても印象的でした。
多くの避難を浴びてきたコルビュジエの思想は
パリでは受け入れられなかったものの、
各国の都市計画に大きな影響を与え受け継がれています。
コルビュジエの偉大さを十二分に感じることの出来る展覧会でした。
最後に一言。図録が4000円もするのは高い!!
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2007.07.29
渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「プラハ国立美術館展 ルーベンスとブリューゲルの時代」を観てきました。
ルーベンスとブリューゲルの作品といっても、今回は「複製」と「帰属」、「工房作」が多く、ブリューゲルに関しては
ピーテル・ブリューゲル(父)の作品は1点もなく子孫たちの作る「ブリューゲル・ファミリー」の作品のみとなっています。
ルーベンスとブリューゲルとサブタイトルにはなっていますが、その時代に栄えたフランドル絵画の展覧会というところでしょうか。
フランドル絵画とは現在のベルギー、フランス、オランダの一部の地域で発展した絵画のことで、精緻な細部描写と質感を描き分けることが特徴的です。
フランドル絵画を代表する画家といえば、はやりピーテル・ブリューゲルではないでしょうか。ブリューゲルという名前にはよく(父)とか(子)がついていますよね。これはブリューゲル家が画家の家系で、親子で同じ名前を名乗る場合もあるので区別をつけるためについているのです。でも家系図を見ても複雑でややこしい…。初代ピーテル・ブリューゲル(父)の築いた作品を子供たち、孫たちが複製し残しているので複製なので当然ですが、画風も同じだから尚更ややこしい(^^;
それにしてもピーテル・ブリューゲル(父)の展示1点もないなんて!!
子供たちの複製した作品、もしくは帰属の作品ばかり…。
まぁ、私みたいな素人が見ても、違いは分らないんですけどね(^^;
「東方三博士の礼拝」や「鳥罠のある風景」など
複製とはいえ、私は結構満足できました。
ルーベンスの作品も弟子たちの複製や工房作が多く、ルーベンス本人の作品は少ししかありませんorz いわゆる「代表作」と呼ばれるような有名な作品の展示もありませんが「聖アウグスティヌス」 の流動感溢れる動きのあるダイナミックな構図はルーベンスの特徴をよく表している作品ではないでしょうか。
静物画セクションは、花や果物をモデルにしたものはもちろん
ちょっと変わったものをモデルにしている作品もありました。
「浜辺の魚介類」「海の幸とネプトゥヌス」など は
どうして?ってくらいの大量の魚の数…。
怖いくらいにリアルなのでちょっと気持ち悪いんですけど(^^;
日々の営みのセクションでは
「炎上する都市」が面白かったです。
夜の暗闇の中、渦巻くように燃え上がる炎と
うねるような家々やはしごのラインに惹きつけられてしまいました。
「歯抜きや(にせ医者)」も目の付け所が面白いですね。
歯医者さんには耳の痛い(?)作品なのかしら笑
この前日、夜更かししてAM3時まで起きていたので
この日は実はとても疲れていました。
お客さんもすいていたし、作品数も少なかったので
さらりと観るには丁度よかったかも。
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2007.07.02
損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている「ペルジーノ展-甘美なる聖母の画家-ラファエロが師と仰いだ神ごとき人-を」を観てきました。ペルジーノは日本ではあまり耳慣れない芸術家かもしれません。しかし偉大な功績を残した人であり、ラファエロの父からは「ダ・ヴィンチと同じ名声を得ている神のごとき人」と賞賛され、息子を修行に出したと言われています。
ほとんどが宗教画で、祭壇画の一部なども展示されていました。当時の工房では弟子たちを含め数人がかりで作品を仕上げていたからなのか、展示されている作品の画風は驚くほどバラバラで、同じ人が描いているの!?と思うほどです。ダ・ヴィンチの「受胎告知」を観てきたばかりなので、あまりの違いに「・・・」となってしまうものもありましたが(あの大天才と比べてしまっては気の毒ですかね(^^;)、ポスターにもなっている「聖母子と二天使、鞭打ち苦行者信心会の会員たち(慰めの聖母)」は、とても丁寧に描かれていて、深みと重厚さのある作品だったと思います。全部の作品をこれくらい丁寧に描けなかったのかしら…?
当時のペルジーノはかなりの名声を得ていて、工房には注文が殺到していたようですから、その注文を裁くためには「質より量」だったのかな…なんて悪い方へ考えてしまいました。平面的でべた塗りの作品の中に、ポツンとこんな作品もあったりして、やればできるんじゃん(偉そう!Σ(゚Д゚ υ))と思ったりして(笑) 本気を出せば高い技術はあった方なのでしょう。
しかし、絶頂期を過ぎると、当然といえば当然のことながら、決まった型の使いまわしは批判されるようになり、独創的なダ・ヴィンチやミケランジェロに人気を奪われてしまうのです。システィーナ礼拝堂の壁画も手掛けていたのですが、ミケランジェロの「最後の審判」に取り替えられてしまうんですね(^^; そんなの全く知らなかったです、勉強になります。
でも別の視点から見ると、大工房の経営者であったペルジーノは、工房を大きくするという使命を背負っていたのかもしれません。下絵の使いまわしも当時では当然のことだったようですし、芸術家であるまえに、事業主としての責任を果たすために生きていた人なのかもしれませんね。
常設展示の方もとても面白かったです☆ ゴッホの「ひまわり」はすごい存在感ですし、その「ひまわり」と同年代の1888年に描かれている、ゴーギャンの「アリスカンの並木路 アルル」。これらは2人がアルルで同居生活をしていたときの作品となります。そして今アクオスのCMでも取り上げられているセザンヌ。「りんごとナプキン」の静物画ですが、一目でセザンヌと分るタッチです♪
その他東郷青児の作品は季節ごとに入れ替えされるそうですが、この日はちょうど「望郷」が展示されててラッキーでした☆ 「美の巨人」でも紹介された東郷青児の代表作です。油彩であるのにエアーブラシで描いたような柔らかなグラデーションは、写真で観るよりもずっと美しかったですヽ(´―`)ノ
実はこのペルジーノ展のチケット、電車の中で見知らぬご婦人にいただいたものなのです!ご好意、存分に楽しませいていただきました☆
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2007.06.27
国立新美術館で開催しています「大回顧展モネ」に行ってきました。行こう、行こうと思いつつ、なかなか足を運ぶことが出来ず、開催期間終了間近になってしまったせいもあり、会場は大混雑…。
誰もが知っているモネという大画家と、新しく出来た美術館ということもあるのかな~。入場待ちは30分程度でしたが、展示室内は満員電車のような混み具合で落ち着いて鑑賞することはもちろんできず、押し合いへし合いでもみくちゃにされて、すっかり疲れてしまいましたorz 来週は最終だからもっとすごいことになるんだろうなぁ(^^;
内容はとてもよかったと思います。さすが「光の画家」と呼ばれるモネ、あらゆる光源を自由自在に表現しています。モネの描く絵は絵の具じゃなくて光色。絵の具で光の色がこんなにも再現できるって不思議なことです。
太陽光といっても順光、逆光、斜光など様々な光があります。また朝日、夕日、晴れの日もあれば、曇りの日、霧や靄(もや)、そして柔らかい光、ギラギラと照りつける光などを刻々と変化する光を描きとめるセンスと技術には、すっかり魅了されてしまいます。
また、日本人が何故かモネの描く絵に心惹かれるのは、モネの描く風景は日本の風景に似ているからでは?というコメントを別の記事で以前いただいたことがありましたが、まさにその通りで、モネもまた日本美術の影響を受けた西洋画家の一人なんですね!構図の取り方、遠近法を無視した平坦で簡素化した画面構成などは日本美術を取り入れているんだそうですよ。
でもきっと構図あれこれよりもやっぱりモネの描く柔らかな光の中に溢れる幸せを感じられる作風が、愛される一番の理由でしょうね。
またこの展示会は構成が一般的なものとは少し変わっていて、「冬」「水辺」「人物画」 など対象モチーフや、「ポプラ並木」「テムズ川」「睡蓮」などの連作シリーズに対象を絞ったものになっています。年代順に観たい方にはごちゃついて見えるかもしれませんが、比較してみることが出来るところが面白い試みじゃないでしょうか。
モネは連作を多く残していることでも有名ですが、きっと光は同じものってひとつもなく、時間により、また日にちにより、見るたびに毎回違う表情をみせてくれますから、同じ風景、同じ対象物でも、見るたびに違う感動を覚え、描きとめておきたかったのかな~と思います。つかの間に変化してしまう、描くのに困難なはかないものだからこそ、モネは夢中になって何枚も描き重ねていたのでしょうね。
個人的には、先日オルセー美術館展でも観た「ルーアン大聖堂」の連作(2点)が今回展示されていたのが嬉しかったです。全体に青みがかった今回の展示の作品は朝の情景を描いているのかな。「ルーアン大聖堂」の連作は、全部で33点あるそうですから、今後あといくつの作品にお目にかかれるか楽しみです♪
また晩年の作品も数点展示されています。2001年に「マルモッタン美術館展」を観に行ったとき、やはり晩年の作品が展示されていましたが、当時は理解が浅く「何を描いてるのかわかんないね」というだけで終えてしまったのですが、日本でこれらの作品が展示されるのは貴重なことらしいです。(いわゆる「モネらしい作品」はどこの美術館にでもありますけど。) ルノアールが晩年リウマチで絵筆を持つことが出来なくなっても絵を描き続けたように、モネも白内障になっても、ほぼ失われた視力で最後まで必死に描き続けたのですね。同時代の画家仲間や最愛の家族を次々に失い、虚無感にさいなまれていく過酷な精神状況の中で生み出された作品です。
国立西洋美術館からの貸し出し作品も数点ありました(「黄色いアイリス」、「舟遊び」等)。西洋美術館常設展示にはモネの作品が数多く展示されています。というのも、西洋美術館の松方さんとモネって直接の知り合いで、モネ本人から18点の作品を購入していたんだそうです。(合計25点と出ていました。)どうりでたくさんあるはずだ~と納得しました。かなりの有名作品を所蔵していますので、西洋美術館の常設展示もお勧めです!(この混雑を考えたらそっちの方が賢明かも・汗)
今回の図録は全ての作品に解説がついていて、作品しか載っていない図録より分かり易くてよいです。でも…肝心の印刷があんまりよくない気が(*´д`*) 印刷じゃ表現しきれないのは当然ですが、色が飛んでしまっていて、ポストカードの方がずっときれいでした。残念です~。
モネ作品は特にかもしれないけど、あんまり間近で観るよりもちょっと離れて観る方が美しいですよね。離れるとでも人の頭越しになってしまうし、間近で観るにはかなりの人を掻き分けて進むしかありません。かなりのバトルにヘトヘトになりましたが、見逃すにはもったいない内容だったと思うので頑張ってよかった(笑)
有名画家といえば、秋にはフェルメール、ムンクなどが待っています☆ みなさんも観に行かれる予定があるなら、やっぱり期間開始後早めの時期がよいでしょうね(^^; 私はもうチケット買ったぉ♪ 秋も楽しみがいっぱいです。
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2007.06.18
「北一ヴェネチア美術館」は、18世紀のネオ・クラシック様式の中世貴族の宮殿をモデルにした館内で、ヴェネチアングラスを鑑賞できる美術館です。外観もヴェネツィアに現存するグラッシィ宮殿がモデルになっています。
館内2階のフロアーの中央に置かれている豪華なゴンドラは、英国チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃がヴェネツィア御訪問の際に、実際に乗られた国賓用のゴンドラだそうです。
天井にはガラスのシャンデリアが輝き貴族の応接間、居間、寝室などをモデルにした展示室があり、ヴェネツィア貴族の優雅な生活を演出しています。ヴェネチアングラスの発祥は13世紀東西貿易の中で珍重されていたガラス製品を、ヴェネチアン共和国が自国で生産すれば多大な利益を得ることが出来ると考え製造に乗り出したことから始まるそうです。シャンデリアや鏡のようなダイナミックなものから、飾り脚グラスのような繊細な製法のものまで、ヴェネチアングラスの世界を堪能することが出来ます。
3階は、中世貴族の書斎や食堂などを再現しているほか常設展示「ムラノガラス復刻作品展」「ルチオ・ブバッコ飾り脚グラス展」、特別展「アルフレード・バルビーニ展」企画展「彩のヴェネチア 飾り脚グラス展」「ヴィットリオ・コスタンティーニ展」を開催しています。驚く事に常設展も1ヶ月ごとに入れ替えなので、来るたびに新しい作品を観ることができるんですね。
ムラノガラス復刻作品展は「村野さん」という日本人が作った作品展なのかと思ったら、日本とは全く関係ありませんでした(^^; 原材料や燃料を自国で生産できないヴェネチアが、他国へガラス技術がもれるのを恐れ「ムラノ島」へ工場とともにガラス職人を強制移動・隔離し、ガラス製作をさせたものなのだそうです。脱走する者を厳しく取り締まる一方、功績を挙げた者には褒章を与えていたそうです。小さな島に工房が密集したため技術の切磋琢磨が進み、ガラス技術の進歩に繋がったんですね。そのムラノガラスの復刻作品展で最も心奪われたのは「オパールグラス」と呼ばれるガラス製品で、その色艶はまさに宝石のオパールのような美しい乳白色。これはガラスの中に骨灰を混ぜているんだそうです。
「ルチオ・ブバッコ飾り脚グラス展」「彩のヴェネチア 飾り脚グラス展」では、ゴージャスかつ繊細な飾り脚は、手に取ることなんて怖くて出来ないだろうと思ってしまいました。もちろん実用するものでなく観賞用なのでしょうけれど。手に取るだけで“パキッ”と折れてしまいそうです。
無色透明のクリスタルガラスの中に、純白の白糸のようなガラスを閉じ込めた「レースガラス」、その中でもレースとレースの模様一つ一つの間に気泡が入った作品は驚くほど見事でした。一見シンプルなようですが、最も難関な製法と言われているんだそうです。
「アルフレード・バルビーニ展」は、他の伝統的なヴェネチアングラスとは違い、現代アートの要素の強い作品です。写真の作品は水槽の中で泳ぐ魚たち、揺れる水の流れを見事に表現しています。ガラスのモチーフをさらにガラスに埋め込み2〜3層になっているんだそうです。ラメや金箔を吹き付けているので、観る角度によって表情が変わります。日本の漆塗りや銅像のようにのように加工したものなどもあり、ガラスアートの新しい一面を見ることが出来ました。
5階の海を眺望できる展示室で行われている「ヴィットリオ・コスタンティーニの世界展」では、魚、虫、鳥を精緻に、且つ芸術的に表現した作品の数々を観ることができます。かわいらしいガラス細工はどこにでもありますが、こちらのはどれも本物と見間違うかのように生々しい〜。昆虫類はリアル過ぎると気持ち悪いのでは…と思っていましたが、意外な事に美しく芸術的な作品でした。昆虫では「クモ」 海水魚では「タコ」がよかったです。
小樽はガラス製品の有名な町です。ガラス製品のお土産やさんも数多く立ち並んでいます。現代の可愛らしいガラス製品ももちろん素晴らしいですが、本場ヴェネチアの歴史溢れるヴェネチアングラスを鑑賞するものいいですね♪
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2007.06.11
最近ロシア美術に触れることが多くなってきています。西洋美術というとやはりイタリアやフランスの美術を想像しがちですが、ロシア美術はそれらのものとは違った独特の趣があるんですよね。今回は東京都美術館で開催されている「国立ロシア美術館展」を観てきました。エルミタージュ美術館からロシア絵画のほとんどを国立ロシア美術館へ移動したんだそうです。国立ロシア美術館にロシア美術が集結されているのですね。
日本初公開ということもあり、作者のほとんどは聴いたことのない画家さんばかり。しかしながら本当素晴らしい作品ばかりで、特に風景画と人物画は感嘆の声を上げてしまうほどでした。これはパンフレットにもなっているアイヴァゾフスキー作の「アイヤ岬の嵐」です。荒波の質感と色彩がプリントやPCの画面では再現でききれないのが残念です。しかもこの作品は215.0×325.0cmという超ビックサイズ!!本当に自分が荒波に放り出されたかのような感覚にとらわれ、波に包み込まれてしまうようです。この作品だけでなくロシア美術の絵は全般的にサイズがデカイ!スクリーンに映し出された映像を見ているといってもいい感じ。迫力満点です。
そしてこの「月光」もまた美しい作品です。通常赤い色の月光はどこか怪しげで、狂気的な雰囲気を感じませんか?でもこの作品の赤い月光はうっとりするような美しさ。 夜の暗闇の黒と月光の赤のコントラストも美しく、海面に反射した月光がキラキラと美しく輝いています。穏やかな夜の美しさを表現した作品ですね。
またロシアの美しい女性たちを描いた作品も多く出展されていましたが、その中で私が注目したのはこちら。クラムスコイの代表作「ミーナ・モイセーエフ」という作品です。ロシア美術では神話や英雄の理想主義絵画ばかりではなく、庶民を描いたリアリズム絵画も発展していきました。作者はサンクトペテルブルク郊外の村で、優しく知恵があり、包容力のある農夫、ミーナ・モイセーエフに出会いすっかり魅了されてしまったそうです。農夫の内面がにじむように表現されています。表面の美しさを描くことは技術があれば難しくないことかもしれませんが、この作品は内面の美しさを表現できている素晴らしい作品ではないでしょうか。
またこちらのカルル・レモフ作「夏(お祝いの言葉)」も素敵な作品です。農村の子供たちが地主の家にお祝いを言いにやってきた場面を描いたもので、好奇心に胸を膨らませながら扉を開けて入ってくる少女、扉の影に隠れてしまう恥ずかしがり屋の少年、はにかみながら野の花束を持ってくる小さな少女。純真な子供たち一人一人の個性を巧みに表現しています。夏の日差しにキラキラと輝く子供たちの笑顔がとても可愛らしい作品です。一方反対にこんな作品も…。ニコライ・ボグダノフ=ベリスキー「教室の入り口で」です。ボロボロの衣服を身にまとった少年の後姿がとても切ない作品です。
紹介したい作品は数え切れませんが、イヴァン・シーシキンもまた素晴らしい。この「針葉樹林、晴れの日」 は、現物では差し込む木漏れ日と森の中のコントラストがもっとはっきりとしていて、森の中のひんやりとした静寂感や倒木を覆う苔の柔らかさまで感じられることの出来る作品です。その緻密さは写真を見ているかのようです。
ロシアの大地がはぐくんだ広大で繊細な美をたっぷりと堪能できました♪ 最後にこちらはこの美術館展のマスコット「ルチカちゃん」。ミュージアムショップにはルチカちゃんのグッズをはじめ、この展覧会のグッズが売られていましたが、お値段が通常より安め☆ ポストカードは1枚80円ですし、メモ帳は150円~(色々な種類のものがあります)。どこかの美術館で既に見たことのある作品だ・・・ということのない美術展なので、美術通の方も新鮮な気持ちで観られる展覧会だと思います。
展覧会に行くことのできない方は、こちらで作品を観ることができます。
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2007.05.28
久々に美術館へ行ってきました。今回は東京藝術大学大学美術館で開催されている「 パリへ-洋画家たち百年の夢」を観てきました。最近なかなか行ける時間がなかったので、前売りチケット無駄にならずに済んでよかったです(人゚▽゚)
日本人が西洋絵画を描くということは、今では当たり前のように感じますが、「洋画」は明治になって日本で成立した存在と言葉だそうです。明治維新とともに西洋美術は花開きました。しかし明治初期の欧化主義は明治10年代に入ると、急に反動的国粋主義となり、西洋美術を教えていた学校は廃校となるなど、洋画教育の場は失われてゆくのです。
ところが明治30年頃、10年近くパリに留学していた政治家西園寺公望と画家黒田清輝が協力して東京美術学校に西洋画科を設立、美術団体「白馬会」をも結成し、日本に洋画壇を形成していきます。「白馬会」こそが日本近代洋画の源流なんだそうです。黒田清輝に始まり、和田英作と浅井忠、やや遅れて藤島武二、梅原龍三郎、安井曾太郎、藤田嗣治などが、日本人の洋画確立の野心をもってパリの地に臨んで行ったのです。
洋画の地位回復活動の第一人者黒田清輝のパリ留学の当初の目的は、法律学を学ぶためのものだったそうですが、画家ラファエル・コランに出会い画家として転向することを決意しました。師匠であるラファエル・コランの作品も展示されていて、柔らかいタッチ、色彩の使い方など、黒田清輝がお手本としていたんだろうなぁというのがよく分り、黒田の作品の原点を感じることが出来ます。
またこの展覧会のポスターに使われている黒田清輝の「婦人像(厨房)」のモデルは、マリア・ビヨーというグレーの村の下宿先の女性で、多くの作品のモデルになっています。マリアがモデルとなっている「読書」がフランス美術家協会のサロンに入選し、本格的な画壇デビューとなったのです。
この展覧会は前半と後半で展示替があるのですが、私が行った後半にはあの「湖畔」が展示されていました。モデルの美しい女性は後に夫人となる照子です。この絵を描いた当時、黒田の父からは照子との結婚を反対されていました。照子のあの憂いを感じさせる表情は、許されない結婚に対する不安と悲しみなのかもしれません。淡い色彩の湖畔にたたずむ女性の物憂げな表情は何度見ても美しく、また黒田の愛情が溢れた作品です。 ちなみに黒田と照子と結婚できたのは、父の没後、黒田の晩年のことだったそうです。
って、黒田清輝のことだけでこんなに書き綴ってしまった(*´д`*) 黒田以外にも「これは!!」と思う作品も数多くありました。藤田嗣治作品はあちらこちらで観る事が出来ますが、今回出品されていた「夢」は眠る女性と夢の中に出てくる動物たちがたくさん描かれている、可愛らしく華やかな作品でした。佐伯祐三も他の作品を観たことがありますけれど、壁やポスターをモチーフにした印象深い作品ですね(写真の作品「コルドヌリ」)。自信を持ってパリに渡った際に、佐伯の作品を観たある画家から「このアカデミックめ!」と一喝され、相当打ちのめされたそうです。そのショックから見出した画風がこのような荒々しいタッチの壁というテーマだったようです。安井曾太郎の美しい紫色の着物を着た「婦人像」 はポストカードも買ってきちゃいました。どれもこれも感動的で書ききれない。。。
展示の最後には現在パリで活躍するアーティストの作品の展示もありました。この辺になるとまだ私には未知の世界で、理解するのが難しかったですorz 冷蔵庫の扉に挟まっている白菜は、白菜がしおれるたびに交換するのかなーとか変なことが気になって、なかなかそこに「美」を見つけることが難しかったので流し見・・・(汗
同時開催されている『芸大コレクション展「新入生歓迎―春の名品選―」』も見ておくべきです!国宝や重要文化財などの美術品が45点も展示されいるんですよ♪ お見逃しなく~!
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2007.05.19
今回は足を延ばして「足立美術館」まで行って来ました。足立美術館は1万3千坪の日本一の日本庭園があることで有名です。日本庭園なんて数えるほどしか見たことないし、美しいと言われてもどれほどのものなのか分かるのかな〜と思っていましたが、実際の庭園を目の当たりにすると、それはまさに「芸術」!!
館内の窓から見える日本庭園は、額縁の中にある絵画のようで、とても穏やかで優雅な景色に心洗われる時間を過ごす事ができました。日本庭園とその向こうにある山々、青い空がひとつの景色となって、閑静な風情を醸し出しています。また四季折々様々な顔をみることができるそうです。どの季節もきっと美しいと思いますが、私の見た初夏の庭園は、新緑の萌える爽やかな気持ちよさを感じ、空も澄み渡っていて文句なしの美しさでした。
庭園は「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」「亀鶴の滝」「寿立庵の庭」6つのゾーンに分かれています。どこから見てもその手入れの綿密さには驚かされます。さすが日本一です〜。館内にあるお茶室「寿立庵」では、お茶室に入った人しか見られない庭園があるそうです。時間の関係上見られなかったのですが、お金を払っても見る価値のあるお庭だそうですよ。お茶代とお庭代で1500円くらいだったかな…?
床の間の壁をくりぬいて、そこから見える日本庭園があたかも掛け軸の絵画のように見える「生の掛け軸」と「生の額絵」と呼ばれるところは、必ず見ておくべきポイントです。見る角度によっても見える景色が変わるので色々楽しめます。私は「生の額絵」の構図の方が好きでした。
お庭だけでなく展示物ももちろん素晴らしいものがたくさんありました。日本画を中心に陶器なども所蔵してあります。今回は日本画の巨匠「榊原紫峰生誕120年展」「横山大観名品選」をメインにした展示になっていました。榊原紫峰は花鳥画を多く描いた方で、展示されていた作品のほとんどが花と鳥をモチーフにしたものでした。繊細で可憐に描かれています。
足立美術館は「大観美術館」と呼ばれるほど大観の作品を多く所蔵していることでも有名です。横山大観は富士の画家と呼ばれた画家で「神州第一峰」「霊峰夏不二」などの作品を残しています。やはり富士を描いた「龍踊る」という作品には目が釘付けでした!富士の峰の雲から龍が顔を覗いている作品です。また「紅葉」というもみじを描いた大作は、ロビーを入ってすぐのところに陶板画が飾られています。本物の作品は秋にしか公開されないんだそうです。やはり本物は色彩や迫力が全然違うんだって。ああ、本物が観てみたいものです。
陶器では「北大路路山人」の作品が数多く展示されていました。焼き物であまりにも有名な方ですが、本当は料理人なんですよね。美しい食器もまた料理のひとつであるという考えから、自ら作陶をしていたそうです。「椿鉢」は思った以上に大きくてびっくりしました。どの作品も重みというか深みのあるものばかりで、初めて観る路山人に興奮してしまいました(/ω\)
ちょっと遠くて簡単には訪れられませんが、いつかまた訪れたい美術館です。とても素晴らしい時間を過ごす事ができて大満足でした☆☆☆
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2007.05.03
渋谷Bunkamuraにて開催されています「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」に行って来ました。アメデオ・モディリアーニは20世紀初頭にエコールド・パリの画家として、モイズ・キスリング、マルク・シャガール、藤田嗣治、そしてパブロ・ピカソなどとともに活躍した人物です。今回はモディリアーニとその妻ジャンヌに焦点を当てた展覧会で、ジャンヌの遺族が保管していた秘蔵の作品など、日本初公開となるものも多数含まれています。
ジャンヌに出会った頃のモディリアーニは32歳。ジャンヌはまだ18歳でパリのアカデミー・コラロッシュに通う画学生でした。ジャンヌは無頼で奔放な異邦人であるモディリアーニに心奪われ、モディリアーニもまたそれまで付き合っていた個性の強い女性たちとは反対の従順で献身的な彼女に心惹かれ、やがて同棲生活を始めることとなります。モディリアーニはジャンヌを描くことで自分のフォルムを完成させました。長い首、傾げた顔、アーモンド形の青くうつろな瞳。ジャンヌは愛する女性であり、またインスピレーションを与えてくれるモデルでもありました。
この展覧会ではジャンヌに出会う以前に画商のポール・ギョームやズボロフスキーとの出会いがあり、ある程度有名になっていたとの解説がありましたが、別の解説だと療養のためジャンヌと共に南仏ニースへ移り、二人の間に子供が生まれてからようやく認められ始めたという説があります。(それ以前に開いた生涯に1度の個展では1枚の絵も売れなかったそうです。)少しズレがありますが、いずれにせよ長い貧困生活に苦しんでいたようです。
子供の頃から病弱だったうえ、酒と麻薬におぼれた生活が原因で、やっと名声を掴んだにもかかわらず36歳の若さでこの世を去ってしまいます。そしてその2日後にジャンヌも投身自殺してしまいます。そのときジャンヌは妊娠8ヶ月だったそうです…。そんな2人の劇的な人生は、後に映画などにもなってきたそうです。
モディリアーニの作品はほとんどが肖像画です。生涯に350もの肖像画を残しました。ジャンヌはモディリアーニの妻でありモデルとして名前が伝えられてきましたが、実は彼女もアーティストとして立派な作品を残しているんですね。今回はジャンヌの作品も展示していました。モディリアーニという偉大なアーティストの影響を強く受けながらも自分のスタイルを持つ、強い意志を持った女性であったことが伺われます。…でも幼い子供を残し、生まれてくる新しい命を身ごもったまま自殺してしまうなんて、私には信じられません。
モディリアーニとジャンヌの作品と半分半分くらいだったのと、デッサンなど下書きのものが多かったので、欲を言えばモディリアーニの完成作品がもっともっと観たかったところです…。生涯でジャンヌを描いた25作品のうちの「大きな帽子を被ったジャンヌ・エビュテルヌ」「肩をあらわにしたジャンヌ・エビュテルヌ」「赤毛の若い娘 ジャンヌ・エビュテルヌ」の3点が展示されていました。もちろんジャンヌがモデルではない作品も素晴らしいものばかりでしたよ♪
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目黒美術館で開催されている「原マスミ大全集」を観てきました。「すごいよかった」…とは月並みな感想ですが、作品にも内容にも大満足でした~(゚▽゚*) 映画でもなんでも、はじめから期待していると、意外と期待はずれ…ということになりがちですが、これは期待大だったにもかかわらず期待以上の内容でした♪
原マスミさんは、元々はミュージシャンとして活動されていた方らしく(申し訳ないのですが全然知らないんですけど…)、絵はご趣味で描いていたそうです。イラストレーターとして世に名を知られるようになったきっかけは、作家の吉本ばななさんが原マスミさんのファンだったことから、ばななさんが小説の表紙や挿絵を原さんに依頼したことで、イラストレーターとして一躍有名になったそうです。「哀しい予感」「パイナツプリン」などの表紙は、一度は目にしたことのある絵ではないでしょうか。
「原マスミ大全集」というタイトルだけあり、初期の作品から、吉本ばななさんとの出会い、そして現在の新作に至るまでの300点もの作品を一挙に観ることができます。感動的です!通常の企画展だと100点前後なので、3倍近いボリュームです。もちろん展示数だけでなく内容も充実しています。
初期作品は1枚のキャンバスにたくさんの人数の裸体女性を描いたものが多く、画材も色鉛筆を使用していたんですね。同じ女性のモチーフを描いていても、イラストレーターとして本格的に活動を始める時期になると初期作品とは雰囲気がガラリと変わります。作品のほとんどをオイルパステルというクレヨンに似た画材を使用するようになります。オイルパステルにはクレヨンでもない油絵でもない独特の質感があり、原マスミさんのスタイルとなっています。挿絵だとこの質感が分らないので、やっぱり実物を観ると濃厚さが全然違います。描く対象も一人の女性が対象となってきています。
原さんの描くモチーフは、二重の大きな瞳、くすんだグレイの肌の女性が多く、一見すると無表情で暗く感じられるかのような気がしますが、女性の大きな瞳からは優しさや憂い、温かみ、寂しさなど様々な表情を読み取ることができ、とても魅惑的。「バナタイム」シリーズはお部屋に飾りたいような可愛らしい作品ばかり。どれも顔をモチーフに色々なデザインに仕上げていて、色の配色もキレイです。暗い空間の中にワンポイント的に使用する鮮やかな色彩や、明快な色彩同士を使用したものなど色のコントラストをいかし、不可思議でシュールな空間を描き出しています。
一転、タヒチやアルゼンチン、エジプト、沖縄などの南国を描いたシリーズ(マリカの永い夜/バリ夢日記)は、心浮き立つような鮮やかな色とりどりの色彩が明るく眩しいものばかり。元々が目鼻立ちのくっきりとした女性を描いていたからか、特に外国人らしく描かなくても、肌の色を褐色にするだけで南国やエジプトの女性になってしまうんですね笑
また絵本作家として、そして漫画家としても作品を作られているんですね。湖の妖精と星座の王子様の恋愛を描いた「泉のたてごと」はとっても素敵な絵本です。すべてのページの原画が展示されていました!
近年の作品はこれまた素晴らしく、不可思議な空間にもさらに磨きがかかり、観ていてワクワクしてきます。アクリル絵の具を使用した最新の作品や、絵皿の展示もとっても面白かったです。かわいらしいマトリョーシカ(ロシアのお人形)も展示されているのですが、なんと後ろ姿が全部お尻が丸見えになってるんですよ☆ びっくり&笑っちゃいます。

また図録としてではなく、一般書籍としてこの展覧会に合わせた作品集「こわくない夢」(新潮社)が出版されています。図録は美術館でしか入手できませんが、一般書籍なのでこの展示会に出展されている作品が書籍で見ることもできるんですよ~!さらに南青山の「ギャラリーハウスMAYA」では関連イベントとして「原マスミデッサン+スケッチ展」を開催しています!!オイルパステル、アクリル絵の具の作品は目黒美術館で、スケッチ、デッサンはギャラリーハウスMAYAで楽しめるってわけです。すごい~~~~~(^^♪
この日は時間が足りなくて、全てをじっくり観ることができなかったので、期間が終わるまでに必ずもう一度観に行こうと思っています(゚▽゚*)
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2007.04.21
墨田区「江戸東京博物館」にて開催中の「ロシア皇帝の至宝展」を観てきました。この展覧会はモスクワのクレムリンコレクションで、誕生からロマノフ王朝までの、ロシア歴代皇帝たちの栄華を代表する「クレムリンの奇跡」と呼ばれたロシア最高のインペリアル・コレクションの数々が展示されています。
クレムリンは12世紀にモスクワの首都に帝国の中心である城塞として築かれました(世界遺産指定)。全長 2,235メートルのクレムリン(=城壁)のなかの28万平方メートルの敷地内には、クレムリン大宮殿をはじめ、クレムリン博物館、5つの聖堂や鐘楼、ロシア正教の総主教の宮殿などがあります。世界最高峰の宝物殿とされる「モスクワ・クレムリン博物館」(通称武器庫コレクション)には、膨大な数の宝飾品、イコンや聖書、ヨーロッパやオリエントの国々からの献上品など、歴史的にはもちろん、芸術的にも貴重な歴代皇帝ゆかりの品々が収蔵されています。ロシア皇帝御用達だった伝説の宝石細工師・ファベルジェが制作した、精緻な細工と仕掛けで有名な「インペリアル・イースター・エッグ」は、日本初公開の作品です。
他の展覧会よりも細かいセクションに分かれていて、歴史的背景の解説が詳しくされています。全ての作品に解説がついており、「見る」楽しさと「知る」楽しさを同時に味わうことができます。恐らく見るだけではそのものの価値も分らないでしょうし、また目で見ることによって文字だけの文章よりも、鮮明なイメージを持って学ぶことが出来るのでしょうね。
クレムリンコレクションは日本ではあまり知られていないとのことでしたが、私はその中でも「イコン」というものに初めて出会いました。木板に直接絵(宗教画)が描かれており、鮮やかな金などの金属で、額縁や絵画の一部を装飾を施したもの(人物の装飾品や天使の輪(後光?)など)です。「イコン」とはイメージを意味するものらしく、目に見ることのできない神様をイコンに描かれた絵を見ることでイメージし、イコンを通じて神と繋がる「窓」のような働きをしているものなんだそうです。クレムリン内にあるウスペンスキー大聖堂の壁には天井付近までギッシリとこのイコンが飾られていて、人々はイコンに向かってお祈りをするんだそうです。
また面白い「作品」の一つとして「ウスペンスキー大聖堂のCG映像」です。よくCG映像を上映している展覧会はありますが、このCGは「VirtualReality(バーチャルリアリティ)」(仮想現実)技術を駆使していて、まるでその場に居るような感覚でした。ウスペンスキー大聖堂は荘厳なイコノスタス(ロシア語でイコン壁)に施された多数のイコンや、壁や柱を埋め尽くすフレスコ画など、建築物自体がロシア正教における宗教美術の至宝なのです。日本にいながらにしてクレムリンへの旅が体験できるんですよ!
数々のまばゆい宝石と金銀を使用したコレクションの中で、ひときわ特異を極めていたのがこの「兜」です。武器庫コレクションの中でも最も有名でなぞめいた武具作品に数えられる作品です。切れ長の目に鉤鼻、歯をむき出した口元、鼻の下から伸びる髭。装飾も素晴らしいことながら、仮面から出るオーラのようなパワーにちょっと怖くなりました。これは儀式用に使われていたもののようです。
12世紀から19世紀までの長い時代の推移を順をおって見ることができ、美術品も時代を重ねるごとに精巧なものになっていくのが分ります。2006年に東京都美術館で開催された「大エルミタージュ美術館展」でもエカテリーナ2世について学んだので、今回の展示に結びついて理解も深まりました。有名な戴冠式の際の自画像も展示されていました!
国、時代によって、文化はもちろん美術品にも独特な個性がありますよね。今回の展示物は様式や雰囲気など今まであまり見たことのないようなものがたくさんあり新鮮でした。ロシア繋がりで、次回は「国立ロシア美術館展」(東京都美術館)を観に行こうと思っています。これからも楽しみなイベントが目白押しです♪
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2007.04.07
渋谷のど真ん中に「たばこと塩の博物館」という建物があるのをご存知でしたか? 渋谷らしくない(笑)博物館ですが、渋谷公会堂のすぐ近くにあるんですよ。ここでは常設展示では博物館のお名前の通り、たばこと塩に関する歴史や文化を知ることが出来ます。季節ごとに企画展も開催されていて、今回は企画展の「和の布遊び ちりめん細工の世界」を観てきました。入場料100円で企画展と常設展の両方を観ることができます(゚▽゚*)
ちりめんの布って少し縮れたシワのあるような布ですよね。それは「より」のある横糸と「より」のない縦糸を織っているからなんだそうです。なるほどですね〜。江戸時代に作られたものから現代に作られたちりめん細工が展示されています。江戸時代にはちりめんは高価で、裕福な家庭でないと入手できなかったそうです。着物や帯を作成した際に出る余り布も、捨てずに寄せ集めて、小さなお人形や玩具などのちりめん細工として大事に活用していたんだそうです。明治時代になると女学校の教材となり一般的に普及しましたが、戦争の影響などを受け、時代と共に忘れ去られようとしていました。しかし近年、ちりめん細工を見直す声が高まり、日本の文化として残し伝える活動も活発になってきているようです。驚くことに1980年代には、ちりめん細工は一般的には伝承されておらず、型紙や制作方法などを解説した書物もほとんどなかったんだそうです。まさに消えかかっていた文化だったということですね。たった数年前にようやく現代人にも分かり易い解説本などが出版されてきたのだそうです。
数年前から和ブームで、若い女の子の間でもちりめんは流行っていました。着物や浴衣、さらには茶道や生け花などの日本の文化も流行って来ましたよね。私も和小物が大好きで、ちりめんや和布を使ったポーチやアクセサリーなどたくさん持っています。どこの国にもその国独自の布がありますが、風合いといい色使いといい模様といい、和布って素晴らしいと思いませんか。またちりめん細工は、日本人ならではの精巧なつくりで、その細やかさはまさに日本文化!!季節を取り入れた四季折々の植物やお祝い事などを形にしていて、中には超ミニサイズの、重箱に入ったおせち料理のような色とりどりの料理を、ちりめんで作ったものもあり、どうやったら布でこんな小さなものを作れるんだろうと驚いてしまいました。小さいものはお料理の1品1品が3㎜くらいなのですが、ちゃんとお寿司や兎型に切ってあるりんごなんだと分るのです。職人技ですね〜。
今年のお正月に静岡県の伊豆で「つるし雛展」を観てきたので、そちらの写真もアップします。この展示会は昔からこの地域にある「つるし雛」の文化を紹介したもので、ものすごい数のつるし雛をずらりと展示していました。ちりめん細工展にも同じようなつるし雛が展示されていましたが、このような雛人形でひな祭りをお祝いする文化もあったんですね。
今は物が溢れている時代で、使い捨てが当たり前になってきていますが、手間暇かけて作ったものを大事に使い続けることの大切さを改めて感じさせられました。
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あんなこっといいな~♪できたらいいな~♪ …壊れたわけじゃありません!童心に返って「みんなのドラえもん展」に行ってきました☆ 日本橋三越で4月8日(日)まで開催しています。2010年に川崎市にオープンする予定の「藤子・F・不二雄ミュージアム(仮称)」開館プレイベントで行われた展示とと同様の内容らしい。
ドラえもんに関して説明の必要なんてないとは思いますが、未来からタイムマシンに乗ってやってきたネコ型ロボット・ドラえもんと、のび太や家族、友人たちの楽しい日常を描いた藤子・F・不二雄さんの漫画です。1970年から連載が開始され、現在もテレビアニメで放映され続けていますね。近年では声優さんが総入れ替えになり、ドラえもんをはじめ、のび太くんも、スネ夫も、ジャイアンも、しずかちゃんも、なんだかイメージが違いますが…。アニメもストーリーも声優も全て揃って思い出になっているので、子供の頃見ていたドラえもんが、私たちにはやっぱりしっくりきますよね。
テレビアニメの方ももちろん見ていましたが、私はコミックをよく読んだ思い出があります。実は小さい頃柄にもなくピアノを習っていたことがあったのですけど、全然楽しくなくて(汗)、いつも嫌々通っていたんです。ピアノ教室にはドラえもんのコミックが置いてあり、それを読むことの方がずっと楽しかった記憶があります(;´Д`) きっと誰もがドラえもんには思い出があるんじゃないでしょうか。
「どこでもドア」や「タケコプター」などのレギュラーアイテムの他に「もしもボックス」などなど、胸をワクワクさせて読んだ思い出の漫画の原画が展示されています。漫画ってさらっと読んでしまいがちですが、原画を見るとその丁寧さに驚かされます。少しでもはみ出てしまった線は修正液で丁寧に補正し、カラーのページの色の塗りがまたすごくきれいでした。印刷されたものとは違って、画用紙に描かれた原画の風合いはとても優しくて、「ペンで描いてある」というリアルな感じが伝わってきます。
「さよならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」「ドラえもんだらけ」などなど代表作の原画がたくさん展示されていて、「あ~、これ読んだなぁ」「懐かしいなぁ」とみんな思い出にふけっている様子。ドラえもんの出すひみつの道具に心ときめかせ、ドラえもんとのび太の友情に涙したことを思い出します。
昔のマンガは、ただ面白いだけじゃなく、社会のルールや道徳を学んでいける教科書のようなものでしたね。そこに心膨らむ夢がぎっしり詰まっていました。未来のロボットなのに、妹のドラミちゃんと違ってドジだったり子供みたいなところもあったり。そこがドラえもんの魅力のひみつなのかもしれません。きっとこれからもドラえもんは愛され続けることでしょう♪
さて「のび太くん宿題はおわったのかい」という作品を知っていますか? 原作ではなく田嶋安恵さんという方の同人作品のものらしいですが、幻の最終話といわれているこのお話、すごく納得のいくストーリーになっているんです。ブログフレのGraceさんに教えていただいたものですが、Webで読めるので興味のある方はどうぞ。(ハンカチ必須)
http://mayjenka.harisen.jp/dora01.html
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東京新美術館、初めて行ってきました〜!!! 評判通りのすごいウェーブにまずは圧倒〜!しかもデカーイ!!! 本当にビッグウェーブです。海外の美術館は広くて綺麗なのに、日本の美術館は小さくてセンスないよなぁーと思っていましたが、とても素敵な美術館が出来ましたね☆ 吹き抜けになっているので広く開放的。正面の壁が全部ガラスなので、すごい日当たりもよくて気持ちがいいのです。
円筒形の柱の上にはレストランやCafeがあるんですよ。これらのレストランは大人気です。おしゃれですけどでも…庶民には高いです〜(;´Д`)ランチに3000円以上かけられません泣 でもずら〜り並んでるんです。みんなリッチですOrz
ここには図書館が併設されていて、美術関係の本がたくさん置いてあるんです。もちろん入場も閲覧も無料です。中庭には竹が植えてあり、そよぐ竹をを眺めながら本が読めるんです。様々な美術館で開催された展示会の図録も置いてある親切さ!美術関係の本って値段も高いし、大きいサイズのものが多いので、買ってしまうと収納にも困るし、本屋で立ち読みするにもずっしり重いし、ここならゆっくりと堪能できそうなので本を読みに来るだけでもいい感じです。
3月30日に東京ミッドタウンがオープンしました。ここにはサントリー美術館をはじめショップ&レストラン、ホール、ホテルなどの施設が設置されているようです。私が行ったときはまだ工事中でしたけど綺麗でしたよ〜♪ 新しい六本木もますます楽しくなりそうですね。
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2007.04.02
近代美術ってわけ分らない…。これが近代美術への印象でした。何を表現しているのか、何を訴えているのか、上手なのか下手なのかさえ分らない作品もある。でもこの一年でそんな近代美術に対する不可解な印象も大分変わってきました。東京国立近代美術館は国立の美術館・博物館の中では一番足の向かない美術館でした。最初に行ったのが9ヶ月前で、今回が2回目。初めての常設展の感想は「面白くない」「意味がわからない」「つまらない」の3拍子揃ったもので、近代美術に苦手意識を持ってしまう結果となりました。
しかしこの9ヶ月間に、ほんの少しだけ絵画に詳しくなったこと、有名な画家の名前だけは分るようになったこともあって、2度目に訪れた東京国立近代美術館は感動的でした!!! 人ってこんなに変わるものか!?と思いました(笑)
前回は本当恥ずかしいくらい分らなかったのですが、萬鉄五郎、古賀春江、東郷青児、藤田嗣治、岡本太郎、藤島武二、黒田清輝、岸田劉生、福沢一郎などなど、ビッグアーティストの目白押しだったんですね(;´Д`) 作品一つ一つ回るたびに、いちいち「おぉぉぉ~~っ!」と感嘆の声を上げてしまいました。この美術館はなんて素晴らしいところなんだろう…つまらないとか言っていた自分が恥ずかしくなりました。
所蔵作品は季節ごとに入れ替えになっているので、前回見た作品とは違ったものも展示されていましたが、古賀春江の「海」や岸田劉生の「道路と土手と塀」、萬鉄五郎の「裸体美人」は、前回の印象が強烈に残っているので、(作品のすごさを知らなくても)改めてじっくり鑑賞させていただきました。
この季節にちなんでか、「桜」を題材とした作品が展示されていて、中でも菊池芳文作品の「小雨ふる吉野」は素晴らしいの一言。写真で見ると全然伝わってこないかもしれませんが、桜の山が描かれた大きな屏風を前にすると、本当に桜の中にいるような気持ちになります。透けるように繊細な花びらは、一枚一枚重なっているのも分るほどで、無数の桜の花々で荘厳な吉野の山を描いています。跡見玉枝の「桜花図巻」もとてもきれいでした♪
色々なコーナーで特集をしていて、今回は「群集の孤独 1920-40年代の人間像」「畦地梅太郎(版画)」「土田ヒロミ 自閉空間」を見ることができます。私は版画のタッチが好きなので畦地梅太郎さんのコーナーは楽しく観させていただきました♪
また「リアルのためのフィクション」という小企画展もやっていました。東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館のコレクションから、現代活躍する4人の女性アーティストたちの作品を展示したもので、絵画、彫刻、写真、文字テキスト、映像と、さまざまな手法によって作られています。多様化する現代美術の状況を見て取ることができる展示となっています。近代美術だってまだまだ分らないことだらけなので、現代美術はさらにわからないのが正直なところ…。でもそんな私のような人のために、全ての作品の解説を載せたパンフレットを無料で配布してくれています!もちろん詳しい方は、そんな解説集が貰えるなんてなお嬉しいことでしょう。
東京国立近代美術館、すっかりイメージが変わりました。また来よう~と心に決めました。因みにちょこっと嬉しいニュースです。2007年4月29日(日)の昭和の日なんだそうで、観覧料が無料になるそうですよ。普段美術館へ行かない方も、無料なら試しに足を運んでみてはいかがでしょうか(゚▽゚*)
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レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」観てきました。これは一生の宝となったかも…!? ダ・ヴィンチが生涯で完成させた絵画は十数点しかありません。受胎告知はその中の貴重な1点なのです。本物が観られるのって恐らくこれが最初で最後かもしれません。
国立博物館本館に特別展示室が設けられ、特別展示室1室に「受胎告知」1点のみが展示されています。特別展示室に入るには荷物チェックと空港にある金属探知機をくぐらなければならないという厳重体制です。ガードマンも何人もいて、鑑賞は立ち止まらずに流れるように進まなければならないのです…。でも今ならまだ始まったばかりなので、立ち止まれる猶予があるかもしれません(私は立ち止って観られました!!)。
受胎告知はまだダ・ヴィンチが独立する以前の言わば門下生だったころに描いたデビュー作です。あの「最後の晩餐」に次ぐ大きな作品で、保存状態も大変良い物です。「万能の天才」と呼ばれたダ・ヴィンチですが、この作品は未熟な作品だと評価されていました。というのも、聖母マリアの背後にある壁が不自然な角度であったり、またマリアの書見台はマリアよりも随分手前に描かれているので、書見台に置いたマリアの右手は異常なほどに長くなってしまっているのです。前かがみになり過ぎている天使ガブリエルも不自然だと言われていました。
ですが、やはりダ・ヴィンチは天才だったんですね。この絵は実は正面から観るものではなく、ある特定の角度から観るように計算されて描かれていたのです。絵画の右斜めの方から観るとそれらの全てが正確に見えるように描かれているのです。右斜めから観ると不自然だった箇所は全て理由のあるものだと思い知らされます。壁の角度も自然な角度となり、マリアの書見台もマリアの正面の丁度いい位置に移動し、異常に長かったマリアの右手は自然な長さとなり、前かがみだったガブリエルも自然な姿勢となって見えるのです。信じられない話でしょうが、実際に正面から、そして右斜め前から見たものを見比べてみてください。その違いは明らかです。私もびっくりしました。何故このように角度をつけて観た時に正しく見えるように描かれたのかは分りませんが、元々は教会に置かれていた絵画ということから、教会の右側の壁に掛けるために描かれたものではないかなどという説があるそうです。観客は正面からは絵を観ることができず、必ず作品の右斜め方向からしか見ることができないとう条件に合わせるために、計算されて描かれたものなのかもしれません。
「モナ・リザ」が日本にやってきたのは1974年のことだそうです。もちろん私の生まれる前です。それから30年以上もダ・ヴィンチの絵画は来日していないんですね。今度いつ来るのかも分りません。本当これはダ・ヴィンチファンでなくとも観た方がいい、観ておくべき大イベントです!!!
もちろん展示は「受胎告知」だけではありません。ダ・ヴィンチは手稿と呼ばれる下書きのメモをたくさん残していることで有名です。去年はその手稿の中でも最も大きな「アトランティコ手稿」にスポットを当てた「バーチャルアトランティコ手稿展」を観てきました。前回の手稿展もなかなか面白い内容でしたが、今回の展示でも手稿に従って模型を作ったり、映像で3D化したりして、ダ・ヴィンチの頭の中に描いたアイディアをリアルに再現しています。実際凡人の私たちには、紙に書かれた図を見てもどんなものなのかイメージすることって難しいですけど、こうして立体化されているととても分かり易く親しみを持って見ることが出来ます。
仕上げることの出来なかった「騎馬像」に関する詳しい展示や、「最後の晩餐」の12人の使徒たちの感情の表れ(表情)を解説したものなど、興味深いものがたくさんありました。また3月10日から4月15日までは本館北側の庭園を開放していて、10種類の桜を鑑賞することも出来るんですよ!お散歩も兼ねて名画鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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半年以上前から楽しみにしていた「生誕100年 靉光展」に行ってきました。靉光という人を知ったのが9ヶ月前。ここ国立近代美術館には靉光の代表作「目のある風景」が所蔵されているのですが、「美の巨人たち」という番組で「目のある風景」が紹介され、友達が靉光の作品が見たいというので一緒に見に行ったのがきっかけです。靉光は38歳という若さで亡くなっているので残した作品も大変少なく、このような形でまとめて観られることってあまりないことかもしれません。「馬」というロウ画の作品は、保存上の問題から滅多に公開されない貴重なものなんだって。(今回の展示でもガラスケースに展示されています。)
靉光は自分の画風を模索しながら、ロウ画という技法を編み出します。クレヨンやロウに岩彩を混ぜ合わせたものを使っていて、作品ツヤツヤとした光沢があり、油絵とは一味違ったユニークな風合いです。初期作品ではゴッホやルオーの画風に作風に影響を受けた作品、またこのロウ画という独特の画風の中にも、抽象画もあれば、精密画、東洋的な作品もあり、自分のスタイルを模索していた姿がうかがわれます。
そうして新しいスタイルの模索に苦悩してゆく中、ライオンを描いた一連の作品で注目を浴びることになります。描く対象に迫るために絵具を塗ったり削ったりする作業を繰り返すうちに、次第に幻想的な世界が生み出されていき、辿り着いたのが「目のある風景」だったそうです。シュルレアリスム(=超現実主義)と呼ばれる作品です。
強烈な存在感を感じる作品で、あの目に見つめられると金縛りにあったように絵の世界へ引き込まれていく感じがします。赤褐色に染められたキャンバスが、スポットライトに浮かび上がり、独自性と謎に包まれた幻想的な世界が迫ってくる…あるいは自分が吸い込まれていくのか、不思議な感覚を覚えました。
「目のある風景」の他にも「花園」「静物(雉)」「グラジオラス」など強烈な存在感に魅了されっぱなしでした。自己を見つめた3点の自画像は日本洋画の傑作と呼ばれており、常に自分を模索し続けた靉光の晩年の作品となります。この自画像を友人に託し、自らは戦地へと召集され、上海で戦病死、生きて日本へ戻ることはありませんでした。
9ヶ月間心待ちにしていた展覧会ですが、期待以上に内容の濃いものでした。私には靉光の苦悩を図り知ることはできませんが、彼の世界の奥深さに触れることのできる貴重な体験でした。
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2007.03.28
NHKハート展を観て来ました。
「NHKハート展」とは「NHKハートプロジェクト」という障害者福祉、障害者、ガン患者、引きこもりの自立・支援を目指すことを目的に行っているキャンペーンの一環として行われている展示会で、障害者が日々の生活で思っていることを自由に表現した詩と、各界著名人がその詩の思いを受け止め表現した絵を、合わせて展示しているものです。
様々な障害を抱えながらも、一生懸命に生きている障害者の方々。「生きる」ということや「感謝の気持ち」って、健康な人には当たり前のこと過ぎて感じなくなっていたり…。日常で感じるちょっとしたことを素直な気持ちで表現している優しく微笑ましい詩ばかりでした。
毎年多くの各界で活躍するアーティストや著名人が絵画などの作品を出展しています。去年なんかは奈良美智さんの作品もあったそうで、観たかった〜!!とものすごい後悔Orz 有名なアーティストの作品の他にも、芸術とは無縁そうなタレントさんやお笑い芸人さんがこんな絵を描いてるんだ〜(描けるんだ〜!)と驚きもあり新鮮でした。今年は所ジョージさんや、市川団十郎さん、庄野真代さん、中川翔子さんなどの俳優やタレントさんの作品が並んでいました。今年のハート展のポスターになっている吉永小百合さんの作品です。
個人的には原マスミさんの作品を生で観ることができたのが一番嬉しかったです。今原マスミさんの展示会を目黒美術館でも観ることができるんですよ!!「原マスミ大全集」と題されてた企画展でなんと代表作300点の展示があるそうです! 原さんの全貌を見る事のできる大イベントです。この大イベントに関連してギャラリーハウスMAYAで「原マスミ作品集」を開催しています。閲覧無料で原マスミさんの作品が観れるなんて、なかり価値あると思いませんか〜? ギャラリーハウスMAYAには一度行ってみたいと思ってたので、これを観に行ってみようかな♪
と、原マスミさんのことでいっぱいになってしまいましたが、この「NHKハート展」、どの作品も「ハート」を趣旨に描かれているものなので、温かみのある柔らかい作品ばかりです。東京展は終了してしまいましたが、全国を巡回していくそうです。ハートの輪が広がっていくといいですね♪
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先日、東京新美術館の「異邦人たちのパリ展」を見に行った際、「黒川紀章展」も開催されていたので同時に観てきました。ご存知の通り、東京新美術館の建築をされたのも黒川紀章さんです。ご自分の建てられた美術館でご自分の作品展をやっていたんですね。といっても、もちろん作品は建築物ですから展示できるわけなく、たくさんの模型が展示されていました。
黒川紀章さんといえば世界的建築家です。世界中に黒川さんの建てたビルがあり、たくさんの賞を受賞されていたり、本を出版されていたり、現在は都知事戦に出馬されていたりと大活躍です。
黒川紀章さんが世界的な建築家として有名とはいえ、私自身は「カプセルホテルを世界で初めて作った人」というくらいの知識しかありませんでしたが、驚くほど多くの建築物を手がけていたんですね。中銀カプセルタワービルをはじめ、東京新美術館だけではなく、福井市立美術館、和歌山県立近代美術館・博物館、名古屋市美術館、埼玉県立近代美術館など日本の多くの美術館、豊田スタジアム、九州石油ドームなどの競技場、そして沖縄県庁舎、寒河江市役所庁舎、佐倉市役所庁舎など各地の庁舎から、福岡銀行、日本赤十字社本社、ソニータワー大阪、青山ベルコモンズなど、日本全国のありとあらゆるビルを設計されていたんですね~。日本だけでなくクアラルンプール国際空港(マレーシア)、パシフィック・タワー(フランス)、ヴァン・ゴッホ美術館新館(オランダ)、フュージョンポリス(シンガポール)、サンクトペテルブルグの新サッカースタジアムなど、世界中に黒川さんの設計した建築物があるんですね~!!
この日は丁度トークショーをやっていて、黒川さんご本人にお会いすることが出来ました。女優の山口智子さんもゲストで来ていましたよ~♪ テレビで見るより美人でした!黒川さん主役のトークショーなのに、山口智子さんが出てきたときの方が観客も沸いてました(^^;
黒川さんはもうすぐ73歳とのこと((((;゚Д゚))) 本当お元気です。私が「疲れる」なんて言ってたら恥ずかしいことですね(;´Д`) 世界中に、自分の作品を残せるってすごいことです。地球という星自体を作り変えていってるんですもん…。建築だけでなく、ものを作り上げていく事ってすごいことですね~。
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2007.03.21
渋谷Bunkamuraで開催されている『プリンセスの輝きティアラ展』に行ってきました。ティアラばっかりを集めた展示なので、退屈しちゃうかと思っていましたがそれは大間違い。男性は飽きてしまうかもしれないけど、女性なら飽きることなく楽しめること間違いなし!! 18世紀から現代まで、欧州の主要な王室や貴族、世界各地の美術館所蔵のティアラなど約100点のティアラを集めたもので、ショーメ、メレリオ・ディ・メレー、カルティエ、ミキモト、ヴァン クリーフ&アーペル、コッホ、ファベルジェ、ブシュロン、ブルガリ、ルネ・ラリックなど、まばゆい宝石をふんだんに使ったティアラコレクションは、ため息が出るほど美しい〜。
ティアラのデザインって今まで特別興味を持ってみたことってなかったけど、いろんな種類のものがあるんですね。いわゆる王冠型のもの、バンド型のもの、万華鏡のような幾何学模様のもの(ミレナリオみたい^^)、リボン、花、星などをモチーフにしたものや、ダイヤモンドだけでなく珊瑚やトルコ石などを使用して作られたものもありました。
ひとつひとつ感想を述べたいところですが、どれをとっても「すごい」とか「キレイ」と言った単純な言葉しか出てこないんですよね(;´Д`)これだけの量の宝石を一度に観る機会なんてそうないことですから、まだ目の奥に残像が焼きついています(^^;
日本を代表する花であるあじさい、桜、コスモス、水仙の4種類の花をデザインしたミキモトが作成したティアラは、とてもやさしく可愛らしいデザインで、まさにプリンセスというイメージにぴったりのものでした。大きく派手な宝石を使ったものは豪華できらびやかですけれど、繊細なデザインと柔らかいラインは奥ゆかしさが感じられて、日本人らしいティアラなのではないかと思いました。
美智子皇后陛下がつけているティアラは先祖代々使っているものだったんですね〜。日本で始めて西洋のドレスで正装をした際に使用したティアラは星のデザインなのですが、星部分が取り外しが出来て2通りのデザインとして使うことが出来るんだそうです。美智子様は星を取ったティアラをつけていました。
ジュエリーショップに行くとちょっと見ているだけでも売りつけられそうになるけど(売りつけられても買えるものではないですが。)、そんなセールスなしに心ゆくまで恍惚と眺めていられて楽しかったです♪
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2007.03.14

前評判がいいので期待して行ってきました☆ 実際にパリのポンピドゥセンターに行ったとしても、ここまで内容の濃い作品に一度に巡り合える事はないそうです。所蔵はしていてもお目にかかれない作品の方が多いということですね。美術品との出会いも一期一会のものなのでしょう。
今回初めて行く東京新美術館。広くてきれいです~。一言では書ききれないので別に記事を起こします(゚▽゚*) いくつもある展示室の中から、お目当ての展示室に入り、最初の絵画作品が藤田嗣治!! 「いきなりいいのか?((((;゚Д゚))))」と変な驚き方をしてしまいました。ディナーのコースを頼んだら、いきなりメインディッシュが出てきたような驚きといえば伝わりますか? しかも展示室を見渡すとすぐ隣にはモディリアーニ、その奥にはシャガール、ピカソが飾られているじゃないですか。す・すごい~!
藤田嗣治の描く女性は本当に陶器のような肌で、黒い服からその乳白色の肌が透き通って見えるようで、なまめかしいのに品がある。気位が高いというのではなく上品な感じを表現しているところがすごいなぁと思います。「友情」にしても同じことが言えるんですよね。自画像には猫が一緒に描かれていますが、猫は藤田が好きなモチーフだったんですね。猫を描いた作品はたくさん残されていますし、他の自画像にも猫が一緒に描かれているものが多くあります。
モディリアーニの作品もとても楽しみにしていました。もうすぐ渋谷Bunkamuraにて「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」が開催されるんです。そちらも楽しみでなりません(゚▽゚*) モディリアーニの描く女性は面長で首が長くなで肩。ちょっと竹久夢二の描く美人画にも重なる気がします。
シャガールも本当素晴らしく、「墓地の門」、「エッフェル塔の新郎新婦」ともに色彩の美しい作品で、やっぱりシャガールっていいよなぁと改めて思います。人物や動物の表情も、おとぎの国のような絵のタッチも全部好きです。ピカソをはじめとしたキュビズム作品も数点展示されていましたし、この時代の絵画作品は評判通りとっても充実していました。
その他2/3くらいは近代美術の展示になります。今自分が色彩について勉強しているせいもあるかもしれませんが、色彩の効果を使った作品が目に付きます。色ってあらゆる表現方法に使われるんだなぁと色彩の偉大さを実感しました。色相環に沿ったグラデーションを使い組み合わせたアガムの「ダブル・メタモルフォーゼIII」や、色の進出・後退の効果を利用したヴァザルリの「夢」などとても勉強になります。
次回、東京新美術館で開催されるのは「大回顧展モネ」です♪ サントリー美術館も今月末にオープンです。美術鑑賞は今後もますます楽しくなりそうです(゚▽゚*)
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日本橋三越で開催されていた「フンデルトヴァッサー展」を観て来ました。フンデルトヴァッサーの展覧会は2006年に京都国立近代美術館で開催されていましたが、もちろん観ることはできませんでしたので、このような形で関東でも展示が行われたことはとても嬉しいことです。
フンデルトヴァッサーは自然との共存を生涯訴え続けたエコロジストで、オーストリアを代表する現代美術家ですが、建築家としての方が有名なのかもしれません。建築は彼が生涯を通じて取り組んだ、自然と人間との理想的な関係を実現するためのものでした。美術や建築を通じて理想を実現しようと取り組んできた、思想家であり実践家、造形家であった人です。
フンデルトヴァッサーの作品は、本など紙に印刷したものと、実際の作品が全然違うんですね。正直最初はどぎつい色使いが印象的で、ギラギラとしたイメージでしたが、実際に描かれた絵や版画をみると、思っていたよりもずっと深みと柔らかさがあり、きついと思っていた色使いは、決して派手というものではなく、鮮やかな太陽の下で見る自然の色なんだと気づかされました。目のたくさんある人の顔や、たくさんの渦巻きで構成された絵など、摩訶不思議なモチーフが多いのは確かですが、それがとても愛らしくすっかり好きになってしまい、この展覧会、2回観にいってきました。彼の描く建物のイメージは「ハウルの動く城」となんとなくかぶるな~と感じました。図録を買ってきたけれど、やっぱり直に観るものとはあまりに違いすぎるので、もう一度本物を観ておきたかったというのもその理由です。
何よりも魅力を感じるのはその色使いの上手さ!! 補色の組み合わせや、アクセントカラーの使い方、素晴らしいグラデーションの使い方など、全てが配色論に基づいていて、考えつくされた配色となっているのです。複雑で多様な色を美しく組み合わせ、金銀のキラキラとしたインクも随所に使用していて、その部分は周りのインクの色を反射して色とりどりに輝いています。(こういうのもプリントでは再現できないのです。)派手で楽しい作品かというと、実は自然の絆、自然と人の関わり方、自然との共生という彼の思想を強く反映しているものなのです。
5枚の皮膚の思想など、独特の思想と行動を起こしてきたフンデルトヴァッサー。鮮やかな色彩と曲線がキャンパスに渦巻く絵画は、自然を愛した画家が築いた純粋な自由の世界なのでしょう。
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2007.03.11
東京都美術館で開催されている「オルセー美術館展」を観てきました。最近美術館に行けず禁断症状が出ていたので、かなり満足、癒されました。油絵を中心に、写真やデッサン陶器、彫刻などの展示もあり、見ごたえあるものでした。
オルセー美術館ってどんな美術館なのかというと、1977年、ジョルジュ・ボンピドゥー国立芸術文化センターの設立にともない、パリの国立美術館所蔵の近代美術品が再編成され、ポンピドゥー・センター国立近代美術館にフォーヴィスム以降の20世紀美術が収蔵、そしてルーヴル美術館に古代からの美術品が収蔵されることになりました。そして、この2つの美術館のコレクションの間にあたる19世紀後半期の美術を収蔵する新たな美術館として誕生したのがオルセー美術館なんだそうです。
美術のことは本当わかってないので、分ったようなことを言うのは恥ずかしいのですけど、素敵だなぁと思った作品の感想。一番観たいと思っていたヴィンセント・ファン・ゴッホの「アルルの寝室」は、写真で見るよりもずっと明るく美しい発色だったのでびっくりしました。フロアに入った瞬間に目に飛び込んでくる存在感の大きさにも驚きます。こんなに明るい絵だったんだ~、というのが第一の印象です。シンプルな中にある安息感。この絵は、ゴーギャンとの共同生活を始めた希望に満ち溢れていた頃に住んでいたアルルの部屋を描いたものです。この後ゴーギャンと仲違いし、自らの耳を切り落とし精神科へ送られてしまったことは有名なお話ですよね。そう思ってみると、明るい色彩の中にある2対の椅子がなんだか寂しげに見える気がします。
ジャン=フランソワ・ミレー「グレヴィルの教会」は、色の使い方が絵の淵を暗いトーンに落とすことで、主題である教会が明るく浮かび上がっていて存在感を感じる作品でした。ミレーらしい作品です。この絵は生涯手元に置いて大切にしてきた作品なんだそうです。のどかで平和、ミレーのこの教会に対する思い入れが感じられます。ミレーといえば「落穂拾い」ですね。この作品もオルセー美術館にあるので、今回出展されるんじゃないかと期待していたのですが、残念ながら来ていませんでした。2003年に都内でミレー展がやっていたんですね。その際にはもちろん出展されていたらしい。ああ、その頃から美術が好きだったら見逃さなかったのに…。
どうしてミレーの作品は暗いトーンのものばかりなのでしょう? 暗い絵が好きだったから?農民の生活を描いたものだったから? そうかもしれませんが、とにかくミレーは常に貧しかったのです。当時発色の鮮やかな絵の具は高価だったそうです。ミレーの奥さんも結婚してわずか3年で貧困のうちに亡くなってしまったんだとか。フランスではミレーの絵は評価されず(というのも農民の苦しい生活をリアルに描きすぎているために)、ミレーを評価したのはアメリカなのだそうです。ミレーが亡くなって後その価値に気付いたフランスが、アメリカからミレー作品を買い戻したりしてるんだって。評価されるべき素晴らしい作品が当時は認められず、まともに画材を買うことすら出来ない生活を送っていたのです。でもミレーがもし裕福であったなら、これらの農民の生活を描いた作品たちは生まれてこなかったのですから皮肉なものです。
「光の画家」と呼ばれるクロード・モネの「アルジャントゥイユの船着場」も穏やかな風景画で、うつろう光の中の自然をとらえてきたモネらしい作品じゃないでしょうか。自分も絵の中に溶けていってしまいそうです。モネの絵は、「え~?これもモネなの?」というようなものなど色々な顔を持っていますよね。何を表現しているのか分らないような晩年の抽象的な作品よりも、これくらいはっきりと描いてくれていた方が私は好きかなぁ。セーヌ川湖畔の散歩道から船着場を眺めた情景です。
でも今回で言えばモネだったら「ルーアン大聖堂」の方が目玉だったのかな。ルーアン大聖堂はモネがそれまで描いてきた移ろう光の中の自然とは逆の石の建築物という不動のモチーフ。大聖堂の向かいにある部屋を借り、1年以上をかけて、ほとんど同じ構図から、刻々と変化する光の中の大聖堂を描き続けたそうです。そんな連作の中の1点ですが、その他の作品も見比べてみたいものです。
ポール・ゴーギャン、エドゥアール・マネ、ピエール・オーギュスト・ルノアールなどなど有名な芸術家の作品も多く展示されていて、どれもこれも素晴らしいものばかり。ここで熱弁していたらどれだけ長い記事になってしまうことでしょう(;´Д`)内容のよい展覧会であれば、一度目は展示作品の下見ということで、作品の詳細を調べてもう一度見に行くっていうのもいいかもしれません。
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2007.02.03
上野にある東京国立博物館へ『ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ名品展 マーオリ—楽園の神々—』を見に行ってきました。これは常設展示の一部として観覧できるものなのですがここだけで120点の展示数があり、全部の常設展示物を見るには1日じゃ見きれません。
この展示はニュージーランドに1000年前から暮らすマーオリ族の文化、美術を紹介したものでなかなか面白かったです。彼らの祖先は太平洋を航海しニュージーランドに渡りつきます。そこで生まれた独特の美術品、生活様式、楽器、武器、織物、装身具などを見てきました。
まず会場に入るとポウナム(軟玉)タッチストーンというツルツルとした石が置いてあります。これは「マウリ石」と呼ばれ、森羅万象に宿る生命の力で、あらゆる物を結びつけると言われているものだそうです。ニュージーランド特産の稀少な宝石ポウナム(軟玉)でできています。強さ、硬さ、美しさ、そして先祖との絆のゆえに、ポウナムはマーオリ人に尊ばれています。 この石は触ることができるものなのですが、その感触は驚くほど滑らかで、石を触っているとは思えないほど、柔らかく温かく感じました。今まで触ったことのない感触です。
美術品ではトキ(手斧の刃)や石製ペンダント、クジラの歯のペンダントなど、自然のものを加工したものが多く、とくに鯨は浜に打ち上げられたものしか手に入らなかったため、鯨の骨は貴重だったそうです。このような宝物を入れておく宝箱も自然の素材である木製のもので、細かい彫刻が施されています。彼らの使っていたカヌーや高倉式倉庫などを見ても、びっしりと彫刻が刻まれていて、彫刻の技術に長けていたことを伺えます。部族の姿を象ったものが多いのは、祖先との絆を表現しているらしいです。大きく見開いた目はアワビの貝殻をはめ込みキラキラと輝いています。身体は渦巻きのような入れ墨(ター・モコ)があり、マーリオ族の昔の姿を見ることができます。
また彼らの使った武器の展示もありました。イメージでは槍とか弓矢を使っていたような想像をしていたのですけど、意外にも棍棒を使っていたんですね!!これは部族を重んじていたマーリオ人は接近戦で勝利することが武勇の証だと考えていたからだそうで、飛び道具などは卑怯だと使わなかったんですって。棍棒といっても見た感じしゃもじみたいに形なんだけど、この平たい形に威力があるらしく、頭蓋骨を割ることもできるんだって!FFの片手棍も船のオールみたいな形のがあるけど、あれもちゃんと理にかなってるんですね!!片手棍は弱いと思ってたけど、実際はすごいのかも~!
ニュージーランドって日本と同じくらいの緯度だそうで、冬はやっぱり寒いんですね。寒さをしのぐ為にマントを身にまとって生活していたそうです。ニュージーランド特有の色とりどりの飛べない鳥の羽を編みこんで衣装を飾りました。装身具は身につける人の威信や精神の力に関わるものとされ、ポウナム(軟玉)、クジラの骨や蛇紋石、木材、アワビの殻の真珠層などを使い、マーオリ人の身体を美しく飾ったそうです。
マーオリ以外の常設展示も見ることができ、日本の歴史についての展示では、縄文式土器、はにわ、土偶、弥生式時などなど、教科書で見たものが勢ぞろいしています!! ハート型の顔の土偶とか、まさにその写真を見て習ってきたものばかりで、「おおー!!見たことあるー!!」とかなり興奮してしまいました(笑)国宝や重要文化財なども数多くあり、600円の入場料でこれだけ重要なものを見ることができるって、東京国立博物館ってステキ!東京国立博物館のサイトでは、各展示品の解説が詳しく載っているので、今度は下調べをして見に行きたいと思います♪
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今年の美術鑑賞のスタートはスーパーエッシャー展に行ってきました。エッシャーの絵はきっと誰もが見たことあるはずですよね。学校の教科書でも見たことあるような記憶があります。人気の展覧会だろうと予想はしていましたが、想像以上の大混雑にびっくりしました。3時間の予定が、6時間もかかってしまいましたorz(入場するのに1時間待ち!!!)しかし展示数も100点以上あり、その内容はとても充実していたので、並んだ甲斐はありました。
エッシャーというと騙し絵を連想しますが、騙し絵を作るようになる以前からの軌跡をだどった構成になっていて、風景画などの作品も数多く、内容の深い展覧会でした。本当に版画なの!?と思うくらい細かい描写で感動的でした~(゚▽゚*) 特にエッシャーはイタリアの風景に感動を覚え、たくさんのイタリアの風景画を残しています。
そしてエッシャーお馴染みのパズルを組み合わせたような幾何学模様や、目の錯覚かと思うような騙し絵。このような複雑な絵を描ける元となっているのは、エッシャーは元々建築関係の勉強をしていたからなんですね。ものを立体的にとらえる能力に長けていたんだと思います。また結晶学も学んでいたそうで、動物と動物が組み合わさった模様は確かに結晶のようにも見えます。そして知識よりなにより想像力が豊かだったのでしょう。見たものを見たままに決め付けず、常にあらゆるイメージを膨らませていたのかもしれません。
決して漫画チックなわけではないのに、愛らしいキャラクターもたくさんありました。一番人気はやっぱり「でんぐりでんぐり」。ミュージアムの方でもでんぐりでんぐり商品はほとんどSoldOutでしたね。頭でっかちで瞳が大きいトカゲのような身体に、人間の足が6本ついていて、その足で歩行することもできるけれど、でんぐり返しをしながら移動するというキャラです。かわいいのか…!?と思うけど、今で言う「きもかわ」なんでしょう。私は「メタモルフォーゼ」という作品のお魚もかわいいと思いましたが、頭は人で身体が鳥(人面鳥)はちょっと怖かったかな。
今年も色々な美術展に行って、キレイなもの、面白いものをたくさん見て来たいと思います☆
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2007.01.06
今日から仕事始め♪ 久々の通勤電車のラッシュに気分が悪くなってしまったみけらんじぇろです。休みボケで満員電車への耐久性が薄れてしまったのかな?
年始はダラダラと過ごしてしまいましたが、去年の年末には伊豆に温泉に入りに行ってきました。一年の疲れを癒しに温泉に行こうと思ったのに、結構疲れていたせいか、寝ている時間が多かった気がする…(^^; でも露天風呂は気持ちよかったし食事も美味しかったし、平和な年末でした。
西伊豆にある『黄金崎クリスタルパーク』には『黄金崎ガラスミュージアム』という現代ガラス専門の美術館も併設されていてなかなか素敵でした。お皿や器などはクリスタル製品としては当たり前のものですが、美術館ではオブジェとしてのアート作品がたくさん見られ、とても面白かったです。流れるようなラインを描くクリスタルのラインは繊細かつ華麗で、ずっと見ていたくなってしまう空間でした。
現在は企画展で『藤田喬平のガラス―伝統と創造展』を開催しています。藤田喬平氏は、ガラス造形作家として、日本のみならず欧米にも広くその名を知られている方だそうです。代表作の「飾筥」のシリーズは、日本の伝統的な美の世界をガラスという近代的な素材を使い、シンプルな箱型の形態で表現しています。近くで見ると箱の表面と内側では違う加工をしているようで、下の模様が表面から透けて見えて、表面の模様と融合したデザインになっているんですね。ガラスだからこそできる造形の世界なんだと思いました。
またイタリアのベニスでは花瓶などの器物や、大型のオブジェなども手がけています。無色透明なクリスタルガラスのオブジェ類もあわせて28点が出品されていました。
『万華鏡の世界』というコーナーもあり、様々な万華鏡を見ることができました。一般的な万華鏡と違い、宇宙のビックバンや海底を髣髴させるような作品など面白いものがたくさんありました。企画展の他に、常設展示が40点ほど、季節ごとに入れ替えで展示されるそうです。できればもう少し展示数が多ければ見ごたえがあるのになぁと思ったけど、光を浴びて幻想的に輝くクリスタル作品は一つ一つがとても存在感のあるものばかりで、かなり満足いくものでした。
黄金崎クリスタルパークには『体験工房』があり、次回はその記事を書きます~♪
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2006.12.17
今年最後の美術館展は『大エルミタージュ美術館展』となります。東京都美術館で開催されているもので、もうすぐ期間終了でしたが(12月24日まで)、なんとか行き逃さなくて良かったですヽ(´―`)ノ 今回の展覧会と合わせて、10月24日に女優山口智子さん出演の『女帝エカテリーナ愛のエルミタージュ』というTV番組をやっていました。エルミタージュ美術館は世界最大級の美術館の一つですから、コレクション作品の膨大さもさることながら、その宮殿のような建物自体がとても美しく、壮大なスケールの大きさにため息が出るばかりでした。番組自体は作品紹介を含めつつ、ロシアの母と言われた女帝エカテリーナの人生を紹介したものでしたが、この番組を見て、是非今回の美術展に行って見たいと思った人も多いのではないでしょうか。
今回は「都市と自然」というコンセプトにしたがって選ばれた80点の油彩画を展示しています。 王室コレクションなどにありがちな宗教画や肖像画よりも、田舎や都市の風景画を多く展示していて、年末の忙しさに疲れているときに見る風景画に、なんだかホッとしてしまいました。特に田舎風景には心癒されました。
モネ、ルソー、ゴーギャン、ピカソ、ルノアールなどの有名画家の作品の前には、人だかりが出来ていて、作品が見える距離まで進んでいくのに結構な時間並ばなくてはなりません。一番混んでいたのはアンリ・ルソーの『リュクサンブール公園、ショパン記念碑』でした。ちょうど突き当たりの壁に掛けられていたことや、作品のキャンバスが比較的小さいものだったのも混雑の一因かもしれませんが、何を隠そう私もルソーの作品を目当てに来ていたので、辛抱強く並んで観てきました。ですので、80点の展示だったのに、全部見終わるのには4時間弱くらいかかりましたよ~(汗)ゴーギャンの『果実を持つ女』は想像していたよりもマットな感じで、絵画って本で見るのとは全然違うんだなぁと改めて思いました。
作品が素晴らしいことはもちろんですけれども、エルミタージュ美術館はその建築物そのものが美術品で、ロマノフ王朝最盛期に建立された壮麗な宮殿は、贅を極めた装飾が随所に施され、その豪華絢爛な外観・内装は見る人を圧倒し、溜息を誘います。部屋の数は1000室を超え、そのうち400室を展示室として公開しているそうです。冬宮、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、小エルミタージュ、エルミタージュ劇場の5つの建築物は渡り廊下でつながれ、部屋のすべてを回るだけでなんと28kmもの通路を歩かなければならないそうです!総面積は18万4000m2もあるそうで、これは1ヶ月くらい住み込まなければ、全部を見ることなんてできないだろうなぁと思っていたら、すべてを見るにはなんと数年を要すると言われているそうです(;´Д`)
今回の展覧会では、ヨルダン階段(大使の階段)、一面フレスコ画が描かれたラファエルロ回廊、黄金の孔雀時計が展示されたパビリオンの間、豪華なシャンデリアが輝く聖ゲオルギーの間、孔雀石の間などをプロジェクターで上映しています。日本の味気ない美術館で見るんじゃなくて、こんな宮殿の壁に掛けられた美術品を観て回りたいものです。絵画を観て回りながら、遠いロシアの地に思いを馳せるのでした。
いつもはポストカードとかあまり買わないのですが、今回は気に入った作品のものを買ってみようと思い、あれやこれやと悩んで数枚選んだのですが、お財布ロッカーの中に入れてきてしまったんだったorz 再入場は出来ないので泣く泣く諦めました。ぶつけようのない怒り…orz バカ~~~ヽ(`エ´*)ノ
エルミタージュ美術館のあるサンクトペテルブルクには、その他数々の要塞、運河、宮殿、教会、劇場などがあります。来春、東京都美術館で同じサンクトペテルブルクにある『ロシア美術館展』が開催されるんですよ☆ 来年もたくさんの美術展に行けたらいいなぁヽ(´―`)ノ
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12月に入ってからまだ2週間しかたってないなんて信じられないorz こんなに忙しい年末は何年ぶりだろうというほど慌しくて、今日は朝からめまいが止まらない。お昼休みに死体のように寝たら少しよくなったけど、あと半月もちこたえられるのか心配な。
疲れているなら休めばいいのだけど、年末はやることが多くて身体を休める時間がありません。お仕事はもちろん、家でも年末の大掃除、年賀状作成、年末調整、月末には両親も遊びに来るので準備に追われる日々です。が、疲れてはいてもイベントごとも逃せません。ヘトヘトになりながらも土日は早起きしてお出かけですヽ(`エ´*)ノ
先日、恵比寿の東京都写真美術館へ行って来たときに、『写真新世紀2006』も同時に観て来ましたのでご紹介します。『写真新世紀』とはキヤノン株式会社が主催する公募形式のコンテストで、新人写真家の発掘・育成・支援を目的として行われているもので、今年で15年目となるそうです。作品サイズ、形式、年齢、国籍を問わず、既成の枠に納まらない自由で独創的な写真作品を取り挙げ、写真の持っている可能性を引き出すような創作活動を奨励しています。
写真って、絵画と違って同じ日時、同じアングル、同じカメラ…など同じ条件で撮れば、誰でも同じような写真が撮れそうですよね。でもその中で感動を呼ぶような作品を作れるのって、やっぱりカメラマンの発想なのではないでしょうか。センスも発想のうちだと思いますが、カメラマンの被写体に対する感じ方などが、写真に現れてくるのでしょうね。だから一人一人違った作品が生まれてくるんじゃなのかな。
刻々と変化する時代の中で、新しい世代の新しい感じ方があったり、新しい領域であるデジタルフォトなどのカメラの進化、実験的作品など固定観念を覆すような新しく自由な発想など、写真の世界の幅を広げるようなパワーを持つ新人写真家の作品が展示されています。受賞作品はもちろん、佳作作品なども素晴らしいものがあり、その独創的な作品に見る人は目を引き付けられていました。
6組7名の受賞者の他、昨年のグランプリ作品の展示、佳作展示コーナーがあるので、見ごたえのある写真展でした。
6組7名の受賞者はこちら⇒http://web.canon.jp/scsa/newcosmos/index.html
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2006.12.12
代官山ヒルサイドフォーラムで『シェル美術賞展2006』が行われているので見に行ってきました。将来性のある若手作家を発掘することを目的として行われているもので、1270点の応募の中から選ばれた作品を展示しています。
代官山ヒルサイドフォーラムは旧山手通り沿いで、アラビア大使館の向かいにあるきれいなビルです。立ち並ぶショップへ寄り道したい気持ちを抑えながら、まずは目的地を目指します。今年はアンケートに答えると毎月先着順でカレンダーを貰えるらしいです。
作品には解説がないのでよく意味が分らず、流し見している人が多かったけれど、私にはなかなか興味深い作品ばかり。作者が伝えたいことや表現したこととは別のことなのかもしれないけど、絵を見て感じることはたくさんありますよね。(絵画の正しい見方じゃないのかもしれないけど…。)タイトルだけで解説がないのには意図があってのことなのかな…?展示数は少なかったけど、入場無料なのでよかったかも。
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千代田線根津駅から徒歩7分。東京大学のすぐ目の前にある『弥生美術館・竹久夢二美術館』に行ってきました。木々で覆われた小さな美術館はレトロな雰囲気(゚▽゚*) ロビーは古〜い個人病院の待合室のようなイメージ。弥生美術館は挿絵画家・高畠華宵と交流のあった弁護士・鹿野琢見氏によって創設された美術館です。また竹久夢二の作品もコレクションしていたようで、竹久夢二美術館を併設しています。こちらは後ほど紹介したいと思います。
『弥生美術館』では高畠華宵作品のほか、明治末から戦後にかけて活躍した挿絵画家をはじめ、挿絵・雑誌・漫画・付録などの出版美術をテーマに企画展を開催しています。現在は『生誕百年記念 竹中英太郎と妖しの挿し絵展』を開催しています。
竹中英太郎さんは昭和初期の挿絵画家で、江戸川乱歩・夢野久作・横溝正史らの怪奇・幻想的探偵小説の挿絵を主に描いていらした方です。その画風は“あなたの挿し絵は妖気に充ち充ちている。”と言われたほどで、怪しく美しいグロテスクさとエロティシズムを紡ぎだしています。また探偵小説のみならず、時代小説、現代小説と多彩な作品の挿絵を手がけ、一躍挿絵界の寵児となりました。
現代の推理小説の挿絵も、決して端整な顔立ちのものではありませんよね。どうしてあんな感じの絵なのかと思っていたのですが、やはり推理小説という怪奇的な事件の内容に合わせ、怪奇的な挿絵によって読み手の心理を させる効果があるのではないでしょうか。それはこの時代から引き継がれているものだったのですね。
昭和初期というと、戦後の貧しい時代だったはずです。そんな時代の中、探偵小説を買って読めるって、竹中英太郎さんって裕福な家庭の人だったのしら…と思っていたのですが、まだ子供のころにお父さんを亡くし、生計が立たなかったために、たくさんの兄弟姉妹たちとともに奉公に出されてしまったそうです。働きながら出版社の公募に応募し、挿絵画家としてデビューできたんだそうです。
晩年の作品は、淡い色彩の美しい蝶や花をモチーフにした作品が展示されていて、陽気的な挿絵とは全く違ったメルヘンチックな作品を見ることができます。その他、同時代に活躍した橘小夢、水島爾保布、月岡夕美、内藤良治等の作品も展示されていました。
次に、『竹久夢二美術館』は都内では夢二作品を唯一鑑賞できる美術館です。竹久夢二といえば「夢二式美人」と呼ばれる独特の美人風俗画で有名ですが、ここ東京・本郷は、夢二が滞在した〈菊富士ホテル〉がかつてあり、また最愛の女性、笠井彦乃と逢瀬を重ねた場所なんだそうです。古き良き時代を思わせる〈夢二式美人画〉から、モダンな表現を試みたデザイン作品まで、幅広く大正ロマンの世界を鑑賞することが出来ます。
現在は『竹久夢二 音楽デザイン帖 〜抒情のリズム、大正ロマンの調べ♪〜展』を行っています。「待てど 暮らせど 来ぬ人を♪」で始まる「宵待草」はとても有名な唄ですが、これは夢二が作詞したの24曲の〈セノオ楽譜シリーズ〉の中で最も有名な唄です。夢二が生きた大正時代は、蓄音器やレコード産業が誕生し、音楽が広く大衆化された時代です。音楽雑誌や楽譜の発行を通じて多くの人々が西洋音楽に親しみ、キネマやダンスといった音楽に関する娯楽が流行りました。ここではセノオ楽譜・セノオ新小唄・童謡曲譜など夢二のデザインした楽譜装幀を見ることができます。
夢二の描く美人画は美しいだけではなく、奥ゆかしさが感じられ、また浮世絵などとは違ったモダンでロマンチックな画風は私も大好きです。今回の楽譜の展示では、美人画だけでなく、子供や景色、動物などのモチーフが描かれていて、とても面白かったです。
また夢二のデザインを使ったグッズも販売されています。実はここに来る目当てはこれらの商品が買えることだったりもします(笑)ポストカード、レターセット、メモパッド、ハンカチ、ポーチ、脂取り紙、オルゴール…どれも夢二の可愛らしいモチーフが使われていて、私もいくつかお土産に買ってきました☆ コレクションしたくなる可愛らしさです(゚▽゚*) 大正美人にあやかりたいですね♪
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